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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

タチツボスミレ

  • タチツボスミレは、早春から咲き始める淡い紫色のスミレです。明るい半日陰から日当たりの良い場所を好み、自生しています。道路の脇、田畑の畔、公園、駐車場、空き地など、身近な場所で見かけます。関東では、まだ寒い3月の上旬から花が咲き始めます。他の植物の芽吹き前に姿を現す、かわいらしいスミレです。 草丈低く、葉はスペード型、花は淡い紫色で直径1~2cm程度と小ぶりです。有形種のスミレで、伸ばした茎の葉の脇から花を咲かせます。タチツボスミレのツボとは、坪つまり庭のことで、庭で茎を立ち上げて咲く姿に由来しているそうです。ただし、咲き始めのタチツボスミレはとても小さく、茎が立ち上がっているようには見えません。咲き進んでから確認するとわかりやすいのではないでしょうか。同じ理由で有茎種であることも、咲き進んでからの方が確認が容易です。

パニカム

  • パニカムは、イネ科キビ属の多年草です。北アメリカ原産、草原地に自生している植物で、乾燥に強く非常に強健です。世界中で緑化に使用されたり、牧草として育てられるほか、草姿の美しさから園芸品種も作出されています。最近ではバイオエタノールの原料として利用されているそうです。 パニカムは、暖かい地域を好む多年草で、細い葉を放射状に伸ばし、1~1.5mまで大きくなります。また、地中にしっかりと根を張って生育するので、数年で縦にも横にも大きな株になります。学名の種小名にある virgatum は、放射状や細いといった意味を持つラテン語で、パニカムの草姿に由来します。夏に伸びてくる穂は風に揺れる様子が軽やかで、秋にそのままドライフラワーになっていくので、夏とは違う美しさを観賞できます。

ヤマユリ

  • ヤマユリは、ユリ科ユリ属の球根植物。日本原産で、本州の山林や斜面、草原に自生しており、香りが良く美しい花を咲かせることから、たくさんの園芸種の親となったユリです。 ヤマユリは、草丈は1~2m程度、葉は細長く先がとがった狭被針型で、色は濃いグリーン、縦に線が入っています。花径20~25cmの大きな花を横向きに咲かせ、6枚の花びらを放射状に開き、先は反り返ります。花色は白、中心から外側に向かって黄色の帯状の線があり、赤から紫褐色の斑点が入ります。 ヤマユリは、花の大きさ、美しさ、香りの良さから、日本だけでなく、ヨーロッパでも注目され、人気の花となりました。英名の Golden-rayed lily は、金色に輝くユリという意味で、花の黄色の黄色の帯状の線から命名されました。また、カサブランカをはじめとするオリエンタルハイブリッドという園芸品種グループの親としても有名です。 ガラス細工のような質感の花びらは、傷がつきやすく、傷ついた箇所から茶色く変色してしまうので、扱いには注意が必要です。

コエビソウ

  • コエビソウは、初夏から秋にユニークな形をした花を咲かせるキツネノマゴ科の多年草。色づいて幾重にも重なった苞の間から小さな花が開花し、苞の姿が小海老の尻尾に似ていることが名前の由来です。日本では多年草として扱われるのが一般的ですが、本来は草ではなく、常緑低木に分類されます。熱帯で育つ植物なので冬は室内で管理しますが、温暖地では戸外で越冬している姿も見かけます。冬でも15℃以上の気温が維持できれば、周年開花することがあります。 丈夫で花期が長いため、環境に合う場所で育てるとワンシーズンで多くの花を楽しむことができます。草丈も高いことから、切り花としても流通しています。「ベロペロネ」「ベルベロン」「ペロペロネ」という名前で流通していることもありますが、これは旧学名の名残です。

カレックス

  • カレックスは、カヤツリグサ科スゲ属の総称です。スゲ属は、温帯アジアと北アメリカを中心に世界中に約1800種が分布していて、日本では約450種が確認されています。なかでも葉や穂が美しく観賞価値の高い品種や、園芸品種がカレックスとして流通しています。 カレックスは、日当たりの良い場所から明るい半日陰を好み、あまり手間がかからない、育てやすいグラス類です。葉の色はグリーン、ライムグリーン、ボルドーカラー、茶色など、種類が豊富です。株元から細い葉をたくさん出し、こんもりと茂る様子が美しく、カラーリーフやオーナメンタルグラスとして人気があります。お庭の中で、あまり高さを出したくないけれど、存在感のある植物で変化を付けたいというときに役立ちます。ギボウシのような葉が大きなものの近くに植えると、お互いの個性を引き立て合うので、印象的な景色を作ることができます。

レンゲソウ(蓮華草)

  • レンゲソウ(蓮華草)は、春にピンク色の花を咲かせるマメ科の越年草です。原産は中国と考えられ、日本には古くに渡来しました。中国名は紫雲英、レンゲソウ(蓮華草)という和名は、花が咲く様子が蓮の花を連想することに由来します。ゲンゲという呼び方もあります。 レンゲソウ(蓮華草)は、長さ10~15cmほどの花茎に小さなマメの花を放射状に咲かせます。花の付け根近くは白く、花びらの先にかけてピンクは濃くなっていく花色が美しく、小さな花ながら見ていて飽きることがありません。葉は丸みを帯びた小葉が集まって、8~15cm程度、草丈10~30cm、横にほふくするように広がっていくので、花が咲く季節には群生している光景を楽しむことができます。 レンゲソウ(蓮華草)といえば、春のピンクの絨毯のような、満開の様子を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。マメ科の植物であるレンゲソウ(蓮華草)は、根に根粒菌を共生させているので、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にするという性質があります。この特性から、以前は休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。また、花後はそのまま田畑にすき込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑を見かけることも少なくなりました。 レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でもありました。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。

アザミ(薊)

  • アザミとは、キク科アザミ属の多年草や越年草の総称です。北半球の温帯から寒帯まで、世界に約300種が分布していて、その中でも日本は60種以上が確認されているアザミ大国です。日本のアザミは北から南まで日本全国に分布していて、咲き方やフォルムなど、変化の具合も多様です。さらに自然交雑もしやすいので、品種の判別が難しいとも言われています。 アザミは葉茎にトゲがあり、多くが赤や赤紫、ピンクの花を咲かせますが、まれに白い花を咲かせるものもあります。アザミの特徴は品種ごとに差が大きく、書ききれないほどです。開花時に根生葉(こんせいよう)があるもの、枯れてなくなるもの、総苞片が開いているもの、ウロコのように閉じて重なっているもの、総苞に粘つきがあるもの、ないもの、花が上を向いて咲くもの、下向きに咲くものなど、きりがありません。さらに花の色や大きさ、草丈などの違いがあります。新芽や若い茎は食用にされます。また、モリアザミの根は「ヤマゴボウ」という名前で漬物にされ、流通しています。乾燥させたアザミの根は、生薬として利用されています。 日本には60種以上のアザミが自生していますが、多くは野に咲く花として愛されています。園芸品種として流通しているものは、日本産のノアザミから改良された品種で、ドイツアザミとも呼ばれ、切り花や鉢植えで人気があります。丈夫で花付きが良く、育てやすいのが特徴です。 ※根生葉(こんせいよう)とは、茎の基部についている葉のこと。地面から直接出ているように見えるのが特徴です。

ノアザミ(野薊)

  • ノアザミは、キク科アザミ属の多年草で、日本固有種のアザミです。アザミの仲間の多くは、夏から秋にかけて開花しますが、ノアザミは春から初夏まで咲く品種で、春の季語にもなっています。田畑の畔、野原など、身近な場所で見かける草花。園芸種として流通しているドイツアザミは、このノアザミを改良して作出された園芸品種です。 ノアザミの花は、花径3~4cmの赤紫色、花径の先に上向きに咲きます。総苞と呼ばれる花の下の部分は、球形に近いフォルムで直径2cm程度、総苞片はウロコのように閉じていて、触るとベタベタと粘着きます。白い花を咲かせるシロバナアザミという品種もあります。よく似た品種にノハラアザミがありますが、こちらは総苞に粘着きがない点で見分けられます。

ローズマリー

  • ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブ。全草に爽やかな芳香があり、薬用、料理やお茶、化粧品、香料として幅広く利用されています。 ローズマリーは、肌のターンオーバーを促す効果や疲労回復、血行促進などに効果があると言われています。体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃がローズマリーのハーブチンキを使用したところ、元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。 近年は、ローズマリーの香りが脳を活性化し、認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。 性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。刈り込みにも耐えるため、生垣などにも利用されます。ハーブの花の中では比較的開花期間が長い部類で、品種によって多少違いがありますが、晩秋から初夏に枝先に小さなかわいらしい花を咲かせます。花の色は青紫のほか、ピンクや白があります。そのほか葉を楽しむ品種として斑入り種も流通しています。

ヒトリシズカ(一人静)

  • ヒトリシズカは、センリョウ科チャラン属の多年草。日本では北海道から九州まで自生が確認されています。山林の湿り気のある、明るい半日陰を好んで自生しているような植物です。地下茎を横に伸ばし、そこから何本も茎を直立させて伸ばし、花を咲かせます。群生している姿を見かけることが多いのはこのためです。茎は枝分かれすることなく真直ぐに伸び、先端に十字になるように葉を対生させ、4枚の葉に守られるように、ブラシのようなフォルムの白い花を咲かせます。花びらのように見える白い部分はおしべで、花びらは退化しています。 ヒトリシズカ(一人静)という名前は、白く控えめな花を、源義経の側室だった静御前(しずかごぜん)が舞う様子に例えたことに由来しています。育てやすく、花のかわいらしさから人気のある山野草です。

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