オタフクナンテン(お多福南天)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オタフクナンテン(お多福南天)
- 学名
Nandina domestica cv. Otafukunanten
- 英名
- Nandina、Otafuku-nantenn
- 和名
- お多福南天
- 科名
- メギ科
- 属名
- ナンテン属
- 原産地
- 日本
オタフクナンテン(お多福南天)の特徴
オタフクナンテンは、お正月の縁起物として知られる「ナンテン(南天)」を改良した矮性品種です。 剪定なしで放っておいても自然と丸い樹形になり、膝丈程度の生垣やグランドカバーとして利用されています。
常緑なので冬でも緑の葉を眺められる一方、寒さにあたると美しく紅葉します。通常の南天は晩秋から冬に赤い実をつけますが、オタフクナンテンはほとんど花が咲かないため、実をつけることは少なく、主に葉を鑑賞する植物です。
一般的なナンテンは和風のイメージが強いですが、オタフクナンテンは和洋どちらの庭にもマッチし利用範囲が広い植物です。矮性なので正月の寄せ植えの素材としても使われます。
オタフクナンテン(お多福南天)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 20cm~50cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
オタフクナンテン(お多福南天)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
鑑賞期(紅葉) |
オタフクナンテン(お多福南天)の栽培環境
日当たり・置き場所
日向~半日陰程度の場所が適しています。日陰でも耐えますが、鮮やかな紅葉になりません。強すぎる日差しは葉焼けを起こすので注意しましょう。風が強く、乾燥した場所では葉が黒ずみます。
用土
通気性と保水性の良い肥沃な土を好みます。
オタフクナンテン(お多福南天)の育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、真夏の水切れには注意し、鉢の表面の土が乾いたらたっぷり与えます。
肥料
生育に問題がないようなら肥料はさほど必要ありません。
病害虫
病害虫の害はほとんどありませんが、通気性が悪いとカイガラムシがつくことがあります。
オタフクナンテン(お多福南天)の詳しい育て方
選び方
ボリュームがあり、樹形のきれいな苗木を選びましょう。
植え付け
関東以西では地植えにすることが可能です。春か秋が植え付け適時です。根に布の巻いてある苗は、そのまま植え付けます。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後は苗木がぐらつきやすいので、しばらくは傾いていないか様子をこまめにチェックしましょう。
仕立て方
オタフクナンテンは、矮性品種でグランドカバーとしてもよく利用されます。生垣として使う場合は、複数の株を使います。
剪定・切り戻し
生長が遅く背丈も低いため、剪定の必要はほとんどありません。混みあった枝を整理する程度で十分です。
植え替え・鉢替え
鉢植え栽培は、2~3年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
オタフクナンテンはほとんど花が咲かないため、主に葉を楽しむ植物です。
冬越し
気温が下がる10月ごろから冬の間、葉が赤く色づき、春になると次第に緑に戻ります。
きれいな紅葉を楽しむためには、半日程度、日が当たる半日陰以上の場所で栽培することが必要です。
日々霜が降りるような寒冷地では、鉢植えで室内管理するなどの防寒対策が必要です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。