蓮
- 蓮は、東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため、世界中で育成されています。 仏教画では仏陀が蓮の花の上に座る姿が描かれ、これを蓮華座(れんげざ)と言います。蓮(花は、泥水のような池(蓮田)の中から真直ぐに茎を伸ばし、その先に華麗な花を咲かせます。泥から出てきても汚れることがないことから、清らかさの象徴と考えられ、古くから神聖な花とされてきました。 蓮の葉は円形または楕円形で、長い葉柄は水面上1.5m以上の丈になります。光沢は無く水を弾く特性があり、この現象はロータス効果と呼ばれています。花茎は葉よりさらに高く伸び、頂点に花が開花します。ひとつひとつの花の寿命は短く4日程度、早朝に開花し、昼過ぎには閉じるというサイクルを繰り返し、4日目の午後には花びらを散らします。 蓮の根茎は、日本人にも馴染みの深いレンコンです。ただし、花を観賞する品種は茎が細いため、食用にはなりません。日本では蓮の食用部分といえば主にレンコンですが、他国では葉から茎まで食用にされます。蓮の花を緑茶と合わせた蓮茶も有名です。 日本で有名な蓮の一つに大賀蓮があります。大賀蓮は2000年以上前に土の中に落ちた種を大賀一郎博士が発芽させたものです。2000年もの長い間発芽しなかった理由は、蓮の種の外皮が非常に厚く、自然に発芽することがあまりないからだといわれています。


































