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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

クサギ

  • クサギはシソ科の落葉低木。北海道から沖縄までの山野に自生しています。日向でも育ちますが、藪や林などの半日陰を好み、落葉高木が繁っている林のような場所で見かけます。クサギという名前の由来は、葉に傷を付けたり、摘んだりすると独特の悪臭がするため、「臭木」となったといわれています。確かに枝葉を傷つけると独特の匂いがありますが、花からは芳香がします。 クサギの樹高は3~5m程度、枝を横に広げるような樹形で、葉は大きく、先の尖った卵型をしています。春から初夏までは地味な木ですが、7月~8月に白い花を枝の先にまとまって咲かせ、秋に宝石のような実を付けます。花は、つぼみの時は先端が淡いピンク色、開くと白で、5枚の細い花びらの中心からしべ類が突き出した独特のフォルムをしています。秋に熟す実は、光沢のある青黒い色で、その周りに星型に広がった赤いガクとのコントラストが印象的です。 近縁種でアマクサギがありますが、こちらは葉にほとんど毛がなく、葉の悪臭も少ないとされています。

ワスレナグサ

  • ワスレナグサは、春に小さなかわいい花を無数に咲かせるムラサキ科の一年草。自生地では多年草として分類されますが、暑さと過湿を嫌うので夏越しできないことから日本では一年草として分類されています。環境に合えば、こぼれ種でも増えるほど、性質は丈夫な草花です。 ひとつひとつの花は米粒サイズの小さな花ですが、4月~6月、無数の青い小花が開花している光景はとても美しく、目を見張るものがあります。 園芸種として流通している花色は、青の他、ピンクや白もあります。また、草丈も高性種が作出され、切り花としても出回りがあります。

リンドウ

  • リンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年草で、リンドウの変種である Gentiana scabra var. buergeri のことを指す名前であり、近縁種の総称としても使用されます。リンドウ属は種類が多く、他にエゾリンドウやオヤマリンドウなどが、日本の山野を中心に自生しています。 リンドウは、枕草子に登場するほど、昔から日本で愛されてきた花です。春に細い葉の新芽を出し、秋の始まりと共に花芽をつけて、釣鐘型の花を上向きに咲かせます。寒くなる頃には地上部を枯らして休眠し、また春に芽吹きます。根に薬効があり、乾燥させたものが竜胆という名前で生薬にされています。 リンドウは、草丈20~100cm、真直ぐに伸びた茎の上部の節に数個ずつ花を咲かせます。花の直径は3~5cm程、釣鐘型で先が5つに分かれ、花びらの先は尖っています。花色は、多くは紫系ですが、ピンクや白もあります。開花期間が長く、9月~11月まで花を楽しめます。 日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光や高温多湿が苦手なため、真夏は半日陰程度の風通しの良い場所で管理するとよいでしょう。品種改良が盛んで、多くの園芸品種が作出され、鉢花や切り花などでも流通しています。高貴な印象があり、敬老の日にプレゼントする花としても人気があります。

ミニトマト

  • ミニトマトはお弁当やサラダの彩りによく使われる、ひと口サイズの小型トマトで、プチトマトとも呼ばれます。 トマトは中南米のアンデス高原が原産です。原種のトマトは大玉ではなく、チェリートマト(ミニトマト)で、大玉トマトは、チェリートマト(ミニトマト)が突然変異して後から生まれたものだといわれています。チェリートマト(ミニトマト)は原産地では多年草ですが、冬が寒い日本では一年草として育てられています。 畑で育てるのとプランター栽培の違い、1本仕立てと2本仕立ての違い、日当たり、肥料、水、土の状態などにより異なりますが、上手に育てると一株から100個以上の実を収穫することができます。 わき芽を取らずにたくさん花を咲かせて実をつけさせると、実が小さくなったり味が落ちるためおすすめしません。美味しい実を多く収穫できるように、適期にわき芽取りや摘芯を行って育てましょう。 トマトが日本に入ってきたのは17世紀ごろで、当初は有毒植物と思われていたため観賞用のみとされ、食用に使われ始めたのは明治時代だそうです。実際は、完熟した実にはほとんど有害物質は含まれていません。花、葉、茎、未熟な青い実などには「トマチン」という有毒物質が多く含まれているため食べることができませんが、実は完熟すると急に有害物質の量が激減するため食べることができます。トマチンは虫が嫌いな成分で、虫に食べられないようするためにその成分があるといわれています。近頃、緑色やチョコレート色のミニトマトを野菜売り場で見ることがありますが、熟していれば安心して食べられます。 ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養豊富です。赤い色はリコピンという成分で、リコピンには有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があります。

ツバキ

  • ツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑高木あるいは低木で、ヤブツバキやユキツバキ、その他園芸品種の総称です。日本を代表する花木の一つで、寒い季節に色鮮やかで華やかな花を咲かせることや、常緑でつやのある葉の美しさから、寺社、庭園や公園、庭木、生垣と様々な場面で利用されています。ツバキの中でも日本に自生しているのは、ヤブツバキとユキツバキです。ヤブツバキは、常緑高木で本州から九州まで、ユキツバキは、常緑低木で東北地方で見られます。 ツバキは、先の尖った卵型のつやと厚みのある葉を持ち、密度高く葉を茂らせた枝の先に杯状の花を咲かせます。花色は、赤、ピンク、白、複色。花びらには厚みがあり、花芯にはこんもりと黄色のしべ類が集まっています。ツバキの花びらは傷つきやすく、自らの葉に触れても茶色く変色してしまうほどです。雪が降るような寒い季節には、霜よけ葉と呼ばれる葉が花を覆うようにして寒さから守っています。葉が花を守りながら、時にはその葉が花びらを傷つけてしまうこともあるのだから、皮肉なものです。 ツバキは、古くから日本人に愛されてきた花木で、江戸時代には盛んに園芸品種が作出されました。その後18世紀にはヨーロッパに渡り、東洋からやってきた美しい花として珍重され、19世紀には流行の花となったといわれています。デュマ・フィスの小説「椿姫」に登場するマルグリットは、劇場の自分の席に赤いツバキと白いツバキを飾っていたことから、椿姫と呼ばれるようになりました。また、シャネルのモチーフとして有名なカメリアは、八重咲きのツバキの花です。ココ・シャネルは、白のカメリアの花を最も愛したといわれています。

シカクマメ

  • シカクマメは熱帯アジアが原産のマメ科の野菜で、サヤの断面が四角形をしていることが名前の由来です。野菜としての出回りは若干量なので、今のところ珍しい野菜かもしれません。沖縄では「うりずん豆」と呼ばれます。 四角形のサヤの四隅は翼のようなひだがあり、ギザギザした形のユニークな見た目をしています。この翼のようなサヤから、英名は「Winged bean」という名がついています。 夏にスイートピーに似た、美しい淡い青~紫色の花が開花し、その後サヤが10~13cmくらいになったら収穫の目安です。サヤを食べるのが一般的ですが、花や葉、塊根、豆も食べることができます。 本来は多年草ですが、耐寒性はないため日本では一年草として扱われます。明るい緑色の葉のつるは2~4mほど伸びるので、観賞目的のグリーンカーテン素材として使われることもあります。

サクラ

  • サクラは、バラ科サクラ属の落葉樹。美しい花や雄大な樹形は、多くの人から愛される日本の春を代表する花木です。庭木、公園、街路などに植えられ、早咲き種は2月くらいから、それに続くように3月~4月にかけて多くの種類が次々と咲き続け、さらに秋に咲く品種もあります。 野生種は9種類、交雑種も含め日本に自生している品種は、沖縄で野生化したカンヒザクラをはじめ100種類以上、さらに園芸種を合わせると300種以上とも言われています。サクラは違う品種同士で交雑しやすいという特徴があります。 人為的に作られた園芸種だけでなく、自然の中で異なる品種同士が交雑し、新しい品種が生まれることがあります。 花色は非常にバリエーションが豊富で、白、淡いピンク、濃いピンク、薄黄、グリーンなどがあります。咲き方も、一重咲きから八重咲まで多様です。サクランボが実るセイヨウミザクラもサクラの1種です。 春のお花見シーズンに華やかに咲くサクラは、ソメイヨシノという品種です。ソメイヨシノは若木でも花を咲かせるという特徴があり、戦後日本各地に植えられました。今では日本の桜の代名詞のようになっています。

シュウカイドウ

  • シュウカイドウは、シュウカイドウ(ベゴニア)科の多年草です。山野の落葉樹の下など、半日陰で湿り気があるような場所で群生しているのを見かけます。楚々とした山野草らしい風情のベゴニアの仲間です。 シュウカイドウは大きな葉の間から茎を伸ばし、その先にうつむくように小さなピンク色の花を咲かせます。いくつにも枝分かれしてその先に花を付けるので、花飾りのような趣があります。耐寒性が強く、地上部が枯れても球根の状態で越冬します。秋に葉腋にできるムカゴが地面に落ち発芽するので、気が付くと群生しているというようなことがあります。 シュウカイドウという名前は、その花の色が春に咲く花木のカイドウ(海棠)に似ていることから、秋に咲く海棠という意味に由来します。左右非対称のハート形の葉が印象的で、この葉の形から「片思い」という花言葉も付けられています。

キンモクセイ

  • キンモクセイは、秋に甘い香りを漂わせながらオレンジ色の小花が開花するモクセイ科の常緑樹です。庭木としての他、公園や街路樹としても利用され、甘い香りのする花は秋の訪れを知らせてくれるような存在です。キンモクセイのオレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。 キンモクセイという名前の由来は、金色を思わせるようなオレンジ色の花を咲かせること、木肌が動物のサイ(犀)に似ていることによります。名付け親は、植物学の父と呼ばれた植物学者の牧野富太郎博士で、学名にも Makino の名があります。また、遠くまで香りが届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていました。 キンモクセイの花は食用にもなり、原産地・中国では花を砂糖漬けやシロップ、リキュールなどに利用します。中国茶の桂花茶(けいかちゃ)は、キンモクセイの花を乾燥させたお茶です。

ススキ

  • ススキは、イネ科の多年草。日本の秋を代表するような植物で、中秋の名月にもススキを飾るのが習わしとなっている他、秋の七草のひとつである尾花(オバナ)とはススキのことを指します。 草丈1~2mほどまで大きくなり、晩夏から秋にかけてすっとした細い葉と茎の間から穂を出します。秋の終わりになると種子を風に乗せて周囲に飛ばします。種子と地下茎で増えるので、次第に群生していきます。 ススキは、日当たりの良い、開けた場所を好みます。秋になると河原や線路わきの土手などの開けた場所で、群になって生えているのを見かけます。冬になってもほぼ草姿を変えずにドライフラワーになるので、その様子を枯れススキと呼び、季語にも使用されています。 ススキは身近な場所で見かける野草ですが、斑入り葉の品種や、あまり大きくならない矮性種など園芸品種も作られています。

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