ティランジア・カルミネア
- ブラジルの固有種で、肉厚な葉に美しい花を咲かせる美種です。 名前の由来は花苞がカーミン色に染まるからだそうです。 ストリクタに似た花苞の形で、株が充実していればとてもボリュームのある花を咲かせてくれるでしょう。 原産地はブラジルのリオデジャネイロ州にあるロゼア山です。ほぼ垂直の断崖絶壁に、二枚目の写真のような形で自生しています。 中々開花せず、長く下垂した茎の先端部分に葉が密集します。 また、子株を出す数も非常に少ない為、スプレンゲリアナやカウツキー以上に増えません。 葉は肉厚でトリコームが薄く乗っており、片方に強く湾曲します。 性質的には癖が強く、栽培難種とされています。 他のティランジアに比べ根が重要なようで、いかに早く発根活着をさせるかがポイントのようです。 数年前にカルミネアを育種していたナーセリーが無くなったため、現在カルミネアはほとんど流通していません。 ストリクタ・ピニフォルミスがカルミネアとして流通することもありますが、本種とは全くの別種で、見た目も全く違います。 また、テヌイフォリアの小型種にカルミネアに草姿が似ているものがあり、カルミネアとして流通したそうですが、現在はそのテヌイフォリアもほとんど流通していません。