熱帯スイレン(昼咲き)
- 熱帯昼咲きスイレンは、熱帯地域を原産とするスイレンのうち日中に開花するグループを総称して指すものです。生長に伴って長い根茎を伸ばしていく温帯スイレンと異なり、球根を作るという特徴があります。 現在では東南アジアを中心に数多くの交配種が作出されており、観賞用として流通しているのはその交配種がほとんどです。白、黄、ピンク、紫など様々な花色の品種があり、また花姿も花弁が丸みを帯びたものや細いもの、八重咲など様々です。花には石鹸や香水のような清潔感のある香りがあります。浮葉も無地のものだけでなく、熱帯らしい赤紫の模様が入るものなどがあります。 また、熱帯昼咲きスイレンには原種ミクランサ(Nymphaea micrantha)の特徴を受け継いだ「ムカゴ種」と呼ばれるグループがあります。ムカゴ種は浮葉の中央にムカゴを作り、そこから根や葉が出て子株を形成します。