葉挿しで増やせる多肉植物の種類

葉挿しに向いている多肉植物の種類をいくつかご紹介します。

写真の株はエケベリア・花うらら。そのほかラセモサ、ルンヨニー、ローラなど。

エケベリア・桃太郎。
▼多肉植物のエケベリアについて
- エケベリアはベンケイソウ科エケベリア属のメキシコ・中米などを原産とする春秋型種の多肉植物です。丈夫で育てやすい品種も多く、初心者から趣味家まで幅広く人気があります。5,6cmの小型から40cm近くにもなる大型種まで、葉の形も様々あり種類は豊富です。栽培難易度も品種によって異なります。
正面から見た時の美しいロゼット型の姿は花のようで華やかな印象があり、フラワーアレンジやaブーケに使われることも多くあります。

葉が取れやすい品種なので、取れたら葉挿しに向いています。緑の卵・ヘレイ・神想曲(じんそうきょく)など。
▼多肉植物のアドロミスクスについて
- アドロミスクスはベンケイソウ科アドロミスクス属の春秋型種の植物。小型のものが多く成長もゆっくりです。葉の形や模様も様々あり種類は豊富です。葉が取れやすいので葉挿しで増やせます。

八千代・パープルヘイズ・虹の玉 など。

セダム・八千代の芽が出た状態。
▼多肉植物のセダムについて
- セダムは北半球に広く分布し、500種類以上もの品種が確認されています。日本原産の品種は約40種と言われています。日本の山野に自生している野草であり、一番身近な多肉植物です。
虹の玉
セダムにはグランドカバーとして使える品種や「虹の玉」のように葉がぷっくりとしたもの、枝垂れるものなどタイプも色々あり、葉の形や大きさ花もそれぞれ異なります。
セダムは夏期の高温加湿による蒸れに弱い傾向がありますが、日本の気候に馴染みやすく育てやすい多肉植物です。

葉挿しできるのは月兎耳・ロンボピロサ・福兎耳・ミロッティーなど。
画像は白肌ロンボピロサ。手前のは葉から生長したもの。
▼多肉植物のカランコエについて
- カランコエはベンケイソウ科カランコエ属の夏型の多肉植物です。原産地は南アフリカ、東アフリカ、東南アジアなどで生息し、葉が短い毛で覆われているようなフワフワとしたものから、ギザギザしたもの、丸く艶があるもの、紅葉する品種もあり、種類が豊富にあるのも魅力です。主に花を観賞するタイプのものと葉を楽しむ観葉タイプに分けられます。
カランコエの花は、ピンクやオレンジ、赤など彩が鮮やかな品種が多くあり、花の形も一重咲き、八重咲、釣鐘型と種類が豊富です。最近では鉢ものの他、切り花としても流通しています。

金のなる木・ゴーラム・火祭りなど。星乙女・南十字星などは葉挿しではなく、挿し芽で増やしましょう。
▼多肉植物のクラッスラについて
- ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、3~4cmの小型から数m近くにもなる大型種まであり、種類はとにかく豊富。大きさだけでなく形も様々で、幾何学模様に見えるものやユニークな形の種類などあるのでコレクションしがいのある多肉植物です。一番身近な品種は「金のなる木」が挙げられます。中には秋の紅葉した姿がとてもきれいな「紅葉祭り」「火祭り」もよく寄せ植えなどに使われます。花は一つの茎に小さな花が集合して咲きます。多くの種類は白やピンクの花を咲かせ、開花姿もかわいらしいですが、品種によっては花が目立たない種類も。また、夏型・冬型があります。

朧月(オボロヅキ)・ブロンズ姫・秋麗など。
画像はグラプトペタルムの朧月を葉挿しで根と芽が出た状態。
▼多肉植物のグラプトペタルムについて
- グラプトペタルムはロゼット状に葉が重なり、上に伸びて生長する品種がほとんどです。初心者向けの品種も多く、寄せ植えなどに多く使われます。地植えにしても丈夫に育つ「朧月」やブロンズ色がきれいな「ブロンズ姫」、白っぽい葉が美しい「秋麗」、ピンクに紅葉する「パルヴォリバー」など種類も豊富にあります。
また増やすのも容易な品種も多く、葉挿しをするとたくさん増やすことが可能です。
パキフィツム

ふっくらとした葉が特徴的なパキフィツム。フーケリー・月美人・星美人など。

葉から増えていく姿は、すごい生命力ですよね。多肉植物の葉から芽が出たときのうれしさやワクワクをぜひ実感してほしいです。

育った多肉植物はお友だちや大切な人に分けたり、寄せ植えに使ったりできます。大切に育てた多肉植物を葉挿しで増やして楽しんでみてくださいね。
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