紫陽花の種類|特徴や育て方、魅力を画像付きで紹介!
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紫陽花の種類とそれぞれの特徴、栽培する上での違いなどをご紹介します。
目次
紫陽花の種類
紫陽花は、日本原産の落葉低木。日本原産のガクアジサイや西洋アジサイは品種改良が盛んで、毎年のように新品種が登場し、その数は数千品種に及びます。
ガクアジサイと西洋アジサイ以外にも、開花時期や花や葉の形、花が付く仕組みが違うものの、植物分類上は紫陽花の種類がほかにもあります。
種類と品種の使い分け
紫陽花の種類は、学名を見るとわかるのですが、 Hydrangea から始まります。植物によって、ひとつの種類しかないものもありますが、紫陽花のように複数の種類があるものがあります。
品種は、同じ紫陽花の種類を交配して作られた園芸上の分類名のことを言います。例えばガクアジサイ・ダンスパーティーは、ダンスパーティーが品種名になります。
紫陽花の代表的な種類と特徴
ガクアジサイ
ガクアジサイは、日本原産の紫陽花。花のように見える部分は、ガクが変化した装飾花で、ガクアジサイは額縁のように花の周りに装飾花があります。日本原産の植物なので、丈夫で育てやすい紫陽花です。
最近新しく登場するガクアジサイの中で人気なのが、装飾花の部分が八重咲きのタイプ。控えめな雰囲気に少し華やかさを加えた見た目が人気です。
西洋アジサイ
ガクアジサイが西洋に渡り、品種改良を重ねられできた西洋アジサイ。流通上では、紫陽花と言えば西洋アジサイのことをさすのが一般的です。切り花だと「ハイドランジア」という名前で呼ばれることも多く、輸入物を含めると通年流通しています。
秋色アジサイ
秋色アジサイは、種類や品種名ではなく、初夏に咲いた西洋アジサイが気温の変化などによって時間をかけてアンティークカラーの色あいに変化した状態のことを言います。
最近では美しく秋色になる品種も数多くあります。秋色系、アンティークカラー、マジカル系……このような表現が品種の名前の前に説明書きされていることが多いです。
ヤマアジサイ
ヤマアジサイは、日本各地に自生している野生種。西洋アジサイに比べると枝が細く、枝先に小さな花がたわわに咲く姿は素朴さと可憐さを感じます。葉も紫陽花に比べると小ぶりのサイズです。日本の風土に合い、耐寒性、耐暑性もあり、鉢植えでも育てやすい紫陽花です。
カシワバアジサイ
葉が柏に似たアジサイ科の落葉低木、カシワバアジサイ。紫陽花の花が丸いのに対して、カシワバアジサイの花はピラミッド型をしています。花の咲き始めは、グリーンがかった色、そこから徐々に白に変化していきます。
アナベル
アナベルは、アメリカアジサイやアメリカノリノキの別名を持つ紫陽花の種類の落葉低木。初夏に20~30cmの大きな花が開花し、花の色は、最初はグリーン、咲き進むにしたがって白くなる色の変化も素敵で、最近とても人気があります。グリーン~白の花色が、どの花色とも色合わせがしやすいので、様々な草花と一緒に花壇に植栽すると魅力的な空間に仕上がります。また、アナベルは、西洋アジサイと違って剪定が簡単なので、初心者さんにおすすめの紫陽花です。
ピンクアナベル
アナベルに比べると、花が小ぶりです。
ノリウツギ
ノリウツギは、別名ピラミッドアジサイとも呼ばれるアジサイ科の落葉低木。開花時期は、西洋アジサイより少し遅い7月頃に開花します。花も大きいので庭に植えるととても見栄えがします。
最近多く流通しているのは「ライムライト」、「ミナヅキ」などの園芸品種ですが、本来のノリウツギは、もう少し素朴な雰囲気のする花木です。
紫陽花の近縁|常山アジサイ
アジサイ科 ディクロア属
最近流通量が増えた常山アジサイは、アジサイの名前がつきますが、ディクロア属なので紫陽花の近縁種です。暖地では常緑で越冬し、「碧のひとみ」と言う名前でも出回っています。
紫陽花の開花時期と同じ頃、球状についた粒々のつぼみが開くと、星型の清楚な雰囲気の花が開花します。花を切らずにおいておくと、秋にできる青くて美しい実も魅力のひとつです。ただし翌年の花のためには、花後の剪定が必要です。
紫陽花と花が似ている植物
花の形は紫陽花に似ているけれど、紫陽花とは違う植物をご紹介します。
ビバーナム・スノーボール
スイカズラ科 ガマズミ属 開花時期5月
ビバーナム・スノーボールは、初夏に紫陽花に似たボール状の花を咲かせるスイカズラ科の落葉性低木。新緑の季節にグリーンから白に花の色が変化するので、白にこだわったホワイトガーデンをはじめ、どんな花色にも合うため人気の庭木です。自然樹形で楽しめること、咲き進むにしたがってグリーンから白に変化する花、紅葉と季節の変化を感じられ、ナチュラルガーデンにおすすめです。
オオデマリ
スイカズラ科 ガマズミ属 開花時期5月
オオデマリは初夏にボール状の花を咲かせる花木です。ビバーナム・スノーボールと同様、咲き進むにしたがってグリーンから白に変化します。自然樹形で育てることができ、ほとんど剪定しなくても姿が整うので庭木として人気があります。
毎年、魅力的な品種が登場する紫陽花。お気に入りをおうちに迎えてみませんか。