ムラサキカタバミ
- ムラサキカタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草。園芸植物としてやってきたのが、野生化して日本各地で自生しています。開花時期は5月~7月、1つの花茎の先に数個の花を咲かせます。花は直径1.5cm程度の淡いピンク色で、よく見ると脈が入っているのが特徴です。同じ頃に咲くよく似た花にイモカタバミがありますが、こちらは花色が濃いピンク色なので見分けが付きます。ムラサキカタバミの葉は、直径2~4cm、ハート型の3枚小葉で、カタバミの葉を大きくしたような印象です。実を付けず、地下の鱗茎で増えていきます。 ムラサキカタバミは、他のカタバミと同じように、葉茎にシュウ酸を含んでいるため、かじると酸味があります。スイモグサ(酢漿草)という別名は、カタバミの酸味に由来します。カタバミ(片喰)という名前は、葉を閉じた様子が虫食いで欠けたように見えるからだそうです。