- メリアンサス・マヨールは、南アフリカ原産のフランコア科メリアンサス属の常緑低木です。メリアンサス属は、以前はメリアンサス科でしたが、分類体系の変更に伴いフランコア科になりました。メリアンサス属の中でも、メリアンサス・マヨールなど数種が観賞用に栽培されています。 メリアンサス・マヨールは青みがかったグリーンの大きな葉が美しく、印象的な庭木として人気があります。葉は長さ50cm程度の大きな羽のようなフォルムで、縁はギザギザとしています。樹高は2~3m程度、生長が早く、1年で2m程まで大きくなります。暑くて乾燥した環境を好むので、水はけが悪い場所には不向きです。また、常緑ですが寒冷地では落葉することもあります。 メリアンサス・マヨールは、初夏に咲く花も印象的です。赤褐色とも暗赤色とも言い難い大きな穂のような花を咲かせます。青みがかったグリーンの葉と深い赤褐色の花のコントラストが美しく、見ていて飽きません。メリアンサス・マヨールの花は蜜線が発達していてたくさんの蜜を作ることから、honey flower や honey bush という英名を持ちます。また、学名 Melianthus も「蜜の花」という意味のギリシャ語に由来します。ちょっと素敵な英名や学名のメリアンサス・マヨールですが、幹や葉を傷つけると独特の悪臭を放ちます。