カランコエとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カランコエ
学名

Kalanchoe

英名
Kalanchoe
科名
ベンケイソウ科
属名
カランコエ属
原産地
南アフリカ、東アフリカ、東南アジアなど

カランコエの特徴

カランコエはベンケイソウ科カランコエ属の夏型の多肉植物です。原産地は南アフリカ、東アフリカ、東南アジアなどで生息し、葉が短い毛で覆われているようなフワフワとしたものから、ギザギザしたもの、丸く艶があるもの、紅葉する品種もあり、種類が豊富にあるのも魅力です。主に花を観賞するタイプのものと葉を楽しむ観葉タイプに分けられます。

カランコエの花は、ピンクやオレンジ、赤など彩が鮮やかな品種が多くあり、花の形も一重咲き、八重咲、釣鐘型と種類が豊富です。最近では鉢ものの他、切り花としても流通しています。

カランコエの詳細情報

園芸分類 多肉植物、カランコエ
草丈・樹高 10cm~3m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 弱い
花色 ピンク、赤、黄色、オレンジ、白、紫、グリーン
開花時期 10月~5月

カランコエの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
開花
肥料

カランコエの栽培環境

日当たり・置き場所

カランコエは日当たりと風通しが良い乾燥気味の環境を好みます。

日光が足りないと葉に厚みがなくなり徒長してしまうため、適度な日当たりが必要です。ただし、真夏は強い直射日光を長時間当てると葉焼けをおこすため、明るい日陰に移動しましょう。

温度

カランコエは寒さに弱いため、気温が5℃以下になったら室内に取り込んで管理しましょう。

昼間はできるだけ日の当たる場所で日光に当て、夜の窓辺は外気と同じ気温になり低くなるので、冷気が届かない暖かい場所へ移動させましょう。

用土

土は水はけの良いものを使いましょう。多肉植物・サボテン専門店で取り扱いの専用土や市販の多肉植物の土でも栽培可能です。

カランコエの育て方のポイント

水やり

土が乾いたら鉢の底穴から水が流れるくらいたっぷりと与えましょう。気温や季節によって水やりの加減をします。カランコエは乾燥に強いため、過湿にすると根腐れするので注意しましょう。

春から初夏と秋は土が乾いたらたっぷりと水やりします。

夏は夕方の涼しくなった時間帯に鉢底から水が流れ出るほどたっぷりと水やりしましょう。昼間の気温が高い時間帯に水やりをすると、水分の温度が上がり根が傷んだり、根腐れの原因になるので気をつけましょう。

冬は休眠期に入るため控えめにするか、品種によってはほぼ断水するものもあります。購入時に冬の水やりの扱いを確認すると確実です。

肥料

生育期の初夏と秋に液体肥料もしくは緩効性肥料を施しましょう。真夏と休眠期の冬は施す必要はありません。

病害虫

アブラムシカイガラムシハダニがつくことがあります。花芽や、新芽など柔らかいところは害を受けやすいので気をつけましょう。

ハダニは気温が高いところや乾燥している場所に発生します。暖かい時期に発生しやすく植物の葉から栄養を吸収して弱らせます。また、弱った植物はハダニの被害に遭いやすく、被害も大きくなりやすいです。数が増えて被害が大きくなってくると、葉緑素の不足によって光合成ができなくなり、生長不良になったり、植物自体が枯れていきます。

アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。

カランコエの詳しい育て方

選び方

葉に傷や害虫がついていないか確認します。茎がグラグラとしていない株は根がしっかりと張っている目安になります。葉の色つやが良く、鉢と株のバランスが取れているものが良い株です。

カランコエは品種がとても豊富な植物です。花の色、咲き方、葉の色や形状がバラエティに富んでいます。草丈は10cmに満たないものから数mに生長する低木になる品種まであります。

植え付け

品種にもよりますが、一般的に初夏と秋が植え付け適時です。開花している株を購入した場合は、すべての花が咲き終わったら植え替えましょう。

剪定・切り戻し

春から初夏と秋が切り戻しの適時です。開花が終わった花茎や徒長した枝などを切り戻します。

植え替え・鉢替え

カランコエは初夏と秋が植替え時です。

古い根は半分くらいカットして整理します。カットする時、ハサミは消毒してから使用しましょう。その際、太い根はカットしないように気をつけます。切ってしまった場合はしっかりと乾かしてから植え付けます。植替え後の水やりは2~3日後に行いましょう。

カランコエは、品種や栽培地域によっても若干ずれがありますが秋から春に開花します。花が終わった茎は摘み取りましょう。

カランコエの花は、気温が短くなったことを感じて花芽をつける短日性の性質があります。夜間も明るい室内で管理すると花が咲かないことがあります。

収穫

花茎が長く伸びる品種は切り花として利用でき、最近は市場でも流通しています。

夏越し

強い日差しが長時間当たると葉焼けを起こします。真夏は鉢の置き場所を半日陰程度に移動させましょう。

冬越し

寒さに弱いので、気温が5℃を下回ったら室内で管理をしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カランコエは株分け・葉挿し・挿し木で増やすことができます。

【株分け】

カランコエ ガストニス ボンニエリ

子株がついたら、外して増やすことができます。ハサミなどでカットし、外した部分から雑菌が入らないように、すぐに植えず1、2週間は切り口を乾燥させます。その後、新しい清潔な土に植えつけましょう。水やりは植え付けから、10日後くらいに与えましょう。

【葉挿し】

葉挿しする葉の付け根が軽く土に埋まるように挿します。3~4日後に水を与えましょう。

【挿し木】

挿し木は生長して伸びてしまったときや脇芽が伸びたときなどに行ってもよいでしょう。カットする時は、新しい芽は残して上をカットしましょう。

①茎をカットします。カットした下部に葉が付いているものは葉を取ります。葉を取り、挿す状態に整えた状態を「挿し穂」と言います。葉が付いたまま土に挿すと葉が土の中で腐ってしまうことがあるので注意しましょう。

②3~4日くらい切り口を乾燥させます。このとき横にして乾かすと茎が丸まってしまい、挿しにくくなることも。鉢や瓶にうまくひっかけて乾燥させたほうがよいでしょう。

③新しい土に挿します。土に挿す時はあらかじめ割り箸などで土に穴をあけておくと挿しやすく、茎が折れることを防げます。挿し終わったら風通しの良い明るい日陰で管理しましょう。水は1週間から10日後にたっぷりと与えましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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