夏の寄せ植え|おすすめの花、作り方と管理のコツ

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戸松敦子

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暑い夏に寄せ植えが美しく育っている姿を見ると元気がもらえますよね。また、夏の夕方の水やりタイムは、植物と一緒に夕涼みができて気持ちが良い癒しの時間です。今回は、「夏の寄せ植え」が長持ちする作り方のコツやおすすめの草花、管理ポイントなどを紹介します。

目次

夏の寄せ植えの作り方のコツ

夏の寄せ植えを作る時のポイント

梅雨が明けると夏本番。本格的に暑くなる前に苗を植えておくと夏前にしっかり根を張り、真夏も状態良くぐんぐん育ちます。初夏から秋まで長い期間咲く暑さに強い花を選んで寄せ植えを作ると、夏はもちろん、寒くなる前まで花が楽しめます。

夏の寄せ植え作りの大きなポイントはずばり、「暑くなる前に寄せ植えを作ること」と「長い期間咲く、暑さに強い花を選ぶこと」が大切です。

▼夏の寄せ植えにおすすめの花はこちら

 

▼夏に強い花をたっぷり紹介した記事はこちら

 

夏の寄せ植えに使う苗選び

寄せ植え全体のテーマカラーを決める

夏の寄せ植えは、ブルー×ホワイト系でそろえて涼し気で爽やかな雰囲気をつくったり、オレンジ×イエロー系でつくる元気なビタミンカラーもおすすめです。熱帯性の植物を使ってトロピカルな南国風のイメージにするのもいいですね!

▼はな*いとし*こいしの中島紀子さんに教わった涼し気な寄せ植えはこちら

 

▼おすすめのビタミンカラーの寄せ植えはこちら

 

植物が好む環境をそろえる

これはオールシーズン大切なポイントですが、苗を組み合わせるときは、植物が好む環境(日なたや日陰、水の具合など)をそろえることが大切です。

日がよく当たる場所には、暑さや乾燥に強い草花を組み合わせた寄せ植えを飾り、やわらかい光や少し湿った状態を好む植物を集めた寄せ植えは半日陰や明るい日陰に飾ると葉がイキイキと美しく育ちます。

▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わった夏の寄せ植えはこちら

 

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夏の寄せ植えにおすすめの草花

それでは、夏の寄せ植えにおすすめの代表的な草花を紹介します。

ニチニチソウ(日々草)~キョウチクトウ科 非耐寒性一年草~

ニチニチソウの花期は5月~10月頃。暑さにも強い光にもとても強く、それほど手入れをしなくても次々と咲き続ける特長があります。  本来は多年草ですが、寒さが苦手なので日本では一年草として扱われています。

ニチニチソウの花期は5月~10月頃。暑さにも強い光にもとても強く、それほど手入れをしなくても次々と咲き続ける特長があります。

本来は多年草ですが、寒さが苦手なので日本では一年草として扱われています。

 

ニチニチソウの花色は、ピンク系濃淡、白、赤、紫、複色などがあります。最近は黒に近いシックな色合いや、咲き方もカクタス咲きやフリンジ咲き、小輪種など、種類がとても豊富になってきました。

ニチニチソウの花色は、ピンク系濃淡、白、赤、紫、複色などがあります。最近は黒に近いシックな色合いや、咲き方もカクタス咲きやフリンジ咲き、小輪種など、種類がとても豊富になってきました。

 

ニチニチソウは湿気を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするようにしましょう。また、ニチニチソウの花は、咲き終わるとぽろっと自然に取れます。そのままにしておくと花がらが葉にくっついて病気の原因になるため、落ちた花がらは取り除きましょう。

ニチニチソウは湿気を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするようにしましょう。また、ニチニチソウの花は、咲き終わるとぽろっと自然に取れます。そのままにしておくと花がらが葉にくっついて病気の原因になるため、落ちた花がらは取り除きましょう。

ニチニチソウの詳しい育て方はこちら

ニチニチソウ(日日草・にちにちそう)

  • 日日草(ニチニチソウ)は、草丈20cm~60cmで花は3~5日の短命で直径3~4cmの白や赤、ピンク色の花を次々に咲かせます。毎年花を咲かせる多年草で暑すぎる場所にも適応しますが、寒さは苦手で日本の寒さに耐えられなくて冬に枯れてしまうこともあります。梅雨の季節も苦手で枯れてしまいます。葉は長細い円形で光沢があるのが特徴です。花びらは1枚が5つに分かれている形で5枚に見えますが、実際はちがいます。

 

エキナセア~キク科 耐寒性多年草~

エキナセアは、6月~10月頃に赤、ピンク、オレンジ、グリーン、黄、白、複色などの花を咲かせます。エキナセアはとても丈夫で手入れが簡単です。冬は地上部が枯れますが、春になると再び芽吹いて毎年花を楽しめます。カラフルな色合いの花が初夏から秋まで長く咲き続けます。  エキナセアはハーブとして用いると免疫力を高める効能があると言われますが、よく出回っているエキナセアは観賞用として作られたものが多く、ハーブとしての薬効はありません。エキナセアを飲食用に使う場合は、ハーブとして使える苗かどうか確認して購入することをおすすめします。

エキナセアは、6月~10月頃に赤、ピンク、オレンジ、グリーン、黄、白、複色などの花を咲かせます。エキナセアはとても丈夫で手入れが簡単です。冬は地上部が枯れますが、春になると再び芽吹いて毎年花を楽しめます。カラフルな色合いの花が初夏から秋まで長く咲き続けます。

エキナセアはハーブとして用いると免疫力を高める効能があると言われますが、よく出回っているエキナセアは観賞用として作られたものが多く、ハーブとしての薬効はありません。エキナセアを飲食用に使う場合は、ハーブとして使える苗かどうか確認して購入することをおすすめします。

 

エキナセアは八重咲きタイプも人気があります。咲き進むにつれて花の中心部がこんもりと大きくなり、花びらが下を向く姿もユニークで可愛い特徴です。

エキナセアは八重咲きタイプも人気があります。咲き進むにつれて花の中心部がこんもりと大きくなり、花びらが下を向く姿もユニークで可愛い特徴です。

エキナセアの詳しい育て方はこちら

エキナセア

  • エキナセアは夏から秋に開花し、草丈は1m以上になる宿根草です。 近年、園芸種のエキナセアの品種の育成が進み、草丈が低くコンパクトな品種や花色や花形のバラエティに富んだカラフルな品種が出回るようになりました。

 

マリーゴールド~キク科 非耐寒性一年草~

マリーゴールドの開花期は4月~7月、9月~11月頃。花色は赤、橙、黄色などがあり、花は独特な香りがします。  マリーゴールドにはフレンチとアフリカンがありますが、どちらもコンパニオンプランツとして使われています。コンパニオンプランツとは、一緒に植えると互いの性質が影響し合って病害虫が抑えられたり、元気に育つようになる植物のことを言いますが、マリーゴールドは様々な植物と相性が良く、マリーゴールドを植えておくと植物の根を侵すセンチュウ被害を防げると言われています。

マリーゴールドの開花期は4月~7月、9月~11月頃。花色は赤、橙、黄色などがあり、花は独特な香りがします。

マリーゴールドにはフレンチとアフリカンがありますが、どちらもコンパニオンプランツとして使われています。コンパニオンプランツとは、一緒に植えると互いの性質が影響し合って病害虫が抑えられたり、元気に育つようになる植物のことを言いますが、マリーゴールドは様々な植物と相性が良く、マリーゴールドを植えておくと植物の根を侵すセンチュウ被害を防げると言われています。

 

マリーゴールドは公共の花壇などにもよく用いられています。それだけ丈夫で、手がかからないのに華やかに咲く花とも言えるため、ガーデニング初心者の方にもおすすめできます。

マリーゴールドは公共の花壇などにもよく用いられています。それだけ丈夫で、手がかからないのに華やかに咲く花とも言えるため、ガーデニング初心者の方にもおすすめできます。

マリーゴールドの詳しい育て方はこちら

マリーゴールド

  • マリーゴールドはキク科の非耐寒性一年草。暑さに強く寒さに弱い性質の、基本的に丈夫で育てやすい植物です。5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。 大きく分けて、フレンチとアフリカンの系統に分けられます。その他には、メキシカンの系統もあります。 フレンチマリーゴールド 開花期は5月~7月、9月~11月。一重咲き、八重咲き、クレスト咲きがあります。花色は黄、オレンジ、赤、複色などで、草丈は20~30cmほど。 暑さには強いものの、猛暑にはあまり強くないため真夏に花が咲きにくくなります。 アフリカンマリーゴールド 開花期は5月~11月。ボール咲き・大輪のものが多いです。花色は黄、オレンジ、白などで、草丈は30~100cmほど。猛暑にはフレンチ系より強い特徴があります。 メキシカンマリーゴールド 開花期は5月~10月。一重咲きで小さな花をたくさんつけるものが多く見られます。花色は黄、オレンジなどで、葉は細く、たくさん茂ります。草丈は40cmほど。

 

ジニア~キク科 非耐寒性一年草~

ジニアは5月~11月頃花を咲かせます。暑さに強く丈夫で育てやすい特長があります。ヒャクニチソウとも呼ばれ、百日というだけあって、開花期間が長く次々と咲き続け、実際は百日以上咲きます。

ジニアは5月~11月頃花を咲かせます。暑さに強く丈夫で育てやすい特長があります。ヒャクニチソウとも呼ばれ、百日というだけあって、開花期間が長く次々と咲き続け、実際は百日以上咲きます。

 

ジニアには、背が高いもの、低めのもの、一重咲き、八重咲き、ダリア咲き、ポンポン咲きと様々な品種があります。小さい寄せ植えには背が低いタイプ、鉢が大きくて高さがある場合は背が高いタイプを使うとバランスがとりやすいです。  花の中心部が茶色っぽくなって、さらに花びらの色がワントーン褪せたようになってきたら摘み取るタイミングです。花のすぐ下の葉の上で切ると脇芽が出ないので、2節下の葉の上で切ります。

ジニアには、背が高いもの、低めのもの、一重咲き、八重咲き、ダリア咲き、ポンポン咲きと様々な品種があります。小さい寄せ植えには背が低いタイプ、鉢が大きくて高さがある場合は背が高いタイプを使うとバランスがとりやすいです。

花の中心部が茶色っぽくなって、さらに花びらの色がワントーン褪せたようになってきたら摘み取るタイミングです。花のすぐ下の葉の上で切ると脇芽が出ないので、2節下の葉の上で切ります。

ジニアの詳しい育て方はこちら

ジニア(百日草)

  • ジニアは暑い時期にも花が休むことなく咲き続ける一年草。和名で百日草と呼ばれているのは、百日という長い間咲き続けることからですが、今では5月~11月と百日どころではない長期間咲く草花です。最近ジニアの新品種が続々と登場し、ビビッドな色からシックな色、また単色だけでなく複色カラーも多く色幅が多いのも魅力です。 ジニアはたくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。 最も一般的な品種がエレガンスの系統です。その他リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)や両者を交配したプロフュージョンなど最近開発された品種もあります。リネアリスやプロフュージョンは、ジニアに多いうどんこ病の発生がほとんどないため、公園の花壇の植栽などにも利用されています。 最近のジニアは、園芸だけでなく切り花としての人気も高くなり、今後ますます品種や色あいが多様になる花のひとつと思われます。

 

ルドベキア~キク科 非耐寒性一・二年草、または耐寒性多年草~

ルドベキアの花期は6月~10月頃。暑い夏にぴったりの華やかで見ごたえのある花です。品種が豊富で花の大きさも大小あり、草丈も幅広い特徴があります。花色は黄色、茶色、レンガ色、アンティークカラー、複色など様々です。八重咲きタイプもあります。

ルドベキアの花期は6月~10月頃。暑い夏にぴったりの華やかで見ごたえのある花です。品種が豊富で花の大きさも大小あり、草丈も幅広い特徴があります。花色は黄色、茶色、レンガ色、アンティークカラー、複色など様々です。八重咲きタイプもあります。

 

ルドベキアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。耐寒性のない一・二年草タイプと、耐寒性がある多年草タイプがあり、多年草タイプは地上部を枯らして冬越しし、春に再び芽吹きます。

ルドベキアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。耐寒性のない一・二年草タイプと、耐寒性がある多年草タイプがあり、多年草タイプは地上部を枯らして冬越しし、春に再び芽吹きます。

▼ルドベキアの詳しい育て方はこちら

ルドベキア

  • ルドベキアはキク科の丈夫な一・二年草、または多年草で草丈40~150cmになり、直径4~5センチの花を次々と咲かせます。ルドベキアの花期は6月ごろから始まって8~10月ごろに最盛期を迎えます。ルドベキアは別名マツカサギクと呼ばれ、花が終わると花芯が円柱状に伸びてまるで松かさのように見えることから名づけられました。近年、品種改良がおこなわれ、通常の一重咲きのほかに蛇の目咲きや二重咲き、八重咲きがあるほか花色も黄色だけでなく橙色や褐色などがあります。花壇ではヒルタ種が多く使われ、グラウンドカバーにはフルギダ種が使われることが多いです。いずれも丈夫で育てやすく花期も長いので群植すると見ごたえがあります。

 

ケイトウ~ヒユ科 非耐寒性一年草~

ケイトウは7月から10月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまう一年草。日なたと水はけの良い用土を好み、真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な植物です。美しい花色を保つためには、水やりの時に注意が必要です。花に直接水をあてずに株元にたっぷりあげるようにしましょう。また、ケイトウは根をいじられることを嫌うので、ポットから取り出すときははなるべく根を傷めないように植え付けるとその後の生長が良くなります。

ケイトウは7月から10月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまう一年草。日なたと水はけの良い用土を好み、真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な植物です。美しい花色を保つためには、水やりの時に注意が必要です。花に直接水をあてずに株元にたっぷりあげるようにしましょう。また、ケイトウは根をいじられることを嫌うので、ポットから取り出すときははなるべく根を傷めないように植え付けるとその後の生長が良くなります。

 

ケイトウはフワフワした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。花の形や大きさ、色も多種多様で、茎が長いもの、短いものとあります。

ケイトウはフワフワした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。花の形や大きさ、色も多種多様で、茎が長いもの、短いものとあります。

ケイトウの詳しい育て方はこちら

ケイトウ(鶏頭)

  • ケイトウ(鶏頭)は、ニワトリのトサカに似た赤い花を咲かせることからその名が付けられた一年草です。原産地では多年草ですが、日本の気候では花後に枯れてしまうので一年草として扱われています。 トサカケイトウや久留米ケイトウのようにうねうねとした形状の花はケイトウ(鶏頭)ならではで、本来は一か所しかない花の生長点が帯状にひろがったことで生まれた形だと言われています。これは「石化(せっか)」と呼ばれる突然変異によるものだそうです。ケイトウ(鶏頭)はこの石化が珍重され、遺伝的に固定されるようになりました。現代も石化を強調した品種改良が盛んに行われており、細かいひだの入った20cm以上にもなる大輪のケイトウ(鶏頭)などが生み出されています。 他にも筆を逆さにしたような形状の花穂を持つ羽毛ケイトウ(フサゲイトウ)や、花穂がキャンドルのように咲くノゲイトウ(野鶏頭)などの種類があります。

 

ペンタス~アカネ科 非耐寒性多年草~

ペンタスの花期は5月~10月頃。小さな星型の花が傘状に30~40輪ほど集まって咲きます。暑さに強く、春から秋まで長い期間開花する花苗の定番の一つです。蒸れに若干弱いところがあるので、真夏は風通しが良い半日陰くらいの場所で管理すると状態良く育ちます。

ペンタスの花期は5月~10月頃。小さな星型の花が傘状に30~40輪ほど集まって咲きます。暑さに強く、春から秋まで長い期間開花する花苗の定番の一つです。蒸れに若干弱いところがあるので、真夏は風通しが良い半日陰くらいの場所で管理すると状態良く育ちます。

 

ペンタスの花色はピンク、白、紫、赤など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。葉に斑が入ったタイプや、矮性種と高性種もあります。

ペンタスの花色はピンク、白、紫、赤など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。葉に斑が入ったタイプや、矮性種と高性種もあります。

ペンタスの関連記事はこちら

ペンタス

  • ペンタスは、熱帯アフリカ、アラビア半島原産の非耐寒性多年草で草丈は30cm~50cmほどになります。星型の花は直径1センチに満たないような小輪ですが、傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。ペンタスは、春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので、花壇などにもよく利用される草花です。 ペンタスは、サンタンカに似ていることから別名をクササンタンカといいます。花色は桃色、白、紫紅、紅色など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。葉に斑が入った園芸品種もあります。矮性種と高性種があるので鉢花として楽しむほか、夏花壇や寄せ植えの素材にもなります。 ペンタスの改良種として、栄養繁殖系のものや種から育てるF1品種などもあります。

 

センニチコウ~ヒユ科 非耐寒性一年草~

センニチコウの花期は、6月~10月頃。真夏の暑さにも強い特長があります。丸いポンポンのような花に見える部分は、苞葉(ほうよう)という花の付け根の葉です。センニチコウは「千日紅」と書くのですが、それは、花が色あせない性質に由来します。

センニチコウの花期は、6月~10月頃。真夏の暑さにも強い特長があります。丸いポンポンのような花に見える部分は、苞葉(ほうよう)という花の付け根の葉です。センニチコウは「千日紅」と書くのですが、それは、花が色あせない性質に由来します。

 

センニチコウの花色は白、ピンク、紫、赤、黄色などがあります。センニチコウは乾燥しても色があせないので、長い間観賞できます。また、切り花にも向いていて、ドライフラワーにしても楽しめます。

センニチコウの花色は白、ピンク、紫、赤、黄色などがあります。センニチコウは乾燥しても色があせないので、長い間観賞できます。また、切り花にも向いていて、ドライフラワーにしても楽しめます。

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センニチコウ(千日紅)

  • センニチコウ(千日紅)はパナマ、グアテマラ原産の一年草で真夏の暑さに強い丈夫な花で切り花や花壇材料、鉢植えとして幅広く利用されています。粗毛があり葉は長さ5~10cmの細長い卵型で茎は長く茎頂に花径2~3cmほどの紅紫色やピンク、赤、白の頭状花をつけます。グロボーサは草丈15~50cm前後ですが類似種にグロボーサよりも草丈が高いキバナセンニチコウがあり、こちらはテキサスからメキシコ原産の多年草です。別名センニチソウともいい鮮やかな花色を長期間保てるのでドライフラワーにも向きます。栽培は水はけと日当たりが良ければよく育つのであまり手間がかかりません。

 

クレオメ~フウチョウソウ科 非耐寒性一年草~

クレオメは6月~10月頃、まるで蝶が舞っているような花を咲かせます。太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが特徴的です。暑さに強く、こぼれ種でも増え、丈夫で育てやすい草花です。

クレオメは6月~10月頃、まるで蝶が舞っているような花を咲かせます。太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが特徴的です。暑さに強く、こぼれ種でも増え、丈夫で育てやすい草花です。

 

従来のクレオメは、トゲがあることや、茎に触るとべたべたしたり、独特な香りが気になったり、こぼれ種で繁殖しすぎるなど、気になる点があったのですが、近年ではそんなマイナス面を改良した品種も登場しています。

従来のクレオメは、トゲがあることや、茎に触るとべたべたしたり、独特な香りが気になったり、こぼれ種で繁殖しすぎるなど、気になる点があったのですが、近年ではそんなマイナス面を改良した品種も登場しています。

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クレオメ

  • クレオメは、蝶が舞っているような花を咲かせる非耐寒性一年草。太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが特徴的です。クレオメの花ひとつひとつの寿命は短いですが、毎日先端に向かって咲き進み、新しい花が開くので長い間楽しむことができます。暑さに強く、こぼれ種でも増え、丈夫で育てやすい草花です。 クレオメの花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、クレオメの和名は「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」とつけられています。別名として「酔蝶花(スイチョウカ)」とも呼ばれますが、それはクレオメの花が蕾のときは濃いピンク色で、咲き進むにつれてだんだん白っぽく変化する様子を酔った蝶に見立てたことからついたそうです。 さらに、クレオメは英名では「Spider flower」と呼ばれています。それは「蜘蛛の花」を意味し、長い雄しべが細く長い蜘蛛の足に似ていることが由来とされています。 従来のクレオメは、トゲがあることや、茎に触るとべたべたしたり、独特な香りが気になったり、こぼれ種で繁殖しすぎるなど、気になる点があったのですが、そんなマイナス面を改良した品種も登場しています。  

 

コリウス~非耐寒性多年草

コリウスは、ダークな赤色から爽やかなライム色、赤の斑入り、黄色の斑入りなど様々な葉色が楽しめるカラーリーフ。品種が多く、葉の大きさも草丈も品種によって異なります。小さな寄せ植えを作るときは、葉が小さくてあまり背も高くならないタイプを使うと管理がしやすいです。  コリウスは日なたを好みますが、真夏の強い日差しでは葉色があせてしまうことがあるので、真夏は半日陰くらいが好ましいでしょう。本来は多年草ですが、寒さに弱いので日本では一年草として扱われています。

コリウスは、ダークな赤色から爽やかなライム色、赤の斑入り、黄色の斑入りなど様々な葉色が楽しめるカラーリーフ。品種が多く、葉の大きさも草丈も品種によって異なります。小さな寄せ植えを作るときは、葉が小さくてあまり背も高くならないタイプを使うと管理がしやすいです。

コリウスは日なたを好みますが、真夏の強い日差しでは葉色があせてしまうことがあるので、真夏は半日陰くらいが好ましいでしょう。本来は多年草ですが、寒さに弱いので日本では一年草として扱われています。

 

コリウスは6月~10月頃に花を咲かせますが、花を咲かせると葉色が悪くなってしまうので、美しい葉色を楽しむ場合は蕾をカットして葉だけの状態をキープしましょう。  コリウスの色違いだけを集めて寄せ植えやハンギングバスケット、リースを作っても美しく仕上がります。

コリウスは6月~10月頃に花を咲かせますが、花を咲かせると葉色が悪くなってしまうので、美しい葉色を楽しむ場合は蕾をカットして葉だけの状態をキープしましょう。

コリウスの色違いだけを集めて寄せ植えやハンギングバスケット、リースを作っても美しく仕上がります。

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コリウス

  • 初夏から秋のカラーリーフプランツの代表と言えば、コリウス。品種が豊富で様々な色合いがあります。本来は多年草ですが、寒さには弱いので日本では一年草として扱われています。 コリウスの生長期は、4月~6月と9月~10月。鮮やかな色彩の葉を楽しむコリウスは、花に負けない華やかな株姿で初夏から秋にかけて花壇に欠かせない存在です。 栄養系コリウス コリウスは、葉形や葉色、葉の大きさ、色合いなど様々な品種があり、園芸品種は100を超えています。一般にはコリウス・ブルメイを中心に作出された園芸品種で種子繁殖の実生系が多いですが、栄養繁殖系も近年流通しています。栄養繁殖系の方が花が咲きにくい性質があるので株が大きくなりやすいのが特徴です。 コリウスは、暑さに強く観賞期間が長いこと、群植すると特に見栄えがするので公共花壇などによく利用されます。

 

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夏の寄せ植えのデザイン例

大ぶりの花を使った華やかな寄せ植え

写真は、大ぶりの花が特徴的なルドベキアを2種と、ニチニチソウ、アンゲロニア、斑入りアメリカヅタ、スピランサス’ゴールデンたまごぼーる’を使った、暑い夏に元気をもらえそうな明るい雰囲気の寄せ植えです。

写真は、大ぶりの花が特徴的なルドベキアを2種と、ニチニチソウ、アンゲロニア、斑入りアメリカヅタ、スピランサス’ゴールデンたまごぼーる’を使った、暑い夏に元気をもらえそうな明るい雰囲気の寄せ植えです。

 

ビタミンカラー、プラス赤色の元気な寄せ植え

ビタミンカラーに赤色をプラスすると、さらに明るく元気で可愛い雰囲気に仕上がります。写真の寄せ植えは、ビタミンカラーのジニア、ガイラルディア、セロシアに、赤色のサンブリテニアをプラスしています。

ビタミンカラーに赤色をプラスすると、さらに明るく元気で可愛い雰囲気に仕上がります。写真の寄せ植えは、ビタミンカラーのジニア、ガイラルディア、セロシアに、赤色のサンブリテニアをプラスしています。

▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わった夏の寄せ植えはこちら

 

風通しが良く、蒸れないハンギングバスケット

夏の蒸れに弱い草花は、風通し良く育てることができるハンギングバスケットに植えることもおすすめ。高い位置に飾ることで、病害虫の心配も少なくなり、目線の高い位置にフォーカルポイントをつくることができます。

夏の蒸れに弱い草花は、風通し良く育てることができるハンギングバスケットに植えることもおすすめ。高い位置に飾ることで、病害虫の心配も少なくなり、目線の高い位置にフォーカルポイントをつくることができます。

ニチニチソウを使ったハンギングバスケットや寄せ植えはこちら

 

爽やかなグリーンでコーディネートした寄せ植え

暑い夏に涼し気な寄せ植えがイキイキと育っている姿を見ると、とっても爽やかな気持ちになります。写真の寄せ植えは、青色のメドーセージとオキシペタラム(ブルースター)、グリーンのエキナセアと斑入りアメリカヅタ、白のニチニチソウとカラミンサなどを使っています。

暑い夏に涼し気な寄せ植えがイキイキと育っている姿を見ると、とっても爽やかな気持ちになります。写真の寄せ植えは、青色のメドーセージとオキシペタラム(ブルースター)、グリーンのエキナセアと斑入りアメリカヅタ、白のニチニチソウとカラミンサなどを使っています。

▼渋谷園芸の樺澤智江さんに教わったグリーンのエキナセアを使った寄せ植えはこちら

 

秋先取りのシックな寄せ植え

好みにもよりますが、夏には涼しい秋を先取りしてシックな寄せ植えを飾るのもいいですね。写真の寄せ植えは、ニチニチソウ、アルテルナンテラ、ディコンドラ、斑入りノブドウ、アンドロサセ・ラヌギノーサ、ヘデラ・かぐや、コクリュウを使っています。

好みにもよりますが、夏には涼しい秋を先取りしてシックな寄せ植えを飾るのもいいですね。写真の寄せ植えは、ニチニチソウ、アルテルナンテラ、ディコンドラ、斑入りノブドウ、アンドロサセ・ラヌギノーサ、ヘデラ・かぐや、コクリュウを使っています。

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夏の寄せ植えの管理ポイント

置く場所 寄せ植えは、屋外の風通しの良い日なた~半日陰に置きます。真夏は、日なたを好む草花でもギラギラと直射日光が当たる場所よりも半日陰や明るい日陰の方が状態良く育つことがあります。様子を見て移動させるなど考えましょう。雨に弱い草花は、長雨に当たらない軒下やベランダなど、屋根のある場所が好ましいです。  水やり・肥料 株元の土の乾き具合を確認して水切れしないように水やりします。雨に当たった日は、水やりはお休みしましょう。真夏の水やりは、高温多湿を避けるため、早朝や夕方以降の涼しい時間帯に行います。  花期が長いものは肥料が必要です。植え付けるときに肥料入りの培養土を使った場合は、1カ月後から液肥や固形肥料を与えましょう。  花がら取り 咲き終わった花(花がら)や古い葉は、見た目も悪く病害虫の発生の原因となるので早めに取り除きます。花がらを取ることで、次の花が咲きやすくなります。  花後の管理 夏の寄せ植えは、上手に管理すると秋まで楽しめます。茂りすぎたら全体のバランスを見て切り戻すときれいな寄せ植えがキープできます。  寒くなってくると、耐寒性のない多年草は屋外では冬越しできません。一年草扱いとする場合は、寒さに強い植物に植え替えます。寒さに弱い多年草を翌年も楽しみたい場合は、春まで室内の明るい窓辺に取り込んで管理しましょう。

置く場所

寄せ植えは、屋外の風通しの良い日なた~半日陰に置きます。真夏は、日なたを好む草花でもギラギラと直射日光が当たる場所よりも半日陰や明るい日陰の方が状態良く育つことがあります。様子を見て移動させるなど考えましょう。雨に弱い草花は、長雨に当たらない軒下やベランダなど、屋根のある場所が好ましいです。

水やり・肥料

株元の土の乾き具合を確認して水切れしないように水やりします。雨に当たった日は、水やりはお休みしましょう。真夏の水やりは、高温多湿を避けるため、早朝や夕方以降の涼しい時間帯に行います。

花期が長いものは肥料が必要です。植え付けるときに肥料入りの培養土を使った場合は、1カ月後から液肥や固形肥料を与えましょう。

花がら取り

咲き終わった花(花がら)や古い葉は、見た目も悪く病害虫の発生の原因となるので早めに取り除きます。花がらを取ることで、次の花が咲きやすくなります。

花後の管理

夏の寄せ植えは、上手に管理すると秋まで楽しめます。茂りすぎたら全体のバランスを見て切り戻すときれいな寄せ植えがキープできます。

寒くなってくると、耐寒性のない多年草は屋外では冬越しできません。一年草扱いとする場合は、寒さに強い植物に植え替えます。寒さに弱い多年草を翌年も楽しみたい場合は、春まで室内の明るい窓辺に取り込んで管理しましょう。

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暑い夏は外にいるだけでも厳しく、ガーデニングも長時間できませんよね。でも、毎日出入りする玄関前や、涼しいリビングから見える庭やベランダに、イキイキと草花が育っている寄せ植えを見るとものすごい元気がもらえます。

夏の寄せ植えを楽しむポイントは、

➀暑さに強く、花期が長い、手入れが簡単な草花を選ぶ。

➁暑くなる前に植え付ける。

➂本格的に暑くなったら、日中は玄関を出入りする時や、涼しい室内から美しい寄せ植えを眺め、朝晩の涼しい時間帯の水やりタイムに寄せ植えの草花に触れることを楽しむ。(花がらもさっと摘む。)

こんなことを意識して作ると、暑い夏も寄せ植えを気軽に楽しめるのではないかと思います。ぜひ、夏も寄せ植えを飾って植物に癒される時間をお過ごしください。

 

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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