アネモネとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アネモネ
- 学名
Anemone coronaria
- 英名
- Anemone
- 和名
- ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)
- 科名
- キンポウゲ科
- 属名
- アネモネ属
- 原産地
- 地中海沿岸からヨーロッパ南部
アネモネの特徴
アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。光に反応して、花が開閉を繰り返し、昼間はとても華やかな雰囲気になります。
赤、白、ピンク、紫、青など豊富な花色があり、半八重や八重など咲き方のバリエーションも多く、切り花、花壇、寄せ植えなどに広く利用されています。
毎年のように新品種が登場し、以前は発色の良い色が中心でしたが、近年はパステル系、シックな色、複色系など、カラーバリエーションが一層豊富になっています。
アネモネの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 25~40cm程度 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 赤、白、ピンク、紫、パステルカラー、複色 |
開花時期 | 2月~5月 |
アネモネの花
アネモネには花弁がありません。花弁と思っている部分は、萼片(がくへん)が花弁状に変化したものです。
花の季節
アネモネは、苗での流通が多い植物です。花付きの苗が2月頃から多く出回るため、開花期間は2月~5月となりますが、球根から育てた場合の開花時期は3月後半くらいからです。
アネモネの花言葉
魅力的な新品種のアネモネ
ミストラル・ピンク
ミストラルシリーズのアネモネは、従来になかったパステルカラーのアネモネです。
アネモネ・リリカ
リリカは、八重咲き種のアネモネです。
アネモネの寄せ植え
アネモネの苗は、冬から春の寄せ植えの材料としても人気があります。
シックな八重咲きのアネモネとプリムラの寄せ植え
ヒヤシンスやムスカリなどの芽出し球根とアネモネの寄せ植え
アネモネの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
アネモネの栽培環境
日当たり・置き場所
アネモネは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。雨の降ったあとにぬかるむような場所への植え付けは、球根が腐る可能性があるため不向きです。
用土
水はけの良い土を好みます。
アネモネは酸性土壌を嫌うので、酸性土壌の可能性がある場合は、有機石灰などで中和してから植え付けます。
アネモネの育て方のポイント
水やり
地植えのアネモネは、球根の植え付け後はたっぷりと水やりを行い、その後は自然に任せて問題ありません。
鉢植えのアネモネは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。
肥料
芽が出始めたら液体肥料もしくは緩効性肥料を既定の量与えましょう。休眠期以降の肥料は不要です。
アネモネの詳しい育て方
選び方
アネモネは、球根と苗で流通しています。冬に出回る開花苗は、冬から春まで長期間花を楽しめるので、初心者さんは苗から始めるのもよいでしょう。
品種によって、花の大きさや草丈が違うので、植える場所に合った品種を選びましょう。
球根
夏ごろから販売が始まります。カビの生えていないきれいな球根を購入し、植え付け時期まで風通しの良い涼しい場所に保管します。
ポット苗
12月~2月頃に流通します。葉の色がきれいで、つぼみが押しあがっている苗を選びましょう。
植え付け
気温が高い10月までは、球根は植え付け前に吸水処理をしておくと失敗が減ります。11月以降は、吸水処理をしないで植え付けても大丈夫です。なお、掘りあげて間もない球根は吸水処理の必要はありません。
事前によく耕しておいた土に、15cm間隔で深さ3~5cmを目安に植え付けましょう。降雪地帯では、それよりも深く埋めたほうが安全です。
アネモネの球根の形は、上下がわかりにくい、ユニークな形をしています。デカンやモナークなどの品種は、尖ったほうを下にします。品種によって形が違う場合があるので、球根についている取り扱い説明を読んでから球根の上下を確認してから作業に入りましょう。
球根の吸水処理
アネモネの球根は、乾燥したまま植え付けると急な吸水により球根がひび割れて腐ってしまったり、発芽しないことがあります。それを防ぐために、湿らせたバーミキュライトに球根を浅く埋めて、1~2週間かけて、少しずつ吸水させてから植え付けるという方法もあります。
花
アネモネ・アンアリス
アネモネは、2月~5月頃に花を咲かせます。球根の花の中では比較的長期間花が咲くので、花壇の他、寄せ植えなど、利用範囲が高い球根植物です。花の後は、花茎のみ剪定し、6月以降、葉が枯れてきたら球根を掘りあげ、土を落として通気性の良いネットなどに入れて、風通しの良い日陰で保存します。
収穫
アネモネ、は切り花としても人気のある花です。花の流通は年末~春まで出回ります。日中は開き、夜は閉じるを繰り返す動きのある花です。光や温度に敏感に反応するので、長く楽しみたい時は気温が低い部屋に飾るとよいでしょう。
夏越し
夏の間は、球根を掘り上げて涼しいところで保管しておきましょう。
冬越し
冬の間は、球根は土の中で育ちます。霜にやられないように気を付けましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
球根を掘りあげた時に、切り分けて分球することができますが、品種によってはあまり分球をしないアネモネもあります。