変わった葉もあります。定番&個性派の人気ハーブ5種

ガーデニング初心者におすすめなのが「ハーブ」。サラダやスープなど料理に使えるハーブの他に、ドライフラワーやポプリなどクラフトに使える種類もあります。ハーブはマンションのベランダや、日当たりの良いスペースがあれば育てることができます。定番人気のハーブと、個性派の人気種をご紹介します。
目次
キャットニップ
ミントと同じシソ科の植物なので、ミントに似た葉をしたキャットニップ。マタタビのように猫が好む香りがするため猫好きさんには嬉しいハーブです。花や葉はハーブティーに使えますが、クセ強めなのでミントやレモンバームなどとプレンドするほうが飲みやすくなります。
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ラムズイヤー
白い柔らかい毛に覆われてふわふわ、もこもこの触感の葉で人気なのがラムズイヤー。一度触ったらやみつきになる手触りです。主に観賞用として楽しむハーブです。
フラワーアレンジメントにもおすすめです。ドライフラワーにしても綺麗です。
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ルメクス
ライトグリーンの葉に紫色の葉脈がくっきりと目立つルメックス。ルメックスは別名で「レッドソレル」や酸味のある味から「酸い葉(スイバ)」とも呼ばれます。ルメックスの葉はサラダやスープ、ソースなどに使えます。シュウ酸を多く含むので多食は避けてください。
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ヤロウ
和名は「セイヨウノコギリソウ」と呼ばれるヤロウ。鋸歯の葉が特徴的ですが、魅力はなんといっても花。小さくて可愛らしい花が咲き、ドライフラワーにも向いています。繁殖力が強いので荒地でもよく育ちます。
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アキレア(セイヨウノコギリソウ)
- アキレアは、初夏~秋にかけて茎の先端に小さな花が固まりのようになって開花するキク科ノコギリソウ属の多年草です。和名にノコギリの名があるのは、葉がノコギリの刃のようにギザギザした形状をしていることからです。 たくさんの種類がある中で、一般的にアキレアと呼ばれるものはセイヨウノコギリソウ(A. millefolium)で、ハーブのヤロウ(コモンヤロウ)もその仲間です。日本に自生しているノコギリソウ属の仲間は、ノコギリソウやエゾノコギリソウがありますが、ノコギリソウとセイヨウノコギリソウは、花は似ていますが葉に違いがあるので見分けることができます。 ハーブのヤロウの花色は白ですが、園芸種のアキレアはカラーバリエーションが豊富です。丈夫で開花期間が長いので夏の庭や花壇に利用されたり、切り花としても人気があります。地下茎で広がる性質ですが、最近の改良種は広がり方が穏やかな品種もあります。 1cmにもみたない小花が固まって咲き、遠くから見るとひとつの大きな花のように見えます。線の要素のある穂状の花やグラス類と面の要素のあるアキレアを組み合わせたり、豊富な花色を利用して色彩にこだわった庭を造るなど、組み合わせ次第でさまざまな役割をしてくれる草花です。
ローズマリー
ハーブの代表格と言っても過言ではないのがローズマリー。縦にすらっと伸びる立性と、横に這うように育つ這性(はいせい)のタイプがあります。枝が柔らかい這性のローズマリーは料理の他にリースなどのクラフトにも使いやすいです。幅広く使える万能ハーブです。
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ローズマリー
- ローズマリーは、地中海沿岸地方原産の常緑性低木のハーブです。全草に爽やかな芳香があり、料理やお茶、薬用、化粧品、香料として幅広く利用されています。 ローズマリーには肌のターンオーバーを促す効果や疲労回復、血行促進などに効果があると言われています。体調を崩した中世ハンガリーのエリザベート王妃がローズマリーのハーブチンキを使用したところ元気と若さを取り戻し、ポーランド王に求婚されたことから「若返りの妙薬」「若返りのハーブ」などの別名があります。 近年は、ローズマリーの香りが脳を活性化し認知症予防に効果的であることがメディアで紹介され、介護の現場などでも使われています。 性質は非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。刈り込みにも耐えるため、生垣などにも利用されます。ハーブの花の中では比較的開花期間が長い部類で、品種によって多少違いがありますが、晩秋から初夏に枝の先に小さなかわいらしい花を咲かせます。花の色は青紫のほか、ピンクや白があり、そのほか葉を楽しむ品種として斑入り種も流通しています。 木立性ローズマリー ローズマリーは非常にたくさんの品種があり、生長の仕方は上に枝を伸ばしていく木立性、地面を這うように枝を伸ばすほふく性、両者の中間的な半ほふく性に分類されます。植え付ける場所や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
作ったり、料理したり。ハーブを楽しもう
今回紹介したハーブは、ルメックスは食べて、ラムズイヤー、キャットニップ、ヤロウはドライフラワーにしてクラフトに、ローズマリーは料理、クラフト、お風呂にも使えます。
それぞれ楽しみ方は様々。写真のようにドライフラワーと束ねて飾っても楽しめます。
育てて、使って。五感を使い、ハーブを感じてみませんか。
▼ハーブを使いこなすための「活用法」を紹介!
※ハーブによって刺激の強い品種などございますので使用前に専門書籍などをご参照ください。
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