椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の違いと見分ける方法をご紹介
LOVEGREEN編集部
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椿(ツバキ)と山花茶(サザンカ)はよく似ている。同じツバキ科の植物だけど、何故違う種類なのか分からないほど似ている。有名な見分け方から、これを知っていたらプロの方?と思われるポイントまでまとめてみました。
目次
- 椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)を間違えたことありませんか?
- 椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)について
- 椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の違いを見分ける3つの方法
- 椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)を観察する時は手袋を
椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)を間違えたことありませんか?
椿(ツバキ)と 山茶花(サザンカ)はとてもそっくりな花を咲かせる樹木
以前、植物の仕事をしていた入社1年目のヒヨッコだった私。
目の前に椿(ツバキ)? それとも山茶花(サザンカ)? と思われる木が・・・。作業に入る職人さんに「これ、椿(ツバキ)ですかね?それとも山茶花(サザンカ)ですかね? 」と尋ねたところ、「葉が大きいから椿(ツバキ)だ! 」と言われました。
その後、その木を剪定してスッキリさせた時に、樹木のネームプレートが出てきて、そこには『山茶花(サザンカ)』とありました…。(気が付かないフリをしました。)椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)は、プロの造園屋さんでも間違うことがあるほど難しいそう。そこで、今までの経験で得た椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の見分け方のポイントをいくつかご紹介します。
椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)について
椿(ツバキ)も山茶花(サザンカ)もツバキ科ツバキ属の樹木。とてもそっくりな姿に、これはどっちの花だろうと迷った方も多いはずです。
椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)の違いを見分ける3つの方法
1.花がある時は見分けやすい
花がある時が一番見分けやすいです。一番有名な見分け方がこちらです。
- 椿(ツバキ):花が散る時に、花首から落ちる
- 山茶花(サザンカ):花が散る時は、花びらが落ちる
画像は、椿(ツバキ)が花首から落ちている様子です。
花首から落ちるツバキの散り際から「首が落ちるので縁起が悪い」と武士には嫌われていたというエピソードが有名ですね。
画像は山茶花(サザンカ)の花びらが散っている様子です。
2.花が咲いている時期の違い
- 椿(ツバキ)の開花時期:12月~4月
- 山茶花(サザンカ)の開花時期:10月~12月
花の品種や種類によっても変わってきますが、一般的に山茶花(サザンカ)の開花時期が早く、椿(ツバキ)の開花時期が遅いです。
3.花の形の違い
- 椿(ツバキ):花がやや筒状で立体的で厚みがある
- 山茶花(サザンカ):花がツバキから比べて平面的で薄い
品種によって違いがありますが、シンプルな種類のものほど、当てはまりやすいポイントです。
4.花がない時期は葉で見分ける
花がない時期は葉で見分けます。葉で見分けることが出来ればプロの領域に仲間入りです。
まずは葉の葉脈で見分けるパターンです。
- 椿(ツバキ):中心の葉脈がクリア
- 山茶花(サザンカ):中心の葉脈が黒っぽい
鋸歯(葉のふちのギザギザ)で見分けることも。
- 椿(ツバキ):鋸歯が浅い
- 山茶花(サザンカ):鋸歯がツバキから比べて深い
最後は葉の裏側の毛で見分ける方法を
- 椿(ツバキ):裏返してもほとんど毛がない
- 山茶花(サザンカ):裏返すと葉脈に沿って毛が生えている
椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)を観察する時は手袋を!
チャドクガに注意!
椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)などのツバキ科には、「チャドクガ」という毛虫がいることがあります。チャドクガの毛に触れると激しい痒みがあり、湿疹が出てしまうので、ツバキ科の植物に触る時は手袋などをして観察すると安全です。毛虫本体がいなくても、脱皮した皮や葉に残った毛だけでも痒みが出ますので、食痕があるような葉は避けて観察してくださいね。
▼チャドクガについて詳しくご紹介しています。
そっくりな植物って、たくさんありますよね。似すぎていて、どっちがどっちの名前だっけなんてことも多々あるかと思います。この見分ける方法をもとにご自宅の近くや公園で見かけたら、椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)を見分けてみてくださいね。
▼他にもある!似ている植物の見分け方
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