カリフラワーをベランダ菜園で収穫!育て方とプランター栽培のコツ

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カリフラワーはお好きですか?生のままコリコリとした歯ごたえでサラダでも美味しく食べられるカリフラワーは、調理方法で様々な食感を楽しめます。そんなカリフラワーがプランターでも育てられるのをご存知ですか?

カリフラワー栽培の良いところは、寒さに強く、半日陰でも十分育つので、マンションのベランダ菜園にとてもおすすめです。特に秋冬シーズンは、カリフラワーがゆっくりじっくり育つので毎日お手入れしなくても全然大丈夫なんです。

今回は純白の美しい野菜「カリフラワー」を育てるコツをご紹介します。皆さんもベランダ菜園でカリフラワーを育ててみませんか?

目次

カリフラワーの苗の植え付け

カリフラワーの日頃のお手入れ

カリフラワーの病害虫について

カリフラワーの収穫

カリフラワーの洗い方とレシピ

カリフラワー収穫後の抜き取りについて

 

カリフラワーの苗の植え付け

ベランダ栽培の注意点  ベランダで植物を栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは他にあります。  室外機の位置です。  植物は風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。  できるだけ室外機の風に当たらない環境で植物を育てるようにしましょう。  ▼このような場所にプランターを置くのはNG

このような場所にプランターを置くのはNG

ベランダで植物を栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは室外機の位置です。

植物は風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。できるだけ室外機の風に当たらない環境で植物を育てるようにしましょう。

カリフラワーの好む環境

生育適温は15~25℃です。

日当たりを好みますが、あまり日が当たらない環境の中でも比較的育つことが可能です。風通しの良い場所で育てましょう。

カリフラワーのプランターの準備

カリフラワーの根が大きく張ることができるように、プランターはある程度土の量が多く入るものを用意しましょう。

植物も人間と同じで、器によって実る大きさも量も違います。ご自身のベランダの広さに合う、無理のないプランターを選ぶことで、自ずと収穫できる量も分かってきます。

カリフラワーのプランター

高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28~50リットル以上のサイズが良く育つと思います。

カリフラワーの土の準備

排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は、野菜用の培養土で育てましょう。

カリフラワーの植え付け時期

秋冬に育てるカリフラワーの植え付けで、大切なことは9月上旬には植え付けを済ませるということです。

「秋の苗の植え付けが1週間遅くなると、収穫は1か月遅くなる」と言っても過言ではありません。初期生育が良好な野菜は、実り多い収穫となります。

※主に関東温暖地

カリフラワーの苗の選び方

ホームセンターや園芸店でたくさんのカリフラワーの苗の中から、生育が良好な苗を選ぶポイントをご紹介します。

葉の緑が濃く、厚みがある。

目で葉の厚みを見極めましょう。実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはカリフラワーの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

目で葉の厚みを見極めましょう。実際にホームセンターや園芸店で、葉をやみくもに触るのはカリフラワーの苗もかわいそう。お店への配慮のある対応を心がけましょう。

節間がしまっている。

ヒョロヒョロと間延びしていない、しっかりした苗を選びましょう。

病害虫が付いていない。

鉢底に虫がいないか、葉の両面に虫に食べられた後がないか確認しましょう。

苗の先端に勢いがある。

新芽の勢いは苗の生育の勢いを現します。元気の良い苗を選びましょう。

カリフラワーの植え付け方

1. 苗に充分水分を与える。

植え付ける前のひと手間です。予めジョウロでしっかり苗に水を与えるか、バケツに水をはりその中に静かに苗を入れ、しっかり水を吸わせましょう。植え付けてしまった後に気づいた方は、最後に水をしっかり与えてください。

 

2. プランターに苗と同じくらいの穴を開け苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付ける。

2. プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます。

 

3. 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。

3. 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けてあげましょう。

 

3. 苗の周りを少し凹まして苗にしっかり水が浸透するように植え付けてから、最後にお水をしっかり与える。 植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

4. お水をしっかりあげます。

植えたばかりの苗は、土に活着するまでに少し時間がかかります。その際、根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

 

5. まだ苗が小さく、寒冷紗に納まるうちは、出来るだけ寒冷紗の中で育てましょう。  秋冬野菜の成功の秘訣は、害虫から苗を守ることです。寒冷紗はとても心強いアイテムですね。

5. まだ苗が小さく、寒冷紗に納まるうちは、出来るだけ寒冷紗の中で育てましょう。

秋冬野菜の成功の秘訣は、害虫から苗を守ることです。寒冷紗はとても心強いアイテムですね。

弱っているカリフラワーの苗の対処方法

・病害虫が付いている。

〜原因〜

風通しの悪いところ、密植状態で育てられた、もともと弱い苗だったことが考えられます。

〜対策〜

害虫は早速駆除しましょう。まだ、初期の段階なので集中して取り除けば間に合います。

・苗の先端に勢いがない。

〜原因〜

水が足りない状態だったのかもしれません。

〜対策〜

水をしっかり吸わせてあげましょう。これでもち直さない場合は、苗自体が弱っていると考えられます。

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カリフラワーの日頃のお手入れ

天候や気温にもよりますが、9月初旬に植え付けたカリフラワーの苗のその後の生長過程を見ていきましょう。

カリフラワーの生育

20日経過  随分と苗の主茎が太くなり、しっかりしてきました。

20日経過

随分と苗の主茎が太くなり、しっかりしてきました。

 

1ヶ月経過  大きな葉が増えてきていますが、まだカリフラワーの花蕾(からい)は出来ていません。

1ヶ月経過

大きな葉が増えてきていますが、まだカリフラワーの花蕾(からい)は出来ていません。

 

2ヶ月経過 純白の花蕾(からい)が出てきました。

 2ヶ月経過

純白の花蕾(からい)が出てきました。

 

3ヶ月経過  手のひらに収まるほどの花蕾(からい)に生育しました。

3ヶ月経過

手のひらに収まるほどの花蕾(からい)に生育しました。

 

カリフラワーの美白処理  カリフラワーは美白処理というものをしなければ、太陽の日に焼けて黄色っぽくなってしまいます。  上の画像のように葉を折って、カリフラワーを白く保ちましょう。

カリフラワーの美白処理

カリフラワーは美白処理というものをしなければ、太陽の日に焼けて黄色っぽくなってしまいます。

上の画像のように葉を折って、カリフラワーを白く保ちましょう。

 

赤や紫色のカリフラワー  赤や紫色のカリフラワーは黄ばんだりしませんので、このまま葉を折らずに育てます。

赤や紫色のカリフラワー

赤や紫色のカリフラワーは黄ばんだりしませんので、このまま葉を折らずに育てます。

カリフラワーの追肥

カリフラワーの本葉が7枚くらい出て来たら追肥をして土寄せをします。花蕾(からい)が出来たころから2週間に1度は追肥をしましょう。

肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。というのも、だいたい根の広がりというのは葉の広がりと同じくらいといわれています。そのため葉の先を目安に肥料を施します。今回はプランターで育てているので、だいたいプランターの外側に追肥をしましょう。

草勢が落ちているときなどは、様子をみて期間を縮めて少し肥料を施してあげても良いでしょう。

カリフラワーの土寄せ

葉の大きさに比べ、茎が少し細いカリフラワー。追肥のタイミングで、株元へ軽く土寄せすることで、倒状を防ぎます。

冬の追肥

ほとんどの秋冬野菜の生育適温は15~20℃です。そのため、この温度を下回ると生育は鈍くなってきます。

つまり寒くなるこれからの季節、15℃を下回るようになるとお野菜の生長するスピードはどんどん遅くなるのに、春夏野菜の頃と変わらず肥料をどんどん与えては、使用されない肥料が土の中で溜まってしまうことになります。

また、春夏と違い秋冬は雨も少なく、与える水の量も少ないため肥料分が水で流れ出すことも少ないということになります。

気温が15℃を下回ったら、秋冬に育てるカリフラワーの肥料は控えた方がいいでしょう。

 

カリフラワーの病害虫チェック

雨が降った次に日の朝は、ナメクジ捕獲のチャンスです。  いつもはどんなに探しても、なかなか姿を見せてくれないナメクジですが、雨が降った後はとっても活動的になっています。ちょっと葉の裏を覗いてみると、まんまると太ったナメクジを見つけるかもしれません。  日常のお手入れとして、ニームや木酢液などを希釈してスプレーしてあげましょう。スプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。スプレー後希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。

雨が降った次に日の朝は、ナメクジ捕獲のチャンスです。

いつもはどんなに探しても、なかなか姿を見せてくれないナメクジですが、雨が降った後はとっても活動的になっています。ちょっと葉の裏を覗いてみると、まんまると太ったナメクジを見つけるかもしれません。

日常のお手入れとして、ニームや木酢液などを希釈してスプレーしてあげましょう。スプレーすることで病害虫を防ぐだけでなく、ニームや木酢液は葉に栄養も与えることができます。スプレー後希釈液が余ったら、土にそのまま与えても肥料代わりとなります。

 

カリフラワーの水やりなど

土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。湿度に弱い性質がありますので水の与えすぎは禁物です。

通常畑で栽培する際は、雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐためにマルチや敷きわらを敷きます。

秋冬のプランター栽培では、バーク堆肥などを敷いて冬の防寒対策、雨のはね返りや乾燥を予防すると良いでしょう。

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カリフラワーの病害虫について

害虫

アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、ナメクジなどに注意しましょう。

 ヨトウムシは夜に活動するため日中葉の周りで捕獲するのは難しいですが、苗の周りの土1cmほどの深さのところにいるので土の中を探してみましょう。ヨトウムシの成虫は蛾なので、飛来し葉裏に産卵します。葉の裏もこまめにチェックすることで早期発見が可能になります。

 

病気

カリフラワーは湿度に弱いことから黒腐病に注意しましょう。黒腐病は水が貯まるとかかりやすいので、プランター栽培は底に軽石を敷いて排水できるようにしましょう。

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カリフラワーの収穫

9月初旬に植え付けたカリフラワーは順調に大きくなりました。  白いカリフラワーが黄ばんだ色にならないように、光を遮るために茎葉を折り美白処理をしていたカリフラワーです。

9月初旬に植え付けたカリフラワーは順調に大きくなりました。

白いカリフラワーが黄ばんだ色にならないように、光を遮るために茎葉を折り美白処理をしていたカリフラワーです。

 

充分に大きくなったので収穫時期を迎えました。

充分に大きくなったので収穫時期を迎えました。

カリフラワーの収穫方法

カリフラワーはブロッコリーと違い茎が固めなので、花蕾(からい)のすぐ下を包丁などで切り落として収穫します。

カリフラワーはブロッコリーと違い茎が固めなので、花蕾(からい)のすぐ下を包丁などで切り落として収穫します。

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カリフラワーの洗い方とレシピ

カリフラワーはいくつもの花蕾が盛り上がるように外側に広がり、中側の茎と花蕾の部分には空間ができています。

この部分に虫やゴミが潜んでいることが多いため、ただ水で流すだけでなくしっかり内部の汚れを落とす必要があります。

袋洗い

そんな時に大変便利なのが、重曹又は塩です。

重曹はお掃除にも使われる汚れ落としの優れものです。野菜を安心安全に綺麗にしてくれます。ちなみに使用する重曹は、掃除用ではなく食用のものをお使いください。

もう一つの優れものの塩は、落葉キノコの虫出しなどにも使用されます。

 

ビニール袋を用意し、カリフラワーを入れます。その中に重曹または塩を入れ水を加えます。

ビニール袋を用意し、カリフラワーを入れます。その中に重曹または塩を入れ水を加えます。

 

10~20分ほど浸けおきした後、袋を揉み込むようにして洗い、最後に流水で綺麗に流します。

10~20分ほど浸けおきした後、袋を揉み込むようにして洗い、最後に流水で綺麗に流します。

カリフラワーのサラダ

新鮮なカリフラワーは、生でも美味しく食べることができます。カリフラワーを生で食べる一番のおすすめポイントは歯ごたえです。コリコリとした歯ごたえと、ほんのり甘い味が癖になりそうです。

材料

今回カリフラワーのサラダに使うその他の材料は、sana gardenでとれた赤カブと水菜です。  ・カリフラワー ・赤カブ ・水菜 ・お好みのドレッシング

今回カリフラワーのサラダに使うその他の材料は、sana gardenでとれた赤カブと水菜です。

・カリフラワー
・赤カブ
・水菜
・お好みのドレッシング

作り方

1 カリフラワーと赤カブは、薄めのスライスにし、水菜は適当な大きさに用意します。

1. カリフラワーと赤カブは、薄めのスライスにし、水菜は適当な大きさに用意します。

 

2 器に盛り付けましょう。

2. 器に盛り付けましょう。

 

3 お好みのドレッシングをかけてお召し上がりください。

3. お好みのドレッシングをかけてお召し上がりください。

カリフラワーのスープ

次は弱火でじっくり煮込んだカリフラワーのスープをご紹介します。

材料

・カリフラワー  ・葉玉ねぎ  ・コンソメ  (あればスープカレーの素)  ・干しきのこ  (干しきのこの作り方は、Botapii 1月号のエディブルガーデンをご覧ください)

スープの材料にはカリフラワーの他にsana gardenでとれた葉玉ねぎを使用します。

・カリフラワー
・葉玉ねぎ
・コンソメ(またはスープカレーの素)
・干しきのこ

干しきのこの作り方は、Botapii 1月号のエディブルガーデンをご覧ください。

 

作り方

1 カリフラワーを一房ごとに切ります。

1. カリフラワーを一房ごとに切ります。

 

2 葉玉ねぎを5cm位に切ります。

2. 葉玉ねぎを5cm位に切ります。

 

3 鍋に干しきのこを入れます。なければ、鶏肉など入れてコクを加えるとさらに美味しくいただけます。

3. 鍋に干しきのこを入れます。なければ、鶏肉など入れてコクを加えるとさらに美味しくいただけます。

 

4 カリフラワーと葉玉ねぎの白い部分を入れて弱火で煮込んでいきます。

4. カリフラワーと葉玉ねぎの白い部分を入れて弱火で煮込んでいきます。

 

5 煮立ったら葉玉ねぎの緑色の部分を入れてひと煮立ちさせれば完成です。

5. 煮立ったら葉玉ねぎの緑色の部分を入れてひと煮立ちさせれば完成です。

作り方

この時期、特におすすめなのがスープカレーです。先ほどのカリフラワーのスープに、スープカレーのペーストを加えましょう。

寒い季節、特におすすめなのがスープカレーです。先ほどのカリフラワーのスープに、スープカレーのペーストを加えましょう。

 

スープカレーは北海道の定番メニューですが、皆さんは食べたことがありますか?  丸ごと野菜とスパイスのきいた、体がポカポカ温まるスープカレーをこの機会に皆さんもぜひお試しください。

スープカレーは北海道の定番メニューですが、皆さんは食べたことがありますか?

丸ごと野菜とスパイスのきいた、体がポカポカ温まるスープカレーをこの機会に皆さんもぜひお試しください。

カリフラワーのアヒージョ

アヒージョはオリーブオイルとニンニクで具材を低温で煮込む料理です。この時できるオイルは、ニンニクと具材の旨味が溶けだしています。カリフラワーのサラダのドレッシングにおすすめです。

材料

・カリフラワー
・じゃがいも
・オリーブオイル
・ニンニク
・塩コショウ(お好みのハーブなど)

作り方

1 カリフラワーをひと房ごと切り、ニンニクをスライスします。

1. カリフラワーを一房ごとに切り、ニンニクをスライスします。

 

2 アヒージョ用の鍋にジャガイモとニンニクを入れ、鍋の半分くらいの量のオリーブオイルを注ぎます。

2. アヒージョ用の鍋にジャガイモとニンニクを入れ、鍋の半分くらいの量のオリーブオイルを注ぎます。

 

3 弱火でじゃがいもにこんがりと火を通していきます。

3. 弱火でじゃがいもにこんがりと火を通していきます。

 

4 じゃがいもに火が通ったらカリフラワーを入れ加熱します。

4. じゃがいもに火が通ったらカリフラワーを入れ加熱します。

 

5 塩コショウ、お好みのハーブなどで味付けして完成です。  オイルはパンにつけたり、サラダのドレッシングに使用したり、余すところなくお召し上がりください。

5. 塩コショウ、お好みのハーブなどで味付けして完成です。

オイルはパンにつけたり、サラダのドレッシングに使用したり、余すところなくお召し上がりください。

カリフラワーの保存方法

冷蔵保存

乾燥しないように新聞紙などでくるむか、ビニール袋、またはラップにくるんで、冷蔵庫の野菜庫で立てて保存します。

冷凍保存

カリフラワーは小分けにして、電子レンジで加熱したり、軽く固めに下茹でしてから粗熱をとり密封袋に入れて冷凍庫で保存することができます。

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カリフラワー収穫後の抜き取りについて

カリフラワーを収穫したら、抜き取り作業を始めましょう。大きく生長したカリフラワーの苗を適当な大きさに分けて切っていきます。

ゴミ袋に入れて破棄する前に、必ず見て欲しいところがあります。抜き取ったカリフラワーの苗の根をよく見てみると、太い根と細い根があります。どちらの根も表面に凸凹のない、きれいな根であれば、抜き取るだけで問題ありません。

根こぶ病の病原菌の除去

根こぶ病とは

アブラナ科植物にのみ発生する土壌病害で、病原体はネコブカビ類といわれています。根の表面に凸凹とこぶのようなものが作られるため、根の機能が低下して枯れていきます。

また、土の中で根こぶ病の病原体は休眠胞子の状態で4年以上生存するといわれていることから、排除することが難しい土壌病害です。なかなか排除することが難しい根こぶ病ですが、家庭でできる範囲処理しましょう。

 

土の消毒

①被害を受けた根の除去。

レーキや土ふるいで、被害を受けた苗の根を全て取り除きましょう。

②太陽熱で消毒(高温期)。

被害を受けた土を透明ビニール袋に入れ、水分を含ませ、封をして直射日光に2~3日ずつ両面に日を当てます。

寒ざらしで土壌改良

1~2月にかけて晴れた風のない暖かい日を選び、寒ざらしといって土をざっくりと荒おこしします。

プランターの土を掘り返し、1ヶ月ほど寒さに当て、土中の水分の凍結・解凍を繰り返すことで土が団粒化し、通気性の良い土に改良されます。同時に害虫・病原菌を除去することができます。

大根を植える

ダイコン類は根こぶ病の抵抗性が高く、感染しても発病することがありません。大根を根こぶ病の病原体のおとり作物として植え付けることで、土壌中の根こぶ病の発生確率を減少させることができます。

▼大根をおすすめする詳しい理由はコチラ

 

抜き取った後の作業

抜き取りが終了したら、秋冬野菜に向けて準備を開始しましょう。本格的な土壌改良は、来年の春夏野菜の植え付ける前にしますので、今回は軽く整えるような作業になります。  1 プランター内の土をほぐす  2 有機石灰を入れる  有機石灰をおすすめする理由  有機石灰とは、牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。  消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者さんにはおすすめの石灰です。  また、有機石灰は、土が酸性に傾くと、土中に溶けて中和しますが、中性であればそれ以上溶けることはありませんので、入れすぎの場合も安心して栽培を続けられます。  3 元肥投入  これで、秋冬野菜を安心して植え付けられますね。

抜き取りが終了したら、春夏野菜に向けて準備を開始しましょう。

良い土の条件は、通気性、保水性、排水性この3つの条件が揃うことです。以下の手順で、良い土づくりを行いましょう。

1 プランター内の土をほぐす~通気性UP

▼土壌改良診断シートはコチラ

 

2 堆肥を入れる~保水性、排水性UP

 

3 石灰を入れる~酸度調整

 

4 元肥投入~栄養補給

これで準備は終了です。安心して次の野菜を植え付けられますね。

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いかがでしたか?

秋冬に育てるカリフラワーは寒さに強く、半日陰でもゆっくり育ち、比較的病害虫の被害も少ないためとても育てやすい野菜です。皆さんもぜひベランダで育ててみてくださいね。

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