冬の間の追肥をチェック!じゃがいもの収穫から土のメンテナンスまで
LOVEGREEN編集部
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11月末になり寒さも増してきましたね。
じつは、今秋冬野菜を育てているバルコニーは、春夏野菜を育てていた場所とは違う場所。まさに北向きのバルコニーで育てています。そのため、冬になり益々日当たりが悪くなってしまい、11月下旬には、太陽が建物の影にかくれてしまい充分な光を浴びることができなくなってしましました。
今回は寒い季節の北向きのバルコニーでの野菜の生育状態と、じゃがいもの葉が一気に黄色く枯れてきましたのでじゃがいもの収穫のご紹介をいたします。
目次
じゃがいもの収穫
じゃがいもは、1年のうちで2度収穫を楽しむことができます。
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残念ながら秋に植えつけたじゃがいもは、春に植えつけたときと違い格段に収穫量が減ります。そして、今期迎えた北向きバルコニーの日射量の不足のため収穫には本当に自信がありませんでした。ひとつも出来なかったらどうしよう…そんな思いから始まったじゃがいもの収穫をご紹介します。
じゃがいもの収穫量
野菜の収穫や抜き取りにとっても便利な園芸シートの上にじゃがいもを土ごと出します。この園芸用のシートは4つ角のボタンでとめるだけで、箱型に変わるのでとても作業のしやすいシートです。植物を育てている方にはぜひ揃えたい便利アイテムです!さて、どのくらいじゃがいもができているのでしょう…
土の中からじゃがいもが見えてきました。ホッとしたのもつかの間すぐに欲が出て、もっともっとじゃがいもを欲しがる気持ちが出てきますが…
結果は6個。収穫物があっただけでも感謝です。じゃがいもの表面もなめらかなことから、そうか病などにかかっていないことが分かります。つまり、土のpHが適切であった証拠です。
※そうか病とは、土の酸度がアルカリに傾いてしまった時になりやすい病気です。
種イモもすっかり溶けています。根の状態もいいですね。次に植える作物のために、しっかり土のメンテナンスをしていきたいと思います。
栽培が終わった後の土のメンテナンス
園芸シートにジャガイモで使用した土を広げた状態から、土のメンテナンスを行います。ふるいにかけて、じゃがいもの根を取り除いたり、鉢底石と土を分けます。
土をふるい分けたら、土を団粒構造にするためにバーク堆肥や腐葉土などの土壌改良材を入れます。今回じゃがいもに特別トラブルや改善したい点はなかったので、資材は気軽に投入していきましょう。
使用していた土が7割、バーク堆肥や腐葉土の量は3割位が投入する目安です。後はしっかり混ぜ合わせましょう。
続いては、酸度調整です。作物を育てた後は、土が酸性に傾く傾向があるので石灰を入れアルカリ性に近づけます。
今回使用した石灰は有機石灰です。使用する石灰が消石灰・苦土石灰の場合は、この後投入する肥料と結合して窒素が流失してしまうので1~2週間前に施しましょう。
肥料を入れます。今回使用した肥料は、鶏糞を堆積発酵させたもので発酵鶏糞と呼ばれるもので、窒素・リン酸・カリの3要素を多く含む速効性のある肥料です。
最後に園芸シートの両端を持って、プランターに戻せば土メンテ終了です!いつでも次の作物を育てることができますね。
※今回は、特に作物に被害がなかったため簡単な土メンテとなっています。
その他の秋冬野菜の生育状況
今回栽培した場所は、建物の北側のベランダなので日差しがあまり当たりません。この少ない日差しにも関わらず、秋冬野菜で生育が良いのはブロッコリーとカリフラワー、生育が悪いのはキャベツとプチヴェールでした。
生育が良いブロッコリー
11月27日のブロッコリー
頂花蕾(ちょうからい)はまだ小さいですが、小さなわき芽がたくさんできています。
生育が良いカリフラワー
10月18日のカリフラワー
小さかったカリフラワーは…
11月27日のカリフラワー
こんなに大きくなりました。この北向きのバルコニーで、これだけの生長は本当に嬉しい限りです。
カリフラワーの美白処理
カリフラワーは美白処理というものをしなければ、黄色っぽくなってしまいます。上の画像のように葉を折って、カリフラワーを白く保ちましょう。
11月27日の赤カリフラワー
赤カリフラワーは黄ばんだりしませんので、このまま葉を折らずに育てましょう。
生育が悪いキャベツ
10月18日のキャベツと赤キャベツ
この状態から40日間ほどで…
11月27日のキャベツ
やっと結球してきたのが分かります。
11月27日の赤キャベツ
これだけ日数はかかっていますが、日差しが少ないためあまり大きくなりません。
生育が悪いプチヴェール
10月18日のプチヴェール
11月27日のプチヴェール
10月から比べて葉の数は増したものの、一向に草丈が伸びませんでした。プチヴェールは初期生育が成功の秘訣なので、今回はプチヴェールの多収は望めませんね。
日当たりと風通しを良くするために、少し下葉をハサミでカットしていきます。切った部分は乾燥してポロリを落ちるので、わき芽を傷つけないように葉の根元を1cmほど残して切り落とします。
少し陽が当たるようになりました。少しでもプチヴェールが収穫できると良いですね。
ナメクジ被害のその後
葉が食害されナメクジの通った跡が確認されましたので、10月にナメクジの駆除対策をすることにしました。
手のひらにのっているのは、天然成分由来のサポニンです。このサポニンをまくことで、ナメクジの体の表面のぬるぬるした部分がはがれてしまうので、苦しくてかくれていた土から出てきて駆除するという流れです。
さあ、まいてみた結果はどうなったでしょうか?
ナメクジの被害は減りましたが、残念ながら一緒に植えていたわけぎは肥料焼けして枯れてしまいました。作物にあった分量のサポニン投入ということが大切なんですね。
冬の間の追肥
ほとんどの秋冬野菜の生育適温は15~20℃です。そのため、この温度を下回ると生育は鈍くなってきます。つまり寒くなるこれからの季節、15℃を下回るようになるとお野菜の生長するスピードはどんどん遅くなるのに、春夏野菜の頃と変わらず肥料をどんどん与えては、使用されない肥料が土の中でどんどん溜まってしまうことになります。
また、春夏と違い秋冬は雨も少なく、与える水の量も少ないため肥料分が水で流れ出すことも少ないということになります。気温が15℃を下回ったら、ほとんどの秋冬野菜の肥料は控えた方がいいでしょう。
いかがでしたか?
家庭菜園の秋冬野菜はどれくらい生長しましたか?寒い時期は育ち方もゆっくりな秋冬野菜の収穫が待ち遠しいですね。
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