キュウリの育て方|プランター栽培でたくさん収穫するコツ
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キュウリをプランターでたくさん収穫するための植え付けや日々の手入れなど、育て方のコツをご紹介します。
目次
キュウリのプランター栽培|準備
キュウリはプランターで育てられる?

キュウリは畑でもプランターでも育てることができます。プランター栽培で成功するコツは、プランターのサイズ。プランターの大きさは、実の大きさや収穫量に比例します。
用意するもの
プランター
キュウリの根は浅く広く張る性質があるため、たくさんの土(20L以上)が入る、幅・深さとも30cm以上の大きめなプランターを用意しましょう。
培養土と鉢底石
排水性を良くするため、鉢底石をプランターの底に敷きます。土は野菜用の培養土で育てましょう。
支柱
支柱180cm以上3本、仮支柱70cm程度のもの
つる性のキュウリは、最終的に2m近くつるを伸ばします。植え付け直後は仮支柱で支え、伸びてきたら本支柱に這わせます。本支柱はプランターの縁に沿って、「3本立て円錐状」「4本立て円柱状」にするのが一般的です。
キュウリの苗の選び方

良い苗を選ぶことはその後の生長や収穫にとってとても大切。キュウリの苗を選ぶポイントをご紹介します。
・葉の緑が濃く、厚みがある
・節間がしまっている
・病害虫が付いていない
・苗の先端に勢いがある
・大きい子葉が付いている

こちらのキュウリの苗には、子葉が二つあります。これは接ぎ木苗といって、連作や病害虫に強い台木(だいぎ)の上に、美味しい品種の穂木(ほぎ)を接いで作るひと手間かけた苗です。値段は少々高めですが、通常の苗よりも丈夫に育つので初心者の方にはおすすめです。
キュウリのプランターでの育て方|植え付け
植え付け時期
関東地方の植え付け適期は、十分暖かくなったゴールデンウィークの頃です。
プランターの置き場所
キュウリは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。太陽を浴びることによって花が咲き、その後、結実します。そのため日当たりは収穫量に影響します。
ベランダで栽培する際は、室外機付近にプランターを置かないようにしましょう。風通しの良い環境を好むキュウリにとって、不自然な強い風、しかも熱風は禁物です。
苗の植え付けの手順
1 苗に充分水分を与える

バケツに水を用意して苗にしっかり水を吸収させましょう。
2 プランターに苗と同じくらいの穴を開け、苗を軽く手で押さえ、根鉢を崩さないように植え付けます

花と違って野菜の根鉢は崩しません。根を傷つけないように気を付けましょう。
3 苗の周りを少し凹まして、苗にしっかり水が浸透するように植え付けます

凹んだ部分に水が集まり、植え付けた苗に水が浸透しやすくなります。
4 小さめの支柱を立てて、麻ひもで誘引します

強風で茎が折れたり倒れたりしないように麻ひもで誘引し、八の字にして緩めに括り付けましょう。誘引が弱すぎると強風で折れやすく、きつすぎると生長の妨げとなるため注意しましょう。
5 植え付けたら水をしっかり与えます

植えたばかりの苗は土に活着するまで少し時間がかかります。根が乾燥してしまわないためにも、植え付けから1週間位はしっかりと水を与えます。
6 苗が寒冷紗に入る大きさの間は、出来るだけ中に入れて育てましょう

昼間は暖かくても夜は意外と冷えるため、寒さ対策・害虫予防になります。
キュウリの仕立て方
トマトやナス、ピーマンなどの主茎から出てくる新芽のことをわき芽といいますが、キュウリはつる性の植物なので「親づる・子づる・孫づる」と呼びます。
親づるとは

キュウリの主茎のことを親づるといいます。
子づるとは

キュウリの親づるから出てきたわき芽を子づると呼びます。手でつかんでいるつるが子づるです。この子づるの付け根を見ると、親づると葉の間から出てきているのがわかります。
孫づる
子づるから出てきたわき芽を孫づるといいます。
育てているキュウリは何型?
キュウリは品種によって「キュウリの実」がなる位置が違い、大きく分けて2つの品種に分けることができます。
「節なり型」
全ての節に雌花が付き、実がなるため、早くから収穫を開始できます。
「飛びなり型」
各節では無く、飛び飛びに実がなり、親づるより子づるに実がなります。節なり型より収穫開始は遅いですが、長期間収穫が楽しめ、最終的な収穫量は多くなります。
▼その他のキュウリの仕立て方
節なり型の仕立て方

illustration:小野寺 葉月
主に親づるに実をつけるため、主枝1本を支柱の高さまで伸ばしていきます。
親づる……5節目までのわき芽はカット。支柱の高さで摘芯します。
子づる……2節目で摘芯
摘芯とは
頂芽をカットし芯(主枝)を止めることです。摘芯することで、わき芽・側枝の生育を促します。
苗が小さいうちは、以上のことに注意して育てますが、栽培後半は仕立て方を気にせずに放任気味に育ててもよいでしょう。
摘花・摘果
ウリ科の野菜の特徴として、1つの苗に雄花と雌花それぞれがついているのをご存知ですか? まずは、キュウリの雄花と雌花の違いをご覧ください。

雌花
小さいミニキュウリがついているのが目印です。

雄花
花の根元に、ミニキュウリがついていないものが雄花です。同じウリ科のズッキーニやスイカは、雌花と雄花を受粉させて実を作りますが、キュウリの花は受粉しなくても、実が大きくなる性質があります。
摘花・摘果
キュウリの実がなり、大きくなるためにはそれ相応のエネルギーが必要です。まだ小さな苗のうちに実をつけてしまうと苗に多くのダメージを与えかねません。そんな苗の負担を軽減する摘花・摘果についてご紹介します。
摘花
小さい苗の状態で実をつけてしまうと、苗が体力を消費してしまい、生長に遅れが出てしまいます。そのため一番に咲いた花(一番花)を取り除きます。これを「摘花」といいます。
摘果
一番最初になった実を一番果といって、大きくしないうちに取り除くことを「摘果」といいます。
キュウリの苗の状態をみながら、摘花もしくは摘果を行い、幼い苗に負担をかけないように心がけましょう。一番果以外にも、苗の草勢(そうせい)が衰えているようなら、小さいうちに収穫し、勢いが出てから通常の収穫を開始するなど、様子を見守りながら適宜摘果収穫をしましょう。
日頃の手入れ
病害虫チェック

日頃からニームや木酢液などを希釈したスプレーをかけて、病害虫の予防をしましょう。ニームや木酢液は病害虫を防ぐだけでなく、葉に栄養も与えることができます。
▼キュウリの病害虫予防におすすめ
追肥

キュウリの苗に肥料が足りているか、足りていないかの見分け方をご存知ですか?
曲がりキュウリ➡肥料が足りない、水が足りない。
キュウリが曲がっているかどうか等の生育の状況から、肥料や水が足りないということを見分けることができます。ただし、一気に肥料を与えすぎると、今度はうどん粉病にかかりやすくなってしまいます。植え付けて2週間が経過したら、適量の追肥を定期的に施しましょう。
水やり

キュウリは水を好む性質があります。日頃から乾燥させないように管理しましょう。通常畑で栽培する際は、雨のはね返りによる病害虫を防いだり、夏の乾燥を防ぐために敷きわらを敷いたり、マルチをします。
春夏のプランター栽培は、バーク堆肥などを敷いて梅雨時期の雨のはね返り・乾燥を予防すると、いくぶんそれらを防ぐことができますのでお試しください。
収穫
収穫適期

キュウリは、植え付けから40日前後で収穫が始まります。開花してから1週間くらいで、だいたい18cm以上になります。天気にもよりますが、収穫最盛期は1日に3cm前後大きくなります。ちょっと目を離したすきに収穫適期が過ぎオバケキュウリになり、苗にも余計な負担がかかってしまうため、小さめでも早めの収穫を心がけましょう。毎日観察できない場合は、1日3cm前後生長すると見積もって、次に収穫できる日にちと生長予想を考え、いつ収穫するか決定しましょう。
曲がりキュウリ

お店で売っているようなまっずぐなキュウリは、本当に美しいですね。でも、こんなふうに曲がったキュウリも、味があり、自分で育てているだけに、とても愛おしくなります。そもそも、どうしてこんなに曲がってしまったのでしょうか?
原因①水分と日照不足
対策➡日当たりの良い場所に移し、水分を与えましょう。
原因②草勢の低下
見極めるには?
| 草勢〇 |
・開花後の雌花から、先端までの葉の数が4~6枚ほどある。 ・巻きひげが、ピンとハリがある。 |
| 草勢✖ |
・枝の先端の葉が、黄色く巻きひげが貧弱。 ・葉に艶がない。 対策➡適量の追肥をして、草勢を高めましょう。 |
キュウリの病害虫
キュウリのかかりやすい病害虫と対策をご紹介します。
ウリハムシ

最初はこんなふうに穴が空き、その周りが少しずつ枯れていきます。8月に入り、ウリ科の野菜にこのような葉の食害を見つけたら、おそらくウリハムシの仕業です。
ウリハムシとは、別名「ウリバエ」ともいわれる甲虫類(こうちゅうるい)の一種。4月下旬から7月上旬ごろまで、大好物であるキュウリやズッキーニなどのウリ科の苗に飛んできて、土の表面や浅い土中に卵を産み、1~2週間後で、蛹(さなぎ)から成虫となり8月頃に多発します。
対策
家庭菜園で育てている場合は見つけ次第駆除することで、被害はいくぶんか収まります。攻撃してくることはないので、安心して捕獲してください。
寄せ付けない対策
害虫を防ぐ手段として、キラキラした光を反射するものを嫌う害虫の特性を使い、シルバーマルチを敷く方法があります。プランター栽培なら、アルミホイルなどで苗の根元を覆うことも一つの方法です。
ウリハムシの苦手な植物

バジル
ハムシ類は好きな匂いを嗅ぎ分けて、好みの野菜を食害する性質を持っています。一緒に香りの強いバジルやパセリなどのハーブを植えることで、食害を減らすことが期待できるようです。
うどん粉病

キュウリの病害虫で圧倒的に多いのは、うどん粉病です。日当たりと風通しの悪い環境で、乾燥すると発生しやすいため注意が必要です。
対策
万が一発生してしまったら、重曹を500倍程度に希釈し、葉にスプレーします(濃度が濃すぎると逆に葉を痛めるので注意しましょう)。全体に広がってしまう前に、この希釈した重曹水で洗い流すようにスプレーしましょう。
べと病
べと病は梅雨時などの多湿時で、肥料切れや株の生育が衰えた時に多発します。葉の表側から見ると葉脈に区切られた黄色い角形の斑紋が見え、症状が進むと葉全体に広がります。うどん粉病と同様に密植を避け、草勢が衰えないように肥料切れに注意しましょう。
収穫後の抜き取り
抜き取る時期が分からない場合
次のポイントを意識して抜き取る時期を決めましょう。
8月中旬~下旬頃
・ウリハムシなどの病害虫により、弱っているなら抜き取る。
・収穫量が落ち、苗に力が無くなっているなら抜き取る。
・まだまだ元気な場合、育てる場所に余裕があるなら、そのまま抜き取らずに育てる。場所に余裕がなく、9月から秋冬野菜の栽培をスタートさせたいのなら抜き取る。

夏の暑い季節の採りたてのキュウリの味は、何本食べても飽きない美味しさです。みなさんもプランターでキュウリを育ててみてくださいね♪
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