あの国のお花を知ろう!~ヨーロッパ17ヶ国編~
LOVEGREEN編集部
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ヨーロッパ17ヶ国の国花をご紹介!ヨーロッパの国花は、アジアの国花と違いその国が原産の植物でないことも多いのですが、その国の歴史や伝承に深く基づいたものばかりです。どうぞ、美しい花と歴史の世界をお楽しみください!
▼アジアの国花についてはこちら
国花とは?3つのポイント
1.花じゃないこともあるの?
国花は国の象徴となる花ですが、必ずしも花とは限りません。農作物や樹木のこともあります(それらが国果、国樹として別に指定されていることもあります)。
2.どうやって決めるの?
国花を指定する方法は各国で異なります。たとえば投票で決めたり、伝説や慣習のなかの植物を指定したり、王室などの象徴として用いられてきたものを指定したりする場合があります。
3.法律で決まってるの?
多くの国では公的な手続きや法律に基づいているわけではありません。私たちの国、日本でも法定の国花はなく、古来から親しまれてきた桜や皇室の象徴である菊が国花として扱われています。
世界の国花~ヨーロッパ17か国編~
アイルランド
国花:シャムロック
シャムロックとは、シロツメクサやミヤマカタバミなど、葉が3枚に分かれる草の総称です。3という数字は、キリスト教の三位一体をあらわしていると言われています。
イギリス
国花:バラ
イギリスの国花がバラに指定されたきっかけは、1455年~1485年のバラ戦争だと言われています。2つの家がそれぞれ赤いバラと白いバラを象徴として掲げたそうです。
ただし……
イギリスは4つのカントリーごとに違う国花が指定されています。
イングランド
国花:テューダーローズ
テューダー・ローズはバラの紋章です。バラ戦争が終結した際、2つの家の象徴である赤バラと白バラを結合して作られました。
ウェールズ
国花:ラッパ水仙、リーキ
ラッパ水仙
リーキ
リーキとは西洋ネギのこと。戦争の際、ウェールズの軍人が敵味方の区別をつけるため、リーキを帽子につけて参戦し、勝利したことから指定されたようです。花ではなく茎の部分が国花として用いられます。
北アイルランド
国花:シャムロック
スコットランド
国花:アザミ
イギリスの国歌といえば「女王陛下万歳」ですが、スコットランドでは非公式国歌として「スコットランドの花」という歌が親しまれています。この歌に出てくる花はアザミです。
イタリア
国花:デイジー(デージー)
デイジー(デージー)の花言葉は「平和」「希望」です。
ウクライナ
国花:ヒマワリ
ヒマワリの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」「情熱」です。
オーストリア
国花:エーデルワイス
アルプス山脈と言えばエーデルワイス。オーストリアの公用語ドイツ語では、エーデルワイスは「高貴な白」という意味だそうです。
オランダ
国花:チューリップ
オランダと言えば!チューリップですよね。
ギリシャ
国花:アカンサス、ニオイスミレ
アカンサス
アカンサスは古代ギリシャで彫刻などのモチーフとして親しまれていました。
ニオイスミレ
ニオイスミレはスイートバイオレットとも呼ばれ、冬から早春にかけて香りの良い花を咲かせます。
スイス
国花:エーデルワイス、アルペンローゼ、アルペンエンツィアン
エーデルワイス
エーデルワイスは純白の美しい花を咲かせ、スイスアルプスの妖精と呼ばれています。
アルペンローゼ
アルペンローゼは「アルプスのバラ」という意味ですが、ツツジの仲間です。
アルペンエンツィアン
アルペンエンツィアンはリンドウの一種です。高山リンドウとも呼ばれます。
スウェーデン
国花:イトシャジン
イトシャジンは、繊細な茎に釣鐘型の可憐な小さい青紫の花が印象的な山野草。2度にわたる国民投票によって選ばれたそうです。
スペイン
国花:カーネーション、ザクロ、オレンジ
カーネーション
カーネーションは母性愛の象徴ですが、それは磔にされたキリストを見送ったマリアの涙の跡に生えてきた花がカーネーションだからだと言われています。スペインでの花言葉は「真実の愛」で、広く国民に親しまれています。
ザクロ
ザクロの花言葉は「結合」「子孫の守護」です。
オレンジ
オレンジの木の花言葉は「寛大」「気前の良さ」、オレンジの実の花言葉は「美しさ」「優しさ」です。
デンマーク
国花:ムラサキツメクサ、マーガレット
ムラサキツメクサ
「詰草」という名前は、昔荷物の詰め物にされていたことから付きました。
マーガレット
マーガレットの花言葉は「恋占い」「真実の愛」です。
ドイツ
国花:ヤグルマギク
ナポレオンがドイツに攻め込んだ時、皇后が王子たちの心を慰めるために花冠を作ってあげたそうです。その時使われたのがヤグルマギク。のちに王子の1人が皇帝になったので、ヤグルマギクは「カイザーの花」と呼ばれていました。
ハンガリー
国花:チューリップ、ゼラニウム
チューリップ
ハンガリーでは、チューリップがよく刺繍などのモチーフとして使われています。
ゼラニウムは、ハンギングバスケットなどにして親しまれています。
フィンランド
国花:スズラン
国民の投票によって選ばれ、切手の絵柄などに使われているそうです。
フランス
国花:アイリス、ユリ
アイリス
アイリスは長くフランスの紋章でした。この花はフランスでは「フルール・ド・リス」と呼ばれ、3つの花びらそれぞれに意味があるそうです。
ユリ
ユリの花言葉は「純粋」「無垢」です。
ポーランド
国花:パンジー、ヒナゲシ(赤)
パンジー
「パンジー」の花言葉は「もの思い」「私を思って」です。
ヒナゲシ
ヒナゲシの花言葉は「いたわり」「思いやり」です。
ロシア
国花:ヒマワリ、カミツレ(カモミール)
ヒマワリ
ロシアは寒冷な気候なので、「ヒマワリ?」と思う方もいるかもしれません。しかし実は、ロシアではヒマワリ栽培が盛んなのです。寒い地方のため、ヒマワリ種の油脂が必要とされたのでしょうか。
カモミール
カモミールはロシアでは「ロマーシカ」と呼ばれているそうです。
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