ハーブの香りで防虫・消臭! 電子レンジでドライハーブ&重曹のサシェをつくろう

LOVEGREEN編集部
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みなさん衣替えはもう済んでいますか?
衣替えの時に気になるのは虫。この時期にきちんと整理したり管理しておかないと、肌寒い季節になったときに「あれ、ニットに穴が……」なんてことが。大切な靴・お洋服を虫やカビから守りましょう。
今回は、防虫に役立つハーブをご紹介します。また電子レンジで簡単にできるハーブのサシェの作り方もありますので、ぜひ衣替えや掃除にお役立てください。
目次
虫食いはどうして起こるの?
お洋服を食べる虫はヒメマルカツオブシムシ、ヒメカツオブシムシやコイガという虫です。
いったい、虫はどこから来るの?
虫は外出時や、お洗濯の時など、様々なシーンでついてしまうことがあるようです。生活の中で完全に防御!ということは難しそう。
虫は幼虫のうちにお洋服を食べるそう。幼虫のため小さいのでぱっと見では気づかないことも。
しかし虫もなんでも食べるわけではないのです。虫が好んで食べるのはウール・カシミヤ・シルクなどの動物性繊維、次いで好きなのは綿・麻などの植物性の繊維。
化学繊維は虫に食べられない?大丈夫?
ポリエステルなどの化学繊維でも、汗や汚れがついていると食べられることもあります。どの繊維も汚れはきちんと落としてから衣替えしましょう。
虫が嫌う香りで守ろう!
繊維は好きだけど、いい香りは嫌い? 虫の嫌いな香りを使ってお洋服を守ろう!
おすすめのハーブをご紹介します。
ラベンダー
ラベンダー
- ラベンダーは地中海沿岸原産の常緑低木。ハーブの女王とも呼ばれ、癒しのフローラル系の香りが人気のハーブです。ヨーロッパでは古くから栽培され、お風呂や衣類の香りづけなど日常の暮らしの中で利用されてきました。花の色は薄紫や濃い紫、白があり、葉には芳香があります。ハーブとして蒸留して得られたオイルは香水などの成分となり、花を乾燥させたものはポプリやハーブティーとして利用できます。 ラベンダーの語源は、lavareという「洗う」を意味するラテン語だと言われています。その精油はリラックスや精神安定にも使われており、とても人気があります。「万能の精油」ともいわれ、アロマテラピーでもっとも広く利用される精油です。ラベンダーにはイングリッシュラベンダーやフレンチラベンダーなど種類がたくさんあり、種類ごとに精油が作られているため、ラベンダーと名のつく精油はたくさんあります。 ラベンダーは地中海沿岸が原産地のため、高温多湿を嫌う性質です。風通し良く、蒸れないように世話をすれば次第に大株になり、良い香りのする花を毎年咲かせて楽しませてくれます。
ローズゼラニウム
ローズゼラニウム
- ハーブゼラニウムの中で、最も代表的な種のローズゼラニウム。バラのような香りがすることからローズゼラニウムという名前がついています。この他のハーブゼラニウムもペパーミントの香りがするペパーミントゼラニウムなど、香りがそのまま名前の由来になっている品種が多くあります。 ローズゼラニウムは、アロマオイルの他、お茶や料理などの香りづけ、クラフトなど多岐にわたって利用されていまます。ローズゼラニウムの性質は大変強く、挿し木で簡単に増やすことができます。最近はローズゼラニウムをはじめとしたゼラニウム類は、切り花の葉もの素材としても通年出回るようになりました。花は初夏にピンクのかわいい花が咲きます。
ペパーミント
ペパーミント
- ペパーミントは古来から薬草や薬味として使用され、花を蒸留して精油を抽出し、香料として使うなどして愛用されてきた植物です。ニホンハッカに比べると、メントール含有量は50~60%と低めですが、それでも強いメントールの香りを楽しむことができます。清涼感が強く、ピリッとした刺激のある香りが特徴。ガムやお菓子、肉や魚の臭み消し、料理の香りづけ、ハーブティー、歯磨き粉、化粧品などに用いられます。 ペパーミントは、暗緑色の葉と茎をしたブラックペパーミントと、葉と茎が普通の緑色をしたホワイトペパーミントと呼ばれるものがあります。どちらかというと、ブラックペパーミントの方が香りが強いと言われています。 ペパーミントは非常に繁殖力が強いので、地植えにする場合は植える場所に注意が必要です。寄せ植えに使う際は、ペパーミントだけポットのまま植えるなど工夫するとよいでしょう。
ユーカリ
ユーカリ
- ユーカリはフトモモ科ユーカリ属の常緑高木です。自生地では100m程の高木になるものもあります。ユーカリは非常に種類が豊富で現在確認されているものだけでも800種は優に超していると言われています。 ユーカリは枝葉の他、花や果実にも芳香があるのが特徴です。リラックス効果や虫除け効果があると言われ、精油やハーブティー、化粧品などで利用されています。 最近ではユーカリの切花も人気で、生花店の店頭でも頻繁に見かけるようになりました。ドライフラワーになりやすいというのも人気の理由で、スワッグやリースなどの花材としても多く利用されています。 ユーカリは品種を選べば日本でも庭木として楽しむことができる樹木です。ただし庭植えにすると思いのほか高木になるので、植える場所を考えてからにしたほうがいいでしょう。鉢植えのユーカリは剪定を行うことで、ある程度サイズの管理ができます。 ユーカリの葉はコアラが食用にすることでも有名ですが、ユーカリの葉であれば何でもいいということはありません。実際にコアラが食用とするのは800種以上もあるユーカリのうちの数種類だそうです。
ローズマリー
ローズマリー
- ローズマリーは、地中海沿岸地方が原産の常緑性低木です。ローズマリーは食用から化粧品まで幅広く利用されているハーブです。清々しい香りが特徴のハーブで、煮込みからグリルまで色々な料理に使われています。 ローズマリーは非常に強健で、乾燥した痩せ地でも育ちます。また強風にもよく耐える性質なので、非常に育てやすい植物です。ローズマリーには真っ直ぐ上に伸びる木立性と地面を這うように伸びるほふく性があります。ほふく性のローズマリーはグランドカバーとしても人気があります。ローズマリーは春から秋にかけて、青から青紫、またはピンクの小さな花を咲かせます。ローズマリーの花は環境さえあえば四季咲きです。
ドライハーブ&重曹のサシェで防虫・防カビ・消臭対策
いい香りのハーブを使ってサシェを作り、防虫・防カビ・におい対策に活用しましょう。おすすめは、電子レンジで作るドライハーブを入れた重曹のサシェ。どこにでもある材料でかんたんに作れます。
ドライハーブ&重曹のサシェの材料
・お好みのハーブ
今回はラベンダーとローズマリーを合わせて使います。
・重曹
・包むもの
・エッセンシャルオイル(あれば)
お好みで精油を足しても◎
ドライハーブ&重曹のサシェの作り方
1.ドライハーブを作る
ハーブを電子レンジで加熱します。キッチンペーパーの上に生のハーブを並べ、500Wで1~2分様子を見ながら加熱します。
乾くとパラパラと葉が外れます。とってもいい香り。
2.重曹と合わせる
重曹50gとドライハーブ大さじ1(好みで加減)を合わせ、こぼれないようお茶のパックなどに詰めます。エッセンシャルオイルを適宜混ぜると◎
3.包む
好みで可愛い布やリボンなどでくるんで出来上がり。
ドライハーブ&重曹のサシェの使い方
下駄箱のにおい・カビ対策に
重曹には消臭・湿気とりの効果があると言われているので、タンス以外にも様々な場所で役立ちます。おすすめなのは下駄箱。下駄箱自体の消臭にもよし、ブーツの中に入れてもよしです。
使い終わったサシェの中身を掃除に活用
ハーブのいい匂いが薄くなったり、重曹が湿気を吸って固まってしまったサシェは掃除に活用しましょう。台所の油汚れや、五徳の焦げ付きなどにもおすすめです。
ハーブが元気に育つ季節がやってきます。衣替え~梅雨など、これからの季節にぴったりのサシェで生活に良い香りをプラスしましょう。
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