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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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クリサンセマム・ムルチコーレ

  • クリサンセマム・ムルチコーレは、春から初夏にかけて明るい黄色の花を咲かせるキク科の一年草。丸い花弁の小さな花は可愛らしい雰囲気で、這うように横に広がりながら生長し、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。 以前はクリサンセマム属に分類されていたので「クリサンセマム・ムルチコーレ」と呼ばれていますが、現在はコリオステフス属に再分類され、「ムルチコーレ」と呼ばれることも多いようです。 一株でたくさんの花が開花し、横に広がるように生長する性質なので、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットの材料として使われています。

ロシアンセージ

  • ロシアンセージは、シソ科の多年草。名前にセージとついていますが、ペロブスキア属の植物でセージの仲間ではありません。こんもりとブッシュ状に繁り、長い花穂を立ち上げ、ラベンダー色の花が夏から秋にかけて長期間開花します。 繊細な切れ込みのシルバーグリーンの葉とラベンダー色の色合いが涼し気な雰囲気です。草姿がラベンダーのようにも見えることから、サマーラベンダーの別名があります。 耐寒性、耐暑性とも強く、ちょうどラベンダーの花が見ごろを過ぎるころから秋にかけての長期間、穂状の花を無数に咲かせます。かなり大型になりますが、最近は草丈を抑えた小型の品種も登場しています。

レタス

  • レタスは、アブラナ科の代表のキャベツと形は似ていますが、じつはキク科の野菜です。 先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。 和名は「チシャ」と言い、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。 レタスは、古代エジプト時代にはすでに食されていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後、アメリカから伝わってきました。 レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、花芽が形成されてとう立ちします。

セントポーリア

  • セントポーリアは、熱帯アフリカの高山地帯に自生する小型の多年草。まるでビロードのような触り心地の肉厚な葉と短い茎が特徴的です。別名ではアフリカスミレと呼ばれることがありますが、その名のとおりスミレに似た上品な花を咲かせます。 品種改良が進み、花色や草姿、花の形、葉の形などで分けると1万5千種類にもなるといわれています。花色は単色だけでなく、花弁に濃淡がついたり斑点が入るものなど様々です。花の大きさも小輪から大輪まであり、咲き方も一重咲き、八重咲き、フリル咲き、ベル咲き、スター咲きなど様々です。 セントポーリアが好む生育環境は、人が心地よいと感じる環境だとされているため、一年中室内の明るい場所で管理します。室内で育てるので、暑さや寒さに左右されず、日中でも夜でも手入れを楽しむことができます。また、姿形がコンパクトなので室内でもそれほど場所をとらずに様々な品種を育てることができることも愛好家が多い理由です。

ユーパトリウム

  • ユーパトリウムは、キク科ヒヨドリバナ属の園芸種の総称です。日本を含む東アジアと北アメリカに自生している多年草で、紫や白の優しい雰囲気の花を咲かせます。草丈は1~1.5m程度、よく枝分かれし、こんもりとブッシュ状に茂ります。開花期間は、初夏から秋までと長いのが魅力。暑い季節に風を感じるような涼しげな花を楽しめます。 葉色が褐色のユーパトリウム・チョコレートは、カラーリーフとしても人気があります。日本の秋の七草の一つとして有名なフジバカマも、ユーパトリウムの仲間です。 ユーパトリウムは、アジアや欧米でも薬草として利用されてきた歴史のある植物です。属名 Eupatorium の由来は、薬草としての効果を見つけたといわれる、古代の国ポントスの王ミトリダテス・エウパトルにちなみます。

オオイヌノフグリ

  • オオイヌノフグリは、春に小さな青い花を咲かせるヨーロッパ原産のオオバコ科の一年草。春の野草の中では、いち早く2月頃から咲き始めます。ひとつひとつの花はとても小さくかわいらしい花ですが、地面一面に青い花が広がる様子はとても美しい光景です。 かわいらしい花とは裏腹に丈夫で繁殖力が強く、日当たりの良い庭や空き地、畑など、いたるところで見かけます。ひとつひとつの花は一日花で翌日にはしぼんでしまいますが、花後に実ができ、熟すとはじけて種が飛び、次第に広がって群生します。

トマト

  • 夏野菜の代表ともいえるトマト。現在様々な品種が改良され青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いトマトの品種もあります。トマトは緑黄色野菜の1つで、トマトの栄養に含まれるクエン酸は疲労回復効果があり、その他にもリコピン、グルタミン酸など栄養も豊富で、健康や美容にも効果があることも人気の理由です。調理方法も生のままいただくサラダから、煮込み料理、ソース、スイーツなど様々な料理に使えます。 このトマト、じつは植物学者たちの調査によりトマトの原種は大玉トマトではなく、チェリートマト(ミニトマト)ということが分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 トマトは原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。この野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるのは、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、ミニトマトやトマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていました。 トマトの赤い実は毒性はありませんが、じつはトマトの苗自体には「トマチン」という有毒物質が含まれています。花・葉・茎・未熟な青い実などに多く含まれているため、それらは食べることができません。トマトの実は完熟するとトマチンの含有量が急に少なくなり、ほとんどなくなるため食べることができます。最近、おしゃれな緑色のトマトが出回っていますが、緑色に熟している品種であれば食べられます。

ニシキギ(錦木)

  • ニシキギ(錦木)は、秋の紅葉が美しいニシキギ科の落葉低木。北海道から九州まで、日本各地に自生しています。秋の紅葉の美しさを「錦」に例え、錦木と命名されました。 ニシキギ(錦木)は、翼(よく)と呼ばれるコルク質の羽が枝についている特徴があり、落葉中の姿も存在感があります。 春から初夏にかけて、小さな緑色の花が開花し、秋には木にぶら下がるように実がつきます。真っ赤に染まる紅葉が美しく、刈り込みにも耐えて丈夫であることから、庭木や公園樹などに多く利用されています。また、枝ものとして生け花やフラワーアレンジの花材としても流通しています。

サツキ(皐月)

  • サツキは、ツツジ科ツツジ属の常緑低木です。関東から九州、屋久島の渓流沿いの岩の間に自生しているような植物です。普段は水の影響は受けず、増水したときだけ水に浸かるような渓谷を好みます。サツキは、他のツツジ類に比べ、少し遅れて5月頃から咲き始めます。5月の和名は皐月(さつき)、サツキという名前は、花の咲く時期に由来しています。 サツキは、非常に強健で、かつ日本原産なので風土にもなじみやすく、育てやすい花木です。樹高も1.5mほど小ぶりで、庭の中でも圧迫感がありません。また、剪定にも耐え、仕立てやすいことから盆栽でも愛されています。サツキは江戸時代に人気が出て、たくさんの改良品種が作出されました。花色、咲き方、ともに豊富で、愛好家の多い花です。

ミニトマト

  • ミニトマトはお弁当やサラダの彩りによく使われる、ひと口サイズの小型トマトで、プチトマトとも呼ばれます。トマトは中南米のアンデス高原が原産とされていますが、原種のトマトは大玉ではなく、チェリートマト(ミニトマト)で、大玉トマトは、チェリートマト(ミニトマト)が突然変異して後から生まれたものだといわれています。 トマトが日本に入ってきたのは17世紀ごろで、当初は有毒植物と思われていたため観賞用のみとされ、食用に使われ始めたのは明治時代だそうです。実際は、完熟した実にはほとんど有害物質は含まれていません。花、葉、茎、未熟な青い実などには「トマチン」という有毒物質が多く含まれているため食べることができませんが、実は完熟すると急に有害物質の量が激減するため食べることができます。トマチンは虫が嫌いな成分で、虫に食べられないようするためにその成分があるといわれています。近頃、緑色やチョコレート色のミニトマトを野菜売り場で見ることがありますが、熟していれば安心して食べられます。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養豊富です。赤い色はリコピンという成分で、リコピンには有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。

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