【秋植え球根】「毎年咲く」「定番人気」「店長イチオシ」おすすめ球根|球根屋さんドットコム・井上まゆ美さん
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秋植え球根の植え付けは10月〜11月ですが、人気種は早々に完売することも。今回、定番品でも一味違う珍しいラインナップが魅力のネットショップ「球根屋さんドットコム」の代表 井上まゆ美さんに、「よく売れる人気品種」「植えっぱなしで毎年咲くおすすめ球根」「知る人ぞ知る名品種」などたっぷりお聞きしました。いつものお庭にちょっとしたスパイスを加えたい方、必見です!
取材・写真協力/球根屋さんドットコム 井上まゆ美さん
目次
よく売れている人気の秋植え球根
編集部:
球根屋さんドットコムで、よく売れている定番人気の秋植え球根と、その特徴を教えてください!
チューリップ(ユリ科 チューリップ属)
井上さん:
はい。まず1番人気は、やっぱりチューリップですね。「ラ・ベル・エポック」は、少しシックなオレンジ色の八重咲きで、ニュアンスカラーがお好きな方に大変人気があります。日当たりによって多様な色の変化を楽しめるところも魅力です。

チューリップ「ラ・ベル・エポック」
花期:4月〜5月
草丈:35〜45cm

チューリップ「ラ・ベル・エポック」
井上さん:
あと「ポップコーン」という八重咲きの白いチューリップも人気です。草丈が20cmぐらいで低いんですよ。原種系のチューリップは花が小さいものが多いのですが、ポップコーンは低い位置に大きな花が咲くのが特徴です。

チューリップ「ポップコーン」
花期:3月〜4月
草丈:15〜20cm

チューリップ「ポップコーン」
井上さん:
今年初めて販売して大好評なのが「パープルエレガンス」という枝咲きのチューリップです。茎が枝分かれして1つの球根から複数の花を咲かせるので、ボリューム感がある花姿です。花期は4月〜5月上旬、草丈は40cmです。
「パープルエレガンス」は「球根屋さんドットコム」にてご覧いただけます。
マルタゴンリリー(ユリ科 ユリ属)
井上さん:
ユリの仲間で原種系の「マルタゴンリリー」も大人気です。クルンと反り返った花がいくつもぶら下がって咲く姿がとっても可愛いんですよ!よそであまり売っていない珍しさからか、よく売れています。寒さに強いので、北海道や東北の方からよくご注文をいただきますね。冷涼な気候を好み高温多湿が苦手なので、温暖地では半日陰で育てるのが夏越しのコツです。
ピンク・モーニング(灰色がかったピンクの花)、スノーウィ・モーニング(白花)、ギニーゴールドなどがあり、人気の色から売り切れていきます。花期は5月〜6月頃で、草丈は80〜180cm、花径は5〜6cmです。

マルタゴンリリー「ギニーゴールド」
編集部:
定番と言っても、球根屋さんドットコムさんならではの珍しくて可愛い種類ばかりですね!見ているだけでワクワクします。
スイセン(ヒガンバナ科 スイセン属)
井上さん:
スイセンなら、花びらが反り返って1本の茎にいくつもの花を咲かせる「タリア」が圧倒的な定番です。しずく咲きで上品な立ち姿が可愛いんですよ。

スイセン「タリア」
トリアンドラス水仙(しずく咲き)
花期:3月〜4月
草丈:30〜45cm
井上さん:
黄色い八重咲きのスイセンだと「ダブルカンパネラ」も人気です。コンパクトですが華やかさがありますよ。花期は3月〜4月で、草丈は20〜30cmです。
ムスカリ(キジカクシ科 ムスカリ属)
井上さん:
ムスカリなら、巨大ムスカリの「フラワーパワー」。普通、ムスカリといえば脇役的なイメージが強いですが、これは大きくてもこもこ、ぽってりと咲くムスカリなので、主役級の存在感があります!

ムスカリ「フラワーパワー」:左がフラワーパワー、右が普通のムスカリ
花期:2月〜4月
草丈:15~25cm
ヒヤシンス(キジカクシ科 ヒヤシンス属)
井上さん:
ヒヤシンスだと、クリーム黄色の「シティーオブハーレム」、淡いピンク色の「チャイナピンク」、優しいアプリコット色の「アプリコットパッション」がよく出ています。水耕栽培で育てるのもおすすめですね。花期は3月〜4月、草丈は20~30cmです。

ヒヤシンス「シティーオブハーレム」

ヒヤシンス「チャイナピンク」
ラケナリア(キジカクシ科 ラケナリア属)
井上さん:
宝石のような翡翠色が神秘的な、ラケナリア「ヴィリディフローラ」もとても大人気です。この花色は本当に美しいですよ。

ラケナリア「ヴィリディフローラ」
花期:11月〜12月
草丈:10〜30cm
植えっぱなしで毎年咲く丈夫な秋植え球根
編集部:
植えっぱなしでも毎年咲いて、初心者でも失敗しにくい秋植え球根を教えてください!
原種系チューリップ(ユリ科 チューリップ属)
井上さん:
まずは「原種系のチューリップ」ですね! とにかく丈夫で、毎年健気に咲いてくれるのが最大の魅力です。園芸品種のような派手さはありませんが、花が小さかったり背が低かったりする分、野の草花のようにナチュラルな可憐さがあります。
レモンイエローの「バタリニーブライトジェム」をはじめ、「ホンキートンク」「クルシアナ アニカ」「アルバコエルレアオクラータ」「シルベストリス」などがとても丈夫です。シルベストリスの、花首がキュッと曲がって咲く姿なんて、たまらなく可愛いですよ!

原種系チューリップ「バタリニーブライトジェム」
花期:3月〜4月
草丈:15〜20cm

原種系チューリップ「ホンキートンク」
花期:3月下旬〜4月上旬(桜の頃)
草丈:15cm

原種系チューリップ「クルシアナ アニカ」
花期:4月~5月上旬
草丈:25〜35cm

原種系チューリップ「アルバコエルレアオクラータ」
花期:3月~4月
草丈:15cm

原種系チューリップ「シルベストリス」
花期:4月〜5月
草丈:20cm
ムスカリ(キジカクシ科 ムスカリ属)
井上さん:
ムスカリも丈夫で毎年咲くので、大変人気があります。白や淡い青、薄い紫色のグラデーションの花色で八重咲きの「ネイチャーズビューティ」など種類も豊富です。

八重ムスカリ「ネイチャーズビューティ」
花期:3月〜4月
草丈:10〜15cm
井上さん:
ムスカリは、暖かくなる前に葉がびろーんと伸びやすいのが悩みどころですが、植えっぱなしでも葉が伸びすぎず、見た目が美しく保ちやすい「バレリーフィニス」という品種もあります。花期は3月〜4月、草丈は10〜20cmです。
白花で幅広の葉が伸びず、鉢栽培に最適の「シベリアンタイガー」もおすすめです。

ムスカリ「シベリアンタイガー」
花期:2月~4月
草丈:10~15cm
スイセン(ヒガンバナ科 スイセン属)
井上さん:
スイセンなら、先ほどご紹介したしずく咲きの「タリア」がイチオシです。植えっぱなしで毎年美しい花を咲かせてくれます。

スイセン「タリア」
イフェイオン(ヒガンバナ科 ハナニラ属)
井上さん:
イフェイオン(ハナニラ)もとても強いです。一般的な青花は増えすぎて困ることもあるくらいですが、白い星形の花が咲く「ホワイトスター」は増え方が程よく、どんな花とも相性が良いので重宝します。

イフェイオン「ホワイトスター」
花期:3月〜4月頃
草丈:5〜10cm
オーニソガラム(キジカクシ科 オオアマナ属)
井上さん:
少しマニアックですが、「ガラスの花」と呼ばれているオーニソガラム「ヌタンス」が丈夫ですごくいいんです。グリーンに白の縁取りが入るとても素敵な花なんですよ。

オーニソガラム「ヌタンス」
花期:5月〜7月
草丈:30〜60cm
珍しくておしゃれなおすすめの秋植え球根
編集部:
球根屋さんドットコムさんならではの、通好みな珍しい秋植え球根も知りたいです!
ムスカリ(キジカクシ科 ムスカリ属)
井上さん:
まずは、先ほど紹介した、巨大ムスカリの「フラワーパワー」ですね。従来のムスカリと比べて存在感があるので、公園などの広い場所に植えるのもいいですね。まだよそではあまり売っていないのですが、もっとメジャーにしていきたいなと思っています。

ムスカリ「フラワーパワー」
ゲイソリザ(アヤメ科 ゲイソリザ属)
井上さん:
南アフリカ原産のゲイソリザ「ツルバキエンシス」は、私の大のお気に入りです。チャコールグレーの花芯としべが印象的で、寄せ植えに使っても可愛いですよ。霜に当てなければ、屋外で育てることができます。

ゲイソリザ「ツルバキエンシス」
花期:3月〜4月
草丈:20〜30cm
マルタゴンリリー(ユリ科 ユリ属)
井上さん:
先ほど紹介した原種系のユリ「マルタゴンリリー」も、球根屋さんドットコムならではのイチオシ球根です!よそであまり売っていない珍しさと可愛さで入荷すると完売してしまうことも。
繊細な茎に、反り返った特徴的な花がぶら下がるように咲いて、可愛らしさと上品な風情を感じさせてくれます。カラーバリエーションが豊富なのも魅力ですね。
八重咲きスノードロップ(ヒガンバナ科 ガランサス属)
井上さん:
スノードロップなら、八重咲きの「マウントエベレスト」がおすすめです。従来のスノードロップと比べて花が大きめで、花の中心がフリルのようになっていて珍しいですよ。

八重咲きスノードロップ「マウントエベレスト」
花期:2月〜3月(早春頃)
草丈:10〜20cm
枝咲きチューリップ(ユリ科 チューリップ属)
井上さん:
あとは「枝咲きチューリップ」のシリーズですね。1本の茎から枝分かれして複数の花が咲くので、とってもお得感(笑)があります!普通のチューリップと枝咲きタイプを組み合わせて植えると、お庭に変化が出て素敵ですよ。

枝咲きチューリップ「ファイアリークラブ」
花期:3月〜4月
草丈:40〜60cm
井上まゆ美さん、ワクワクするお話をありがとうございました。
「球根のオタクから植物業界に入ったからね。」と笑顔で語る井上さん。セレクトされた球根たちには、一つ一つに深いこだわりと愛が詰まっています。いつものお庭に少し変化をつけたい方や、センス良くおしゃれな球根を育ててみたい方は、ぜひ「球根屋さんドットコム」を覗いてみてくださいね!
※写真を掲載していない球根の花については、Webサイト「球根屋さんドットコム」にてご覧いただけます。
【テレビ出演情報】
2026年11月1日放送(11月6日再放送)のNHK「趣味の園芸」に、井上まゆ美さんが「球根の楽しみ方」でご出演されます。どうぞお見逃しなく!
井上まゆ美さんのご紹介

井上まゆ美
園芸家、ガーデンデザイナー、ガーデニングコンサルタント
(株)河野自然園代表取締役 日本ガーデンデザイン専門学校非常勤講師
植物の魅力を活かしきったシックでおしゃれな寄せ植えやハンギングバスケットで定評がある。講習会には全国から受講生が集まり、受講生からは各種コンテストの入賞者を多く輩出し、指導者としても高く評価されている。ガーデンデザインやガーデンコンサルタントとして、個人庭の庭づくりから街の緑化まで幅広く活動。
かわさき緑化フェアでは、市役所前通りのハンギングバスケットの修景、よこはま緑化フェアでは、234番館、象の鼻パークのコンテストガーデン、掃部山公園のハンギングバスケット他の緑化を手掛け、現在まで、山下公園、グランモール公園、ズーラシア、新横浜の駅前のハンギングバスケット緑化他、多くの植栽とメンテナンスを行っている。また、山形県酒田市役所と提携し、街並みの緑化事業を2019年より現在も続けている。

著書
「美しく長く楽しむはじめての花の寄せ植え」
「簡単DIYでできる花壇と寄せ植え」
「長くきれいに楽しむハンギングバスケット寄せ植えの法則」
「ジュエリープランツのおしゃれ寄せ植え」
「小さな球根で楽しむナチュラルガーデニング」他、共著もふくめて多数執筆し、2007年より「園芸ガイド」誌に、2022年より「趣味の園芸」他にも数多く掲載される。
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