- クロガネモチは、関東以西の山林に自生する常緑高木です。公園や街路樹、庭などあらゆる場所で利用されています。秋から冬にかけて、たわわに実る真っ赤な実の季節は、とても目を引きます。色彩の少なくなる冬に真赤な果実を付けることと、葉が常緑であることのほか、名前が「苦労のない金持ち」を連想させるとして、縁起の良い庭木としても人気があります。 クロガネモチの葉は5~10cmと大きめで光沢があり、よく繁ります。初夏に小さな白、あるいは薄紫色の花を咲かせますが、高木で上のほうの枝に咲くため目立ちません。雌雄異株なので実の観賞を楽しむのであれば雌株を選ぶ必要がありますが、市販のクロガネモチは一つの木に雌雄の枝が接ぎ木されていることがほとんどです。購入前に確認するようにしましょう。