アネモネ|花の季節や特徴、名前の由来となった神話
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アネモネの花の咲く季節と切り花の流通する季節、特徴、名前の由来となったギリシャ神話、育て方を紹介します。
目次
アネモネとは|花の季節や特徴

- 科名:キンポウゲ科
- 属名:イチリンソウ属
- 分類:多年草
- 英名:Anemone
アネモネは、地中海原産の草丈20~40cmの球根植物。広義には Anemone はイチリンソウ属を指す学名ですが、現在アネモネとして流通しているのはコロナリアAnemone coronariaという品種です。コロナリア は、フルゲンス A.fulgens とホルテンシス A.×hortensis 、パボニナ A.pavonina などの自然交雑からできた品種だといわれています。
先が細かく裂けたような形状の葉を持ち、葉の間から伸びた花茎の先に1輪の花を咲かせます。花びらは放射状に開き、中心には多くの雄しべを持つのが特徴です。この花びらのように見えるのは実は花びらではなくガクです。ただし便宜上花びらと呼ばれています。また、チューリップやヒヤシンスのようなタマネギ型の球根ではなく、先が尖った円錐形のちょっと変わったフォルムも特徴です。
球根、鉢植え、切り花で流通があり、人気のある春の花の一つです。
アネモネの花言葉
アネモネの花言葉は「あなたを愛します」「はかない恋」
色別の花言葉
白いアネモネの花言葉は「真実」「期待」
紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」
赤のアネモネの花言葉は「君を愛す」
アネモネの花の季節

鉢植えは、まだ寒い2月頃から花が咲いた状態で流通し始めます。ただし、極端な寒さに弱く、花首が折れてしまうことがあります。花が咲いた鉢を外に出すのは、霜が降りないくらいに暖かくなってからにしましょう。球根から育てたものが露地で咲くのは、3月~4月です。アネモネは夏の暑さが苦手な多年草で、冬に芽吹き春に花を咲かせ、夏には地上部を枯らして夏越しをします。
切り花は、12月~1月頃から流通し始めます。早春の花として生花店の店頭を飾り、春になって露地の花が咲き始めた頃には段々と姿を消していきます。
アネモネの花の色

アネモネの花の色を紹介します。
- 白
- ピンク
- 紫
- 赤
- グリーン
- 複色
ビビッドカラーから、ふんわりとしたパステルカラーまで。同じ色でも少しずつニュアンスが違います。
紫はベルベットのような花芯と深い紫が相まって、とてもミステリアスな印象を受けます。白は花びらに触れることをためらってしまうくらい清楚で可憐な花です。花の色が変わると印象まで変わる独特なフォルムと豊富な花の色。いつまでも眺めていたくなるような不思議な魅力があります。
名前の由来はギリシャ神話

アネモネの名前の由来とされているギリシャ神話を2つ紹介します。
神話1 西風の神ゼピュロスに愛された少女
アネモネという名の美しい少女がいました。彼女は西風の神ゼピュロスの妻であり、花の女神クロリスの侍女でした。
ある日ゼピュロスが彼女を見初めて求愛します。嫉妬にかられた女神クロリスは少女アネモネを野に咲く花へと変えてしまいます。それでもゼピュロスは小さな花の姿になったアネモネに、優しい西風を送り続けているというお話です。
神話2 アフロディーテの恋人アドニスの血
美と愛の女神アフロディーテが息子のエロスと遊んでいるときに、間違って恋の矢がその胸に刺さってしまいました。そのときに通りかかったのが、青年アドニス。アフロディーテはアドニスに夢中で恋をしました。
以前に女神アフロディーテの恋人だった軍神アレスが二人の関係に嫉妬をし、森で遊ぶアドニスとアフロディーテにイノシシをけしかけました。その結果、青年アドニスはイノシシの牙にさされ命を落とし、その時に流れ出た血から真っ赤なアネモネが咲き出したといわれています。
どちらも美しい神話です。学名 Anemone の語源はギリシャ語で風を意味するといわれています。語源というと少女アネモネのギリシャ神話が有名ですが、青年アドニスとアフロディーテの悲恋も儚く美しい神話です。
アネモネの育て方

水やり
水が足りないとすぐに花茎が折れたようになってしまいます。ただし、水をやり過ぎると球根が腐りやすくなります。水やりは土の表面が乾いて白っぽくなったら、たっぷりと与えます。
土選び
水はけ良く保水性の高い土を選ぶようにしましょう。鉢植えは市販の培養土で問題ありません。
酸性土壌を嫌う植物なので、庭植えは植え付け前に腐葉土をしっかりと混ぜ込んでおくようにしましょう。
肥沃な土壌の方が花付きが良くなります。植え付け時に元肥を混ぜるようにしてください。
球根を植える時期
球根の植え付け時期は秋です。夏の暑さが十分に去った10~11月が適期です。特に気温がしっかりと下がった11月が植え付けに向いています。
球根の植え方
球根は乾燥した状態で流通しているので、植え付け前に給水させる必要があります。球根を湿らせたバーミキュライトなどに埋め込み、冷暗所で1週間程度かけて給水させましょう。急激に給水させると球根が腐りやすくなります。
球根は先が尖った円錐形か三角錐形をしています。植え付け時には尖った先を下に、底面を上に向けるように植え付けます。上も下もわからないような時には横向きに寝かすようにして植え付けてください。ちゃんとお日様のほうに伸びていきます。
球根の掘り上げ方法
夏に地上部が枯れたら球根を掘り上げて土を落とし、直射日光を避けた場所で乾燥させます。そのまま通気性の良いネットやかごに入れて秋まで風通しの良い日陰で保管しておきます。
球根の植え替え方法
秋になったら、乾燥させて夏越しした球根を新しい鉢に植え替えましょう。10月~11月になったら、給水させてから新しい鉢に植え付けます。この時に分球しているようであれば株分けも行います。
球根は植えっぱなしOK
球根は植えっぱなしでも問題ありません。
鉢植えは夏に地上部が枯れたら、雨の当たらない場所に移動させましょう。そのまま鉢ごと乾燥させて夏越しさせます。
庭植えは環境が合えば、植えっぱなしで何年も咲いてくれます。水やりも降雨に任せておきましょう。
春はアネモネがかわいい季節。お庭に植えたり、切り花で楽しんだり。色とりどりに咲く花を楽しんでください。
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