編集部のこぼれ種#56「上野東照宮ぼたん苑の冬ぼだんを見てきました♪」
LOVEGREEN編集部
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植物と一緒に暮らしているLOVEGREEN編集部の、何気ない出来事や発見、雑談などなど……日々の一部をふらっとのぞいてみてください。今回は、上野東照宮ぼたん苑で華やかな「冬ぼたん」を見てきたお話です。
目次
上野東照宮ぼたん苑の「冬ぼたん」とは
上野東照宮ぼたん苑は、徳川家康公を御祭神とする上野東照宮の敷地内にある回遊形式の日本庭園です。上野動物園の隣で、JR上野駅公園口から徒歩5分の場所にあります。
編集部のこぼれ種#56では、上野東照宮ぼたん苑で開催していた 「ダリア綾なす秋の園」についてレポートしましたが、今回は「冬ぼたん」を紹介します!
「冬ぼたん」とは、「特殊な栽培技術を用いて花期でない冬に咲かせた牡丹(ボタン)」のこと。花の少ない冬に、縁起花として新春に華やぎを沿えてくれます。
▼上野東照宮ぼたん苑「ダリア綾なす秋の園」はこちら
冬ぼたんは、一株ずつ藁の囲いの下で見事な花を咲かせています。雪ん子さんみたいな姿が何とも可愛らしいですよね。
藁の囲いについてスタッフの方にお聞きしたところ、
藁の囲いは「わらぼっち」と呼ばれていて、冬の寒さや雨風、雪から牡丹(ボタン)を守るために作られているそうです。わらぼっちに雪が積もったらさらに風情が増して素敵ですが、本来の花期ではない冬に咲かせている牡丹(ボタン)なので、きっと牡丹(ボタン)にとっては雪が降らない方が嬉しいのでしょうね。
LOVEGREENのInstagramでは、「冬ぼたん」のリールも公開中です。ぜひご覧ください♡
東照宮の敷地内なので、五重塔が冬ぼたんの背景に写ることも。東京都心にありながら緑が豊かで江戸風情たっぷりな空間です。苑内には冬ぼたんが40品種160株が栽培されています。
次々とお客さんが入苑していて「都心だからもっとこじんまりしてるかと思ったけど、見ごたえあるね。」「序盤から全部写真撮っちゃって、最後まで撮りきれないかも(笑)」という声も聞こえました。
▼牡丹(ボタン)の育て方についてはこちら
開花中の牡丹(ボタン)をご紹介!
訪れた日の朝は冷え込みましたが日中は暖かく、様々な牡丹(ボタン)が綺麗に咲いていました。
こんなにたくさんの牡丹(ボタン)を見たのは初めてで、どの冬ぼたんも豪華で美しかったです。よく牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)は似てると言われますが、本当によく似ているなと思いました。すべてため息が出るほど美しかったです。(^^)
牡丹(ボタン)には抱え咲き、盛上げ咲き、平咲き、獅子咲き、切れ弁咲き、まり咲きなど何種類もの咲き方があるそうです。
▼牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)の違いはこちら
黄冠(おうかん)
八重の抱え咲き。抱え咲きは、花芯が見える程度に抱え咲く咲き方。後から知ったのですが「黄冠」は、日本初の黄色い牡丹(ボタン)なんだそうです!レモンイエローの花びらが美しく、花の中心に赤色の斑紋があります。
黄色い系統の牡丹(ボタン)が、とっても良い香りがすることをスタッフの方が教えてくれたので、花に顔を近づけてみるととても爽やかな甘い香りがしました。
ハイヌーン
八重の抱え咲き。アメリカ産の品種です。この「ハイヌーン」と「新扶桑」の交配種が「黄冠」なんですって。
淡い黄色の花の中心に赤褐色の斑紋があり、美しいポイントが「黄冠」に似ています。
太陽(たいよう)
八重の抱え咲き。
濃い紅色が美しく、太陽という名前が素敵ですね。育ててみたいなと思いました。
島津紅(しまづくれない)
千重の抱え咲き。
花びらが八重よりもさらにたくさん重なっている千重咲きタイプです。真赤な花びらが重なり合って遠くから見てもとても華やかでした。
紅輝獅子(こうきじし)
千重の獅子咲き。獅子咲きは、中央の花びらの重なりの間や雄しべの間から波打った細かい花びらが立つ咲き方です。変わった咲き方が目を引き、思わず写真を撮りました。
天衣(てんい)
千重の抱え咲き。
咲き始めは淡い赤紫で、咲き進むにつれてピンクが淡くなり、乳白色になるそうです。花の中心もとっても美しいですね♡
島大臣(しまだいじん)
千重の抱え咲き。
赤紫色の大輪の花が、わらぼっちからあふれるように咲いていました。
島錦(しまにしき)
千重の抱え咲き。
赤白の絞り模様が個性的で美しいですね。絞りの入り方は不規則だそうです。
苑内の別の場所に咲いていた「島錦(しまにしき)」は、こんな咲き方でした。どちらも可愛いですよね~。
島根長寿楽(しまねちょうじゅらく)
八重の抱え咲き。
フヨウやハイビスカスを思い起こすような花姿だなと思いました。あでやかですね~。
御国の曙(みくにのあけぼの)
八重の切れ弁咲き。切れ弁咲きは花弁に深い切れ込みがあり、先端がギザギザになっているのが特徴です。
切れ込みがあるギザギザした真っ白な花の中心は濃いピンク色。凛とした美しさが印象的でした。
▼牡丹(ボタン)の花言葉はこちら
牡丹(ボタン)と共に咲く季節の草花にご注目!
苑内には、牡丹(ボタン)と共に季節の草花が開花して見どころがいっぱいです。秋に訪れたときと違う草花たちが牡丹(ボタン)の名脇役となっている姿を見れて楽しかったです。
蝋梅(ロウバイ)
蝋梅(ロウバイ)は、12月~2月頃の寒い時期に香りの良い黄色い花を咲かせます。姿は派手ではありませんが、甘い香りを漂わせ、季節を知らせてくれる人気の花木として、古くから親しまれています。蝋梅(ロウバイ)の木のそばを通るととっても良い香りがしました!
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紅梅(コウバイ)
紅梅は、濃い桃色の花が咲く梅。梅は初春のまだ花が少ない時期に良い香りの花を咲かせて、春がそこまで来ていることを知らせてくれます。可愛い花が次々と咲き始めていました。
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マンリョウ(万両)
マンリョウ(万両)は、晩秋から冬にかけて丸くて赤い実を葉の下にたわわに実らせます。つややかな赤い実と常緑の濃い緑色の葉がお正月の縁起植物として定番となっています。よくマンリョウ(万両)に似ていると話題になるセンリョウ(千両)も見ることができました。
▼千両と万両の違いについてはこちら
水仙(スイセン)
水仙(スイセン)は、ヨーロッパ、地中海沿岸、北アフリカ、アジアに分布する球根植物。花色は白や黄色で、葉は緑色で幅が細く、ラインを描くようにすっとしたフォルムが特徴です。水仙(スイセン)の花には香りがあり、香りは品種により異なります。
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ミニ水仙(ミニスイセン)
草丈や花姿がコンパクトなミニ水仙(ミニスイセン)もきれいに咲いていました。
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フキタンポポ
福寿草(フクジュソウ)かなと思って近づいてみると、「フキタンポポ」と書いてありました。葉がフキに似ていて、花がタンポポに似ていることからその名が付いたそうです。訪れたときは蕾の状態でしたが、タンポポのように満開に咲くんですって。咲いている姿も見てみたいです。
ハボタン(葉牡丹)
ハボタン(葉牡丹)はアブラナ科の観賞用植物で、お正月の縁起物としても親しまれています。円形状のギザギザした葉が幾重にも重なっていて、牡丹(ボタン)の花のようにも見えることから「葉牡丹」と名付けられました。
流木の器を使ったハボタン(葉牡丹)のおしゃれな寄せ植えが飾ってありました。
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上野動物園の隣ということで!?可愛い小さなパンダの置き物を苑内のあちこちでみかけました。動物園とセットで訪れるのもいいですね。次は春ぼたんを見に行くのが楽しみで仕方ありません。(^^)
(編集部:T)
上野東照宮ぼたん苑のInstagramでは、2024年1月から開催の「上野東照宮 冬ぼたん」の開催期間中、フォトコンテストを開催しています。会期中に苑内で撮影した一枚の写真を応募してみませんか。ぼたんの花以外の草花やしつらえの写真でもOKだそうですよ。詳しくは上野東照宮ぼたん苑のInstagramをご覧ください。
上野東照宮ぼたん苑 冬ぼたん
2024.1.1㈪▸2.25㈰ 開苑期間中無休
開苑時間 9:30〜16:30(入苑締切)
入苑料 一般(中学生以上)/ 1000円 小学生以下/無料
上野東照宮ぼたん苑(上野動物園隣)
東京都台東区上野公園9-88
※会期は天候により前後する場合があります。詳しくはHPをご確認ください。
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