サルビアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- サルビア
- 学名
Salvia
- 英名
- Sage,Salvia
- 科名
- シソ科
- 属名
- サルビア属
- 原産地
- ブラジル
サルビアの特徴
サルビアは、ブラジル原産で広い地域に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、現在ではその品種は数千品種に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。サルビアは宿根性の品種が多い植物ですが、一・二年草から木本性の低木になるものまであります。いずれも耐暑性はありますが、耐寒性は品種によってさまざまです。
サルビア・スプレンデンスとベゴニアの花壇
サルビアの品種の中で、燃えるような赤い花をつけるブラジル原産の「サルビア・スプレンデンス」が最もよく知られているサルビアです。暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。サルビアは個人宅の花壇のほか、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。
ブルーサルビア
サルビアの花色は、赤や青、紫をはじめ、ピンク、白、黄色、オレンジ、黒などカラーバリエーションが豊富です。最近はシックなニュアンスカラーも作出されています。
サルビアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~150cm(品種による) |
耐寒性 | 弱い(品種による) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫、緑、青、複色 |
開花時期 | 5月~11月 |
サルビアの種類
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
ボックセージ(サルビア・ウルギノーサ)
メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)
ペインテッドセージ(サルビアホルミナム)
サルビア・スペルバ
ディスカラーセージ
サルビアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
サルビアの栽培環境
日当たり・置き場所
サルビアは、日当たりと風通しが良い場所での栽培が適しています。
用土
水はけと保水性の良い肥沃な土が適しています。
鉢植えのサルビアは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
サルビアの育て方のポイント
水やり
地植えのサルビアは、根付いてからは水やりの必要はありません。乾燥した日が続き、葉が萎れるような時は早朝か夕方にたっぷりと水やりをします。
鉢植えのサルビアは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
元肥として緩効性肥料をまぜて植え付けます。肥料が足りないと葉の色が黄色くなり、花付きも悪くなります。
一年草や宿根草などの分類や開花期間によって、肥料を与える期間や量が違うため、それぞれの品種に応じて与えましょう。
病害虫
ヨトウムシ:ヨトウムシはヨトウガの幼虫で、年に2回ほど発生します。ハスモンヨトウ、シロシタヨトウなどの種類も含めヨトウムシと呼ばれてます。昼間は土の中に隠れていて、夜になると一斉に出てきて活動します。
幼虫は葉や茎部分を集団で食害するため、葉が気づいたら丸坊主になっていることがあります。一度に大量に産卵するので、これが孵化しないうちにこまめに葉をチェックして、見つけ次第、葉を摘み取りましょう。孵化してしまった場合、群生するため比較的見つけやすいです。見つけたらすぐに捕殺しましょう。
うどんこ病:植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
サルビアの詳しい育て方
選び方
サルビアは、とても品種の多い草花です。茎がしっかりとして葉の色がきれいな苗を選びましょう。品種が豊富でそれぞれ開花期間、草丈、花色などが違います。下記を目安に植える場所や目的にあった品種を選びましょう。
①宿根草と一年草
品種によって宿根草と一年草に分かれます。
②開花期間 大きく分けると3つに分類されます
1.初夏から秋の長期間開花するもの
2.初夏から夏にかけて開花するもの
3.秋から開花するもの
種まき
サルビアの発芽適温は25~30℃のものが多いため、あまり早い時期に種をまくと発芽しません。5月上旬より早くまく場合は加温が必要です。発芽には1週間ほどかかります。
植え付け
サルビアは、品種によって草丈に違いがあります。日当たりと水はけが良い場所を選び、背の低い品種は20cm間隔に、高性種は30cmほど株間をあけて植え付けます。植え付け前に草丈を調べてから、植え付け場所を決めましょう。
鉢植えは、元肥入りの培養土を使用する場合は植え付け時に肥料を新たに入れる必要はありません。
剪定・切り戻し
開花期間が長いタイプのサルビアは、真夏も咲かせ続けると株が疲れて秋に弱り気味になることがあります。8月頃に全体的に半分くらいまで切り戻しをすると、夏の暑い時期にエネルギーを温存し、秋に充実した株になります。
9月以降に大きな切り戻しをすると、秋の開花に間に合わなくなるので、秋以降は通常の花がら摘みに留めましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えで育てている宿根草のサルビアは、1年に1回、一回り大きな鉢に新しい土で植え替えるか、株分けをしましょう。
一年草のサルビアは冬前に寿命を終えるので、植え替えの必要はありません。
花
サルビアは品種によって開花期間が違います。多くの品種は、5月~11月に休みなく開花します。終わった花穂はこまめに摘み取ると、次の花芽ができやすくなります。
収穫
品種によっては切り花やドライフラワーにすることができるサルビアもあります。
冬越し
サルビア・スプレンデンスやブルーサルビアは、日本では一年草扱いです。ただし、暖地だと越冬できる場合もあります。冬越しさせる場合は、地際で切り詰めて管理します。
宿根性のサルビアは、耐寒性があるので冬越しをすれば年々大株になります。冬前に地際で切り詰めておけば春に新しい芽が芽吹きます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
一年草のサルビアは、種で増やすことができます。宿根草のサルビアは、挿し木か株分けで増やします。
ブルーサルビアの花がら摘み
終ったサルビアの花(花がら)は、まめに剪定しましょう。線を引いた部分で剪定します。
サルビアの次の花の芽は、今咲いている花の両脇(〇印の部分)につきます。終わった花がらをまめに取り去って、次の花にエネルギーが回るようにします。