ブロッコリーのプランター栽培|1つの株からたくさん収穫する方法

古幡真恵

古幡真恵

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お店で売っているブロッコリーは、大きな頂花蕾(ちょうからい)の部分のみが売っていますが、実際にブロッコリーを育ててみると、頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、側花蕾(そくからい)といって、わき芽から小さなブロッコリーが生えてきます。そんな可愛いブロッコリーをプランター栽培で、しかもベランダで育ててみたくありませんか?

目次

ブロッコリーのプランター栽培準備

ブロッコリーの育て方
・植え付け
・肥料
・水やり
・たくさん収穫する方法

ブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)・側花蕾(そくからい)

ブロッコリーの害虫予防
・寒冷紗で予防
・忌避剤で予防

ブロッコリーとカリフラワーの違い

ブロッコリーの保存方法

ブロッコリーの育て方まとめ

 

ブロッコリーのプランター栽培準備

ベランダ栽培の注意点

ベランダで植物を栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは他にあります。

室外機の位置です。

植物は風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。

できるだけ室外機の風に当たらない環境で植物を育てるようにしましょう。

▼このような場所にプランターを置くのはNG
ベランダ栽培の注意点  ベランダで植物を栽培する際に、そのベランダが南向きか北向きかということも、重要なポイントですが、一番大切なことは他にあります。  室外機の位置です。  植物は風通しの良い環境を好みますが、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。ただでさえ、プランターという小さな器で植物を育てるため、土の乾燥が激しく、植物が弱りやすい環境を作ってしまいます。  できるだけ室外機の風に当たらない環境で植物を育てるようにしましょう。  ▼このような場所にプランターを置くのはNG

プランターの準備

ブロッコリーの根が大きく張ることができるように、プランターはある程度土の量が多く入るものを用意しましょう。

植物も人間と同じで、器によって実る大きさも量も違います。ご自身のベランダの広さに合う、無理のないプランターを選ぶことで、自ずと収穫できる量も分かってきます。

ブロッコリーのプランター

高さ、幅、奥行き共に30cm以上の約28~50リットルのサイズが良く育つと思います。

土の準備

排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は、野菜用の培養土で育てましょう。

ブロッコリーの苗の準備

選ぶポイント

・葉の裏などに害虫や卵がついていないもの。

・節間が短くて、茎が太くしっかりしている。

・本葉が4~6枚ほどで、濃い緑色をしていているもの。

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ブロッコリーの育て方

植え付け

秋冬野菜は「植え付けの時期が1週間遅れると、収穫は1か月遅れる」といわれるほど、生育に差が出てきます。少なくとも9月の上旬には植え付けを終わらせると、その後順調に生育出来るでしょう。

ブロッコリーは、種からも育てられますが、初めてブロッコリーを育てる方は苗から育てることをおすすめします。

1 ブロッコリーの苗に十分な水を与える。

バケツに水を入れ、そこにブロッコリーの苗を入れ水に浸し、十分に水分を吸わせたら取り出します。

2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ根鉢を崩さないように植え付けます。

お花と違って野菜の根鉢は崩しません。根を傷つけないように気を付けて植え付けましょう。

3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けましょう。

凹ませた部分に水が集まり、植え付けた苗に水が浸透しやすくなります。

4 箸又は小さめの支柱を立てて、麻ひもで誘引します。

強風で茎が折れたり、倒れたりしないように、麻ひもで誘引します。あまりきつく縛ることのないように、八の字にして緩めに括り付けましょう

苗を痛めないように、結び目は支柱側にしましょう。

5 お水をしっかり与えます。

植えたばかりの苗は、土に活着(かっちゃく)するまでに少し時間がかかります。根が乾燥してしまわないように、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。

※活着とは、苗が根付いて生育すること。

肥料

本葉が7枚くらい出てきたら、追肥をして土寄せをします。その後花蕾ができたころから、2週間に1度は追肥をしましょう。

肥料を施す位置は、葉が広がった先よりも少し先の方に施します。

追肥するごとに、土寄せも行うことで、ブロッコリーの苗も安定し、土をかけた茎からも根が発根しやすくなります。

水やり

ブロッコリーは加湿に弱いため、水の与えすぎには注意しましょう土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでしっかり与えましょう。 

収穫

様々な部分から収穫できるブロッコリーの生育期間は、とても長期間に及びます。苗の草勢が衰えないように追肥を忘れずに施しましょう。

※草勢とは、植物が生長する勢いのことです。

頂花蕾(ちょうからい)の収穫

緑色の濃いつぼみの頃に収穫します。花蕾が15cmくらいになったら花の10cm下をナイフ、もしくはハサミで切ります。切り口は太陽の方向を向け、できるだけ雨水を貯めないような工夫をしましょう。

頂花蕾(ちょうからい)の収穫  緑色の濃いつぼみの頃に収穫します。花蕾が15cmくらいになったら花の10cm下をナイフ、もしくはハサミで切ります。切り口は太陽の方向を向け、できるだけ雨水を貯めないような工夫をしましょう。

 

側花蕾(そくからい)の収穫

頂花蕾(ちょうからい)の収穫後、わき芽から小さな側花蕾(そくからい)が出てきます。頂花蕾(ちょうからい)の収穫と同じように、緑色の濃いつぼみの頃に収穫しましょう。

とう立ち後の花の収穫

花蕾(からい)を収穫せずにとう立ちさせると、アブラナ科特有の菜の花が咲きます。花が咲く少し前の時に収穫すると、「ナバナ」として食べることができます。

ブロッコリー

  • ブロッコリーは、アブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。

    このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。

    ブロッコリーは、野菜でもありますが、花蕾を食べるため「エディブルフラワー」という表現をすることもできます。

    ブロッコリーの花蕾は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。

    ブロッコリーは、古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいに栽培されるようになりました。イタリアでキャベツの一種の品種改良により誕生しました。日本に来たのは明治の初期で第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ。昭和40年代に販売され始め1980年ごろに普及しました。

ブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)・側花蕾(そくからい)

頂花蕾(ちょうからい)

私たちが普段食べているブロッコリーは、頂花蕾(ちょうからい)といって、ブロッコリーの苗の頂点にできる花の蕾(つぼみ)です。食べられる花なので、エディブルフラワーの仲間です。

この一つ一つの粒が、ブロッコリーの花の蕾(つぼみ)です。花が咲く前の蕾の状態で食べます。

頂花蕾(ちょうからい)  私たちが普段食べているブロッコリーは、頂花蕾(ちょうからい)といって、ブロッコリーの苗の頂点にできる花の蕾(つぼみ)です。食べられる花なので、エディブルフラワーの仲間です。  この一つ一つの粒が、ブロッコリーの花の蕾(つぼみ)です。花が咲く前の蕾の状態で食べます。

 

側花蕾(そくからい)

ブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)の収穫の後、じつは下の画像のように、わき芽から小さなブロッコリーが生えてきます。

側面から出てくるこの小さなブロッコリーを、側花蕾(そくからい)といいます。

普段スーパーで売られているブロッコリーは、頂花蕾(ちょうからい)のみですので、この側花蕾はご自身で育てているからこそ味わえるブロッコリー栽培の醍醐味です。

それに、ミニトマトやキュウリなど次々収穫できる春夏野菜と違って、大根やキャベツなどの秋冬野菜は、じっくり育てて一発収穫の作物が多い中、ブロッコリーのように、頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、次々できる側花蕾(そくからい)はとても嬉しい収穫です。

側花蕾(そくからい)  ブロッコリーの頂花蕾(ちょうからい)の収穫の後、じつは下の画像のように、わき芽から小さなブロッコリーが生えてきます。  側面から出てくるこの小さなブロッコリーを、側花蕾(そくからい)といいます。  普段スーパーで売られているブロッコリーは、頂花蕾(ちょうからい)のみですので、この側花蕾はご自身で育てているからこそ味わえるブロッコリー栽培の醍醐味です。  それに、ミニトマトやキュウリなど次々収穫できる春夏野菜と違って、大根やキャベツなどの秋冬野菜は、じっくり育てて一発収穫の作物が多い中、ブロッコリーのように、頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後も、次々できる側花蕾(そくからい)はとても嬉しい収穫です。

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ブロッコリーを害虫から守る

ブロッコリーをプランターで育てる中で、一番最初にあうトラブルは害虫被害です。

ブロッコリーの苗を8月上旬から9月の初旬にかけて植え付けてから11月頃までの間、じつは害虫も活発に行動する時期に当たります。そのため、のんきにブロッコリーを育てていると、目を離したすきに虫に食われて丸坊主!!なんてことも…。そうならないための予防が必要です。

寒冷紗で予防

寒冷紗とは、ポリエステルなどで織られた布上のものです。必要なサイズに切って使用します。100円ショップでも販売されている、家庭菜園に欠かせない資材の一つです。

使用方法は、苗の周りにU字などの支柱をして、その上から寒冷紗をかけて、アオムシやヨトウムシ、アブラムシなどの害虫の侵入を防ぎます。

ブロッコリーの天敵の害虫は、11月まで活発に活動をするため、苗が寒冷紗の中に納まるうちはできるだけ入れておいた方が良いでしょう。

害虫が収まった頃、今度はその害虫を餌にしていたヒヨドリの矛先がブロッコリーなどの野菜にとって変わります。11月以降も寒冷紗をかけておくと安心です。

ただし、日当たりが悪いようでしたら、天気のいい日は寒冷紗をはずし、日に当てる必要があります。ブロッコリーの生育を観察しながら、必要に応じた対応を心がけましょう。

 

忌避剤で予防

「虫が食べるくらい安心なお野菜」とはいいますが、できれば野菜に虫はついてほしくない…。でも、小さいお子さんがいるベランダでは、できれば農薬は使いたくないと思いますよね。

そんな時、自然の成分で安全に害虫を忌避できるものがありますので活用してみてください。

木酢液

センチュウやアブラムシなどの害虫を退治したり、それらの虫を近付かせないための予防にも効果があります。

ニーム

害虫がニームオイルの付着した葉を食べると、食欲がなくなり、その結果成長がとまり、餓死していく過程をたどるといわれています。

手作り虫除けスプレー

ご家庭にある「米酢・唐辛子・ニンニク」を使って、忌避剤を手作りすることができます。

このように、木酢液やニーム、手作りの虫除けスプレーを使って、日頃から害虫を防ぐことができます。それ以外にも、葉にスプレーすることで栄養を与えるともいわれていますので、こまめにスプレーして野菜を元気に育てましょう。

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ブロッコリーとカリフラワーの違い

ブロッコリーとカリフラワーは、アブラナ科アブラナ属のケールの仲間です。そのため、両者の幼苗の形はとても良く似ています。

「ヤセイカンラン」という地中海沿岸に自生しているケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーとカリフラワーになります。

カリフラワーは、もともとはブロッコリーが突然変異して白くなったものといわれています。ケールから考えると、形だけでなく、色まで変化した、進化系の野菜ですね。

下のブロッコリーとカリフラワーの画像を見比べてみても、蕾(つぼみ)が見えるブロッコリーに比べて、カリフラワーの蕾(つぼみ)はつぶれているようにも見えます。これは、カリフラワーの蕾(つぼみ)が癒着(ゆちゃく)してしまってつぶれているからです。

カリフラワーは、ブロッコリー栽培の醍醐味であるわき芽、側花蕾(そくからい)もできません。そのため、カリフラワーの頂花蕾(ちょうからい)を収穫したら、栽培も終了です。

▼ブロッコリー

ブロッコリーとカリフラワーは、アブラナ科アブラナ属のケールの仲間です。そのため、両者の幼苗の形はとても良く似ています。  「ヤセイカンラン」という地中海沿岸に自生しているケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーとカリフラワーになります。  カリフラワーは、もともとはブロッコリーが突然変異して白くなったものといわれています。ケールから考えると、形だけでなく、色まで変化した、進化系の野菜ですね。  下のブロッコリーとカリフラワーの画像を見比べてみても、蕾(つぼみ)が見えるブロッコリーに比べて、カリフラワーの蕾(つぼみ)はつぶれているようにも見えます。これは、カリフラワーの蕾(つぼみ)が癒着(ゆちゃく)してしまってつぶれているからです。  カリフラワーは、ブロッコリー栽培の醍醐味であるわき芽、側花蕾(そくからい)もできません。そのため、カリフラワーの頂花蕾(ちょうからい)を収穫したら、栽培も終了です。  ▼ブロッコリー

 

▼カリフラワー

▼カリフラワー

カリフラワー

  • カリフラワーは、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜としてメインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まり、現在ではカリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的になっています。

    しかし、癖のない味で生でも食べられるため、サラダやスープ、シチューなど幅広く利用でき、最近ではオレンジ色や紫色など様々な種類のカリフラワーをスーパーで手にすることが出来ます。ブロッコリー同様食べている部分は花蕾(からい)のため、花揶菜(はなやさい)という別名があります。広い意味での食べられるお花「エディブルフラワー」の一種です。

 

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ブロッコリーの保存方法

 ブロッコリーは花蕾(からい)ですので、そのままにしておくと、花が咲き始め食味も落ちてきます。収穫したらできるだけ早めにお召し上がりください。

冷蔵保存

一般的にブロッコリーは、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。5日ほどで使い切れないようでしたら、冷凍保存をおすすめします。

冷凍保存

お好みの大きさにカットしたら、軽く茹でて水気を切り、密封袋に入れ冷凍しましょう。

 

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ブロッコリーの育て方まとめ

・ブロッコリーをベランダで育てる時は、室外機の風が直に当たる場所は避けましょう。

・ブロッコリーはプランターの大きさで苗の大きさや収穫量が決まります。

・ブロッコリー栽培の醍醐味は、次々収穫できる側花蕾(そくからい)の生長。

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古幡真恵
古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。日本エディブルフラワー協会事務局在籍。

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