チューリップとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • チューリップは、咲き方や色にバリエーションがあって、たくさんの品種がある花。今回は「斑入り」のチューリップをご紹介します。
植物名
チューリップ
学名

Tulipa

英名
Tulip
科名
ユリ科
属名
チューリップ属
原産地
トルコ

チューリップの特徴

チューリップは、秋に球根を植え付けて春に開花する球根植物。春の花の中で最も知名度の高いチューリップは、庭や花壇、公園の植栽に使われ、春の風景に欠かせない花で、切り花としても人気があります。

球根類の中では最も品種が多く、国際的に登録されている品種数は数千品種に及び、毎年のように新しい品種が作出され、色や咲き方、草丈などが多種多様です。

チューリップの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 15~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 赤、白、クリーム、黄、ピンク、紫、オレンジ、アプリコット、黒、茶、複色
開花時期 3月~5月(品種による)

チューリップの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
球根の抜き取り

チューリップの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たり、風通し、水はけが良い場所に植え付けます。生長には寒さと日光、適切な水分が必要です。

温度

寒さを感じることによって花芽ができるので、冬の寒さにあてることが大切です。球根の植え付けは、遅くても年内に済ませましょう。

用土

水はけの良い肥沃な土が適しています。

鉢植えは、草花用か球根用の培養土で問題なく栽培可能です。

チューリップの育て方のポイント

水やり

地植えは、球根を植え付けたらたっぷりと水を与えたあとは降雨に任せます。

鉢植えは、球根から葉が出るまでに多くの時間を要するので、水やりを忘れがちになります。土が完全に乾燥してしまうと球根が育ちません。鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをしながら発芽を待ちましょう。

肥料

チューリップの球根にはある程度の養分が備わっているため、肥沃な土なら無肥料でも育ちます。生長が穏やかな時期に肥料を与えすぎると肥料焼けを起こすので注意しましょう。

鉢植えは、元肥を混ぜ込んで球根を植え付けた以降は、芽が出るまでは追肥の必要はありません。発芽したら月1回程度、葉が枯れるまで緩効性肥料を与える程度で十分です。

病害虫

葉に黄色の病斑がぽつぽつ現れたらモザイク病の可能性があります。

チューリップの詳しい育て方

選び方

球根の選び方

秋植え球根の販売は、9月ごろから始まります。良い球根から売れていくので早めに入手しましょう。色や形のバリエーションが多いので、好みのものを探してみましょう。

表面にカビが生えていたり、乾燥していてひび割れているものは避けましょう。一目見て艶があるものは良い球根です。チューリップの球根は、品種によって大きさが違います。一般的には大きいものほど良いとされているので、同じ品種の中から大きくて重さのあるものを選びましょう。

チューリップの開花時期

チューリップは大きく分けて、早咲き(3月~4月前半)、普通咲き(4月)、遅咲き(4月後半~5月)の3つの開花時期に分類されます。品種によって開花時期が違うので、確認して好みの時期のものを選びましょう。

草丈

品種によって草丈は矮性から高性まで様々です。花壇の植え付け位置に関係するので確認しましょう。

芽出し苗

年明けにポットに球根を植え付け、芽が出た状態の苗が出回ります。葉が青々としたものを選びましょう。

植え付け

チューリップの球根の植え付けは「紅葉の見ごろ」を目安にするとよいでしょう。遅くても年内には植え付けを完了します。

深さは球根3個分の深さが目安です。浅すぎる場合、根が伸び球根が地上に押しあがってくる恐れがあるからです。鉢植えは、根が伸びるスペースも必要なので浅植え気味で構いません。

チューリップの球根の特徴

球根の形

チューリップの球根は、栗のような形で、玉ねぎのような見た目です。

球根の上下

先のとがった方が上です。植え付ける時は、とがった部分を上にして土にセットします。下の部分から根が出てきます。

球根を植え付ける時には向きを揃えよう

球根は、ぷっくりと膨らんでいる部分と平べったい部分があります。植え付ける時は、このぷっくりとした側と平べったい側の向きを揃えて植え付けます。

チューリップの葉は、決まった所から出てくる性質があるため、球根の向きを揃えるときれいに葉が揃います。鉢植えや寄せ植えなどの植え付けの際に意識すると見た目が美しくなります。

仕立て方

チューリップ

チューリップの開花期間は、1週間~2週間と短めなので、同じ時期に開花する草花と組み合わせて植栽すると絶え間なく花を楽しめる空間になります。

剪定・切り戻し

球根を翌年も使う場合は、球根に栄養を行き渡らせるため、終わった花を摘み取りましょう。摘み取る範囲は花のみです。茎と葉は光合成に必要なので剪定する必要はありません。

一重咲きチューリップ

3月~5月頃に色鮮やかな花を咲かせます。光に反応する性質のため、昼間は開き夕方になると閉じるを繰り返します。

チューリップの開花時期は、大きく分けると早咲き、普通咲き、遅咲きがあります。違う開花時期のものを一緒に寄せ植えすると、開花時期がずれてしまい、見栄えが悪いので、鉢植えは単一種を植える方がよいでしょう。

ひとつの花の開花期間は、1~2週間です。球根を一年草として扱う場合は、花が終わったら抜き取ります。

終わった花の目安

花の見ごろが過ぎたチューリップは、咲き始めの頃より色が褪せ、夜も開きっぱなしになります。花びらがしわしわしてきたら終了です。

収穫

開花後の球根は、翌年は球根のサイズが最初の半分くらいのサイズになり、充実した花を咲かすことのできる球根にまでならないことが多いようです。毎年球根を購入するのが一般的ですが、翌年も咲かせてみたい方は掘り上げて秋まで管理しましょう

球根の掘り上げ方

花が咲き終わったら花首だけを剪定し、花茎と葉はそのまま残して管理します。葉が黄色く枯れてきた頃が球根の掘り上げ時期です。掘り出した球根は、乾燥させて風通しの良い冷暗所で保存し、秋に植えなおします。

夏越し

植えっぱなしでも咲くことはありますが、「花が小さくなる」「違う色の花が咲く」などの現象が見られます。

植えっぱなしを試す場合は、花が終わったら花首だけ取り去り、あとは自然にまかせます。

冬越し

寒さを感じることによって花芽ができる性質なので、冬も外で管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球して増やします。チューリップの球根は、翌年は充実した花を咲かすことのできる球根にまでならないことが多いので、一年草として扱うのが一般的です。ただし、原種系チューリップは数年間、植えっぱなしで管理できます。

チューリップと春の草花で作るダブルデッカー・トリプルデッカー

チューリップやムスカリなどの球根植物、ビオラなどをひとつの鉢に植え付けることを言います。まず初めにチューリップの球根を植えて、土をかけてから草花苗を植えこみます。

球根植物は芽が出るまで鉢の上が寂しいので、ビオラのような開花期間が長い草花を一緒に植え付けると、冬から春まで見栄えがする寄せ植えになります。ダブルデッカーは二層、トリプルデッカーは三層植えを意味し、ある程度大きくて深さのある鉢が必要です。開花が見事に揃ったときは、とても見事な寄せ植えになります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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