センスのいい寄せ植えを作るコツ|花を引き立たせるカラーリーフの組み合わせと使い方23選
戸松敦子
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センスのいい寄せ植えを作るときにおすすめなカラーリーフの組み合わせ方をご紹介!おしゃれな寄せ植えには、必ずと言ってもいいほどカラーリーフが使われています。メインの花をさらに美しく見せ、自らも輝く名脇役のカラーリーフの絶妙な使い方や、園芸家の先生に教わった寄せ植えについてもお話しします。
目次
- センスのいい寄せ植えとは
- カラーリーフとは
- 寄せ植えにおすすめ!斑入りのカラーリーフ
- 寄せ植えにおすすめ!黄色(ライム)のカラーリーフ
- 寄せ植えにおすすめ!銀色(シルバー・白)のカラーリーフ
- 寄せ植えにおすすめ!赤・紫・銅葉(ブロンズ)・黒のカラーリーフ
- カラーリーフを使っておしゃれな寄せ植えを作ろう♪
センスのいい寄せ植えとは
センスのいい寄せ植えってどんな寄せ植え?
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人それぞれ好みは違うので一概には言えないのですが、私が思うセンスのいい寄せ植えはおおよそこんなイメージです。
- メインと名脇役の草花が互いに引き立て合って美しい。
- 色を使いすぎず、ごちゃごちゃしていない。
- 器と草花の組み合わせの雰囲気が合っている。
- 日なたや日陰など好きな環境が似ている草花を集めている。
さらには、今植えました!という感じでなく、もともとそこに育っていました。というナチュラルな雰囲気を出せると素敵だなと思います。作った寄せ植えを飾る背景にまでこだわるようになると、寄せ植えの見え方がまた違ってきますね。
色の組み合わせやカラーリーフの使い方にこだわる
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写真のハンギングバスケットは、ニュアンスカラーでまとめ、斑入り、ライム色、銅葉色などの数種類のカラーリーフを組み合わせています。背景のフェンスも美しく、とってもおしゃれな雰囲気です。
カラーリーフとは
カラーリーフってどんな色があるの?
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カラーリーフとは、カラーリーフプランツを省略した言葉(和製英語)です。
植物の葉っぱの色と言えばまず緑色をイメージしますが、カラーリーフプランツは、緑色以外の葉色をした植物の総称のことを言います。カラーリーフプランツには、斑入りの葉、黄色(ライム)、銀色(シルバー・白)、赤・紫・銅葉(ブロンズ)・黒など様々な美しい色の葉があります。花が咲くカラーリーフプランツもありますが、花よりも葉色を楽しむために使われているものが多いです。
カラーリーフの特徴を生かした寄せ植えづくり
Photo by:間室みどり 「園芸家」間室みどりさん/植物とともに美しく生きる
カラーリーフは一緒に植える花を引き立たせ、より美しく見せます。同じ花でも合わせるカラーリーフによって印象ががらっと変わります。例えば、黄色のカラーリーフは明るい元気なイメージ、シルバーや白のカラーリーフは清楚なイメージ、銅色のカラーリーフは大人っぽい落ち着いた雰囲気を出すことができます。寄せ植えが単調な雰囲気になってしまう時、カラーリーフを上手に組み合わせるとアクセントになり動きや変化が出せます。
カラーリーフは、生長の仕方も好む環境も様々。上に伸びるタイプ、こんもり茂るタイプ、下に垂れるタイプがあったり、耐陰性、耐暑性、耐寒性、落葉性、常緑性などがそれぞれ違います。カラーリーフごとの特徴を知ったうえで寄せ植えを作ると、作った直後だけでなく、長い期間楽しめる寄せ植えができます。
寄せ植えにおすすめ!斑入りのカラーリーフ
斑入りのカラーリーフを寄せ植えに使うと、上品で明るい雰囲気がプラスされます。
アイビー
アイビーは、寄せ植えに使うカラーリーフの代表選手。斜めに垂れ下がるように伸びて流れるような動きをつくります。暑さ寒さに強く、一年中常緑なのでオールシーズン活躍します。葉の形が丸いタイプを使うと、優しくふんわりした雰囲気に仕上がりますが、切れ込みが入ってギザギザしたタイプを使うとすっきりとシャープな印象になります。
アイビーを使った寄せ植え
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寄せ植えに使っている植物
ツルニチニチソウ
ツルニチニチソウも、周年常緑のカラーリーフ。垂れ下がるように伸びます。3月~5月頃には紫や白の小さな花を咲かせます。
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寄せ植えに使っている植物
ミスキャンタス
ミスキャンタスは、リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の園芸品種。斑入りの細葉が特徴的で、夏に白い花を咲かせます。耐暑性、耐寒性共に強く日陰でも育つので、とても使いやすいカラーリーフです。
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寄せ植えに使っている植物
ハゴロモジャスミン
ハゴロモジャスミンは、細やかな葉と、上方向に伸びるつるが美しいカラーリーフ。3月~5月頃に甘い香りのする白い花が咲きます。耐寒性はそれほど強くないため、霜に当たらないようにして冬越しします。
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寄せ植えに使っている植物
ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、ワイヤーのような丸い小さな葉をたくさんつけて株元からふんわりと育ちます。日なたから半日陰を好み、乾燥に弱い性質です。冬に一時的に元気がなくなっても、根が生きていれば春に再び芽吹きます。
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寄せ植えに使っている植物
寄せ植えにおすすめ!黄色(ライム)のカラーリーフ
黄色(ライム)のカラーリーフを寄せ植えに使うと、明るいアクセントがプラスされます。
デュランタ
デュランタは、青や白の小花が集まって房になり、垂れ下がるように花を咲かせる熱帯花木。丈夫で開花期間が長く、霜に当たらなければ屋外で冬越しできます。暑さや乾燥に強く生育旺盛ですが、寒さにそれほど強くないので霜に当たらないように冬越し対策が必要です。ライム色や斑入り葉のデュランタは、花の咲かない時期も葉色を楽しむことができます。
寄せ植えに使っている植物
- ベロニカ
- ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト
- イソトマ
- アンゲロニア
- ニチニチソウ
- ロベリア
- ディコンドラ
- デュランタ(ライム色)
ルブス
ルブスはキイチゴなどの仲間ですが、実よりも葉を観賞するために栽培されているカラーリーフです。葉色は緑色やライム色などがあり、垂れ下がって伸びます。春にピンクや白の小さな花が咲き、ラズベリーに似た形の実がなります。実は食べる事はできないので観賞用です。葉は少し厚みがあり、裏側にはふさふさした毛が生えていて茎に小さなトゲがあるので少し注意が必要です。寒くなると落葉して春にまた芽吹きます。
Photo by:間室みどり 「ガーデンセンターさにべる」隣接のカフェ「ハッピータイム」にて
寄せ植えに使っている植物
- ペチュニア
- オレアリア
- ルブス(ライム色)
ロニセラ
ロニセラは、小葉が美しい耐寒性常緑低木。周年きれいな葉が観賞できます。
Photo by:黒田健太郎 「フローラ黒田園芸」黒田健太郎さん/アーティスティックな寄せ植えと雑貨コーディネート
寄せ植えに使っている植物
- ケール
- ルメックス
- 黒ミツバ
- ローゼル
- ヒペリカム
- ロニセラ・ゴールド
ロータス
ロータスは、クリームイエローの新葉が美しく、ふわふわとしたやわらかい質感にも魅力があります。枝先からの葉色のグラデーションがきれいで、寄せ植えのアクセントになります。花期は5月~7月で、ピンク味を帯びた白色の小花が咲きます。湿気を嫌うので、土の表面が乾いてから根元に水やりしましょう。
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寄せ植えに使っている植物
セダム
セダムは、山地や海岸地の岩上などのわずかな土に根を張って生育している植物。種類によって寒さに若干弱いタイプと、寒さに強いタイプがあります。多くの種類は、初夏に茎の頂に黄色の花をつけます。乾燥に強く、切った茎を土にまいておけば根付くほど強健ですが、過湿による蒸れには弱い性質があります。ライム色以外にも様々な色があります。
Photo by:黒田健太郎 「フローラ黒田園芸」黒田健太郎さんの寄せ植えです。
寄せ植えに使っている植物
- デイジー(デージー)
- パンジー
- プリムラ
- セダム(ライム色)
テイカカズラ
テイカカズラは、暑さ寒さに強くとても丈夫な常緑低木です。つる性で、垂れ下がるように伸びます。緑に黄色の斑が入るタイプはとても豪華な色合いで、お正月の寄せ植えにもピッタリです。
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寄せ植えに使っている植物
寄せ植えにおすすめ!銀色(シルバー・白)のカラーリーフ
銀色(シルバー・白)のカラーリーフを寄せ植えに使うと、「爽やか」「清楚」な雰囲気がプラスされたり、雪をイメージした冬の演出もできます。
ハツユキカズラ(初雪葛)
ハツユキカズラは、新しい葉にピンク色と白の斑が入り、降り始めた雪をイメージさせるカラーリーフ。葉の色は生長する過程で変化し、寒くなってくると紅葉する様子も美しいです。暑さ寒さに強く耐陰性もあり、とても丈夫です。
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寄せ植えに使っている植物
ディコンドラ
ディコンドラは、小さなハート型の葉が可愛い、横に広がって這うように伸びる多年草。耐寒性はそれほど強くありません。関東以南の地域であれば、冬に一時的に地上部が枯れることがありますが根は生きていて、春に再び芽吹きます。
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寄せ植えに使っている植物
- セロシア
- カレックス
- ディコンドラ
シルバーレース
シルバーレースは、レースのような繊細な葉が特徴です。寒さには強いのですが、高温多湿の蒸れに弱いので上手に夏越しできると周年観賞できます。どちらかというと寒冷地向きの植物です。寄せ植えでは株分けして数ヵ所に使うこともできます。
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寄せ植えに使っている植物
アイビー・白雪姫
アイビー・白雪姫は、寒い時期に新しい葉が白くなり、雪が積もったように見えます。グリーンと白の葉のグラデーションが上品で美しく、株分けして寄せ植えのアクセントに使うこともできます。一般的なアイビー(ヘデラ)より少しデリケートなので、強い霜には弱く、真夏の直射日光で葉焼けをおこすこともあります。
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寄せ植えに使っている植物
- アネモネ・ポルト(芽出し球根)
- ネモフィラ
- スカビオサ
- イベリス・ブライダルブーケ
- イングリッシュデージー
- アイビー・白雪姫
ラミウム
ラミウムは、丸みのある三角形の銀灰色の葉が美しいカラーリーフ。斑入りタイプや、葉の形がギザギザしている種類もあります。5月~6月頃に白、ピンク、黄色、紫などの小さな花が咲きます。寒さに強く、高温多湿の蒸れに弱い性質です。風通し良く育てましょう。
寄せ植えに使っている植物
プラチーナ
キラキラした雪をかぶった枝のような、冬のイメージにぴったりなプラチーナは、高温多湿が苦手です。東京以西では霜に当てなければ戸外で冬越しできます。カロケファルス、クッションブッシュ、プラティーナなどの名で販売されていることもあります。
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寄せ植えに使っている植物
- プリムラ・ジュリアン
- イベリス
- イングリッシュデージー
- ラミウム
- クッションブッシュなど
寄せ植えにおすすめ!赤・紫・銅葉(ブロンズ)・黒のカラーリーフ
赤・紫・銅葉(ブロンズ)のカラーリーフを寄せ植えに使うと、秋の雰囲気や大人っぽさが出せたり、全体の印象を引き締める効果があります。
ヒューケラ
ヒューケラの葉の形は、アイビーやカエデの葉に似ていますが、とんがりがなく、丸みを帯びた形をしています。暑さ寒さに強く常緑で、葉を横に広げてこんもりと茂ります。葉色は赤、シルバー、オレンジ、緑、黄緑、黄、紫、黒や斑入りのものなど変化に富みます。5月~7月に株元からすっと花茎が立ち上がり小さな花を咲かせます。花色は品種によって違い、白、ピンク、赤などがあります。
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寄せ植えに使っている植物
アジュガ
アジュガは地面を這うように生長する匍匐性植物。寒さに強く、常緑です。葉色は黒っぽいチョコレート色、紫がかった銅葉色、明るいグリーン、白やピンクの斑入り、複色など様々あります。
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寄せ植えに使っている植物
キンギョソウ(銅葉色)
キンギョソウは、4月~6月頃金魚に似た色鮮やかな花を咲かせます。近年では、ダークカラーの葉のタイプが出回り、花が咲いていない時期もカラーリーフとして活躍しています。高温多湿に弱いため、梅雨までの一年草として扱われることが多いですが、本来は多年草なので上手に夏越しできると周年楽しめます。
「園芸家」井上まゆ美さん 河野自然園のハンギングバスケットです。
寄せ植えに使っている植物
ヘーベ
ヘーベは、秋冬になり温度が下がるとともにシックな色合いに葉色が変わる植物。緑からピンク→赤→紫に変化するものや、緑から薄茶→赤茶→こげ茶に変化するものなど、品種によって様々です。強い霜に当たらなければ屋外で冬越できます。また、高温多湿が苦手なため風通しの良い涼しい場所で夏越しできると周年楽しめます。
【冬にシックな色合いに変化するカラーリーフ】ヘーベ
寄せ植えに使っている植物
- ハボタン
- フリル咲きパンジー
- スキミア
- ヘーベ2種
コクリュウ
コクリュウは、リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)の園芸品種。紫がかった黒い葉が美しく、夏には紫色の小さな花を咲かせます。耐暑性、耐寒性共に強く日陰でも育ちます。
Photo by:土谷ますみ 「寄せ植え講師」土谷ますみさん/好きを仕事にできる幸せ
寄せ植えに使っている植物
クローバー
クローバーは、寒さに強い常緑多年草。春に白くて丸い花を咲かせます。最近は、黒、銅葉、赤、アンティークカラー、ライム、斑入りなど様々な色合いのクローバーが出てきています。四つ葉や五つ葉、七つ葉以上のタイプもあります。基本的に丈夫でよく育ちますが、暑さには若干弱い性質があります。
5月の寄せ植えに使いたい花13選
寄せ植えに使っている植物
カラーリーフを使っておしゃれな寄せ植えを作ろう♪
Photo by:間室みどり 「ガーデンセンターさにべる」間室みどりさんのハンギングバスケットです。
華やかに咲く花だけを集めた寄せ植えは豪華で美しく、遠くから見てもとてもインパクトがあります。一方、メインとなる大ぶりの花に小花やカラーリーフを組み合わせた寄せ植えは、遠くから見ると美しい自然の景色のような雰囲気。近くで見るとそれぞれの植物が互いに引き立て合い、美しさをより強めているように見えます。「素敵だな。」と目に留まる寄せ植えは、メインの花と名脇役の小花・カラーリーフの組み合わせやバランスが絶妙なんですよね。素敵な寄せ植えに出会ったら、何の植物が使われているかチェックしてメモしたり、真似して作ってみるのもいいですね。
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