初心者でも簡単!「球根ベゴニアを使った3ポットで作る秋の寄せ植え」おすすめの組み合わせ

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戸松敦子

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花苗3ポットで作る寄せ植えの組み合わせのコツを紹介します。今回は渋谷園芸練馬本店を訪れ、コンテナガーデニング講師の樺澤智江さんに「球根ベゴニアを使った3ポットで作る秋の寄せ植え」におすすめの組み合わせを教えてもらいました。秋に美しく咲く球根ベゴニア(フォーチュンベゴニア・虹色フォーチュンベゴニア)を主役に3ポットで気軽に寄せ植えを作りましょう!

目次

3ポットで作る寄せ植え「組み合わせのコツ」

寄せ植えを作る時、植えた後にそれぞれの植物がどのように生長していくかイメージすることが大切です。

今回は植物の生長の仕方を、おおまかに「こんもり育つ系」「上に伸びる系」「下に垂れる系」「ラインがきれい系」の4つのグループに分けました。

「こんもり育つ系」ばかり3つ選んで植えても可愛い寄せ植えになりますが、「こんもり育つ系」2つに違う系統を1つ合わせたり、すべて違う系統の3ポットを組み合わせるとワンランク上の寄せ植えを作ることができます。どんどん試して、好きな組み合わせを見つけて楽しみましょう!

こんもり育つ系

こんもり育つ系の例として、球根ベゴニアフォーチュンを紹介します。1ポットの中に八重咲きの雄花と一重咲きの雌花の両方が咲き、1ポットで2種類の花形が楽しめます。寄せ植えの主役にぴったりの華やかさがあります。

こんもり育つ系の例として、まず「フォーチュンベゴニア」を紹介します。1ポットの中に八重咲きの雄花と一重咲きの雌花の両方が咲き、1ポットで2種類の花形が楽しめます。寄せ植えの主役にぴったりの華やかさがあります。

 

この写真は、シンプルな一重咲きが可愛い「虹色フォーチュンベゴニア」です。雄花は大輪で花びらの縁取りが美しい一重咲き。雌花も一重咲きです。こんもり生長して次々と花を咲かせます。

この写真は、シンプルな一重咲きが可愛い「虹色フォーチュンベゴニア」です。雄花は大輪で花びらの縁取りが美しい一重咲き。雌花も一重咲きです。こんもり生長して次々と花を咲かせます。

※今回の「フォーチュンベゴニア」と「虹色フォーチュンベゴニア」は、飯塚園芸さんよりご協力いただきました。ありがとうございました!

フォーチュンベゴニア

  • フォーチュンベゴニアは、華やかでつやがある大輪の花が魅力の球根ベゴニアです。春にも出回りますが、夏の高温多湿を嫌うので、温暖地では秋に植えるのがおすすめです。秋の低温・短日期にも花が咲きやすい特徴があり、気温が下がり始める秋から育てることで、秋から冬まで存分にその美しさを楽しむことができます。 フォーチュンベゴニアの花は、気温が高い時期は少し小さく咲き、開花期間も短めなのですが、気温が下がる秋に花は大きくなり、花色もより美しく、花持ちも良くなります。秋が深まるにつれてこんもりと生長し、どんどん花芽をつけてたくさんの花を咲かせます。温暖地で9月に植え付けた株は12月には3倍程度に生長します。 フォーチュンベゴニアは、1ポットの中に八重咲きの雄花と一重咲きの雌花が咲き、1ポットで2種類の花形が楽しめることが魅力です。シンプルで可愛い一重のピコティ(縁取り)咲きの虹色フォーチュンベゴニアは、雄花は大輪で花びらの縁取りが美しい一重咲きで、雌花も一重咲きです。 フォーチュンベゴニアはどのような花とも相性が良く、寄せ植えのメインとなります。花色のバリエーションも咲き方も豊富なので様々なイメージを楽しむことができます。 軽い霜程度には耐えますが株が凍ると枯れてしまいます。球根を凍らないように管理をすると、春には芽が出て初夏に花が咲きます。

上に伸びる系

上に伸びる系の例として、左からソフォラ・ミクロフィラ、アスパラガス、ヨウシュコバンノキ、ヒペリカムなどがあります。

上に伸びる系の例として、左からソフォラ・ミクロフィラ、アスパラガス、ヨウシュコバンノキ、ヒペリカムなどがあります。

ソフォラ・ミクロフィラ

  • 繊細な枝振りに小さな丸い葉を茂らせるソフォラ・ミクロフィラは可愛らしい見た目で人気が高い観葉植物です。見た目が非常に似ているソフォラ・プロテスタータ(リトルベイビー)があり、よく混同されがちですが、ミクロフィラとプロテスタータは分布域に差があることと、花の色と形状が異なります。ミクロフィラが花の先端が開く黄色の花を房状に咲かせるのに対し、プロテスタータは花の先端があまり開かない山吹色の花を1~3個複数個所に咲かせます。 水が好きな割に蒸れに弱いため風通しの良い場所で管理し、水やりのときに葉水などで株全体を濡らすと良いでしょう。

ヒペリカム

  • オトギリソウ(ヒペリカム)は日本では古くから薬用として親しまれて来た植物です。海外からの新しい品種を加えた総称でヒペリカムと呼ばれています。どちらも庭木や公園樹として広く栽培される常緑低木で、自然形は株立ちとなりこんもりと枝葉が広がります。6~7月頃に枝先に3~4㎝の黄色い梅に似た花をつけ花弁は5枚で厚くて光沢があります。おしべは多数あり金色の糸を5つの束に分けたような花姿が特徴的です。よく枝分かれし高さ約1mになる枝は弓型に垂れます。また秋には赤色から熟すと黒紫色に変化する実を楽しむことが出来ます。

下に垂れる系

下に垂れる系の例として、左からグレコマ、ハツユキカズラ、アイビーなどがあります。

下に垂れる系の例として、左からグレコマ、ハツユキカズラ、アイビーなどがあります。

グレコマ

  • グレコマはシソ科グレコマ属の総称です。グレコマ属の中でもGlechoma hederacea ssp. grandisはカキドオシという和名を持っています。これは、垣根の下からでも侵入してくるくらい繁殖力旺盛な特性から付けられた名前です。グレコマの仲間は耐寒性の強い常緑多年草で、草丈低く地面を這うように伸びていくので、グラウンドカバーとしても好んで利用されます。その特性を活かして、鉢植えにして縁からこぼれるような姿を楽しむことも出来ます。 グレコマの花は小さく薄紫色で、縦に連なるように咲きます。葉に斑が入った品種もあり、花壇や寄せ植えに使用すると明るい雰囲気を演出してくれます。耐陰性もあり、日陰の庭でも育つので、シェードガーデンの強い味方でもあります。グレコマは葉や茎に爽やかな芳香があります。  

ハツユキカズラ(初雪葛)

  • ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、キョウチクトウ科のつる性常緑低木です。不規則に白く染まる斑入りの葉の模様が雪のようであることが名前の由来です。 日本に自生するテイカカズラの園芸品種のため、日本の環境に合い、暑さ、寒さにも強い上に日陰でも育つ丈夫な植物です。生長のスピードがゆっくりなので、鉢植えや寄せ植えの素材としても利用できます。這うようにつるを伸ばしていくため踏みつけに強い常緑のグランドカバーにもなります。 ハツユキカズラの遠目で見ると花のようにも見える斑入りの葉は、ピンク~白~グリーンと色が変化します。耐陰性がありますが、新芽の頃のピンク色を楽しむためには、日当たりの良い場所でないと美しく発色せず、緑一色の株になることがあります。 常緑ですが、寒さにあたって紅葉した葉も美しく、観賞価値があります。

アイビー(ヘデラ)

  • アイビーはウコギ科キヅタ属に分類されるツル性植物で、属名のヘデラの名前でも流通しています。葉の模様が様々あり、白い斑が入っているものやグレーやライトグリーンなどのマーブル模様の葉などがあります。アイビーは性質も非常に強健で屋外で難なく越冬することができます。そのためグランドカバープランツとして使用されることもあります。 また、地面に植えたアイビーは家屋の壁に活着し、外壁を覆いつくしてしまうこともあります。アイビーは水耕栽培でも育てることが出来るため、いろいろな模様のアイビーを少量ずつビンやビーカーなどに水挿しにするとインテリアにもなります。アイビーは耐陰性もあるため、出窓のある洗面所などに置くこともできます。

ラインがきれい系

ラインがきれい系の例として、左からカレックス、ミスキャンタス、ロニセラなどがあります。

ラインがきれい系の例として、左からカレックス、ミスキャンタス、ロニセラなどがあります。

カレックス

  • カレックスは園芸品種も含め、とてもたくさんの種類があります。日本原産の品種も多く、気付かないうちに目にしていることの多い植物です。カンスゲやヒゲスゲ、オオカサスゲなど日本の山野でもよく見かけます。細く長い葉が印象的なグラス類です。グリーンの濃さにもいろいろあり、深く濃い緑から明るいグリーン、斑入りまでと多様です。湿地を好む種類から乾燥気味が好きなものまでいろいろです。株で大きくなるので、グラウンドカバーにも適しています。

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\次はいよいよ3ポットの組み合わせ例を紹介します!/

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グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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