「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑351-360件 / 全1474件

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クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)

  • クリスマスの季節に鉢物や切り花として出回るクリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は、モチノキ科の常緑樹です。 名前にヒイラギとありますが、節分に使われるヒイラギはモクセイ属、クリスマスホーリーはモチノキ属なので、分類としては違う植物です。和名の「西洋ヒイラギ」は、ギザギザの葉がヒイラギの葉に似ていることにちなみます。ギザギザした葉は年月を経ると少なくなるため、樹齢によって葉の形状に違いがあります。 丈夫で育てやすく萌芽力があるので、庭木のほか生け垣として使われることもあります。春から初夏にかけて白い花が開花し、晩秋に赤い実がなります。 ちょうど実が赤く色づくのが晩秋のため、クリスマスの季節に鉢ものや生花として流通し、アレンジやリースの花材としてもよく利用されています。 ホーリーとはモチノキ属の植物(Ilex)のことです。本来はクリスマスホーリーというと西洋ヒイラギのことをさしますが、クリスマスホーリーの名で流通しているのは、シナヒイラギなどIlex類の総称として出回っているようです。育て方にさほど違いがあるわけではありませんが、葉の形や最終樹高が違います。

ハボタン(葉牡丹)

  • ハボタン(葉牡丹)は、キャベツの仲間。非結球ケールから品種改良されたアブラナ科の観賞用植物で、お正月の縁起物としても親しまれています。見た目も葉にふれた感触もキャベツに似ています。その形が牡丹のようにも見えることから「葉牡丹」と名付けられました。円形状の葉が幾重にも重なっていて、ふちをギザギザや丸でかたどっています。ヨーロッパから渡来したときには食用でしたが、その後は観賞用として改良されました。 昔は大株のタイプを花壇に植えることが多かったですが、最近は小型の品種改良が進み、様々な種類が豊富に出回り、ちりめん状の葉をしたもの、まるでバラのように見えるタイプ、アンティークカラー、黒葉、葉に光沢がある品種などもあります。種類によっては丈が100cmを超すものまであります。丈夫で育てやすく寒さに強いことから、秋から春の寄せ植えやハンギングバスケット、花壇植えに使う花苗として大活躍します。ハボタン(葉牡丹)は、花が少ない冬のガーデンを華やかに彩ってくれる貴重な草花の1つです。 本来は多年草ですが、ヨーロッパ原産で日本の高温多湿が苦手なため、秋に植え付けて春に茎が伸びて花が咲いたら引き抜く一年草扱いをされることが多いです。花が咲いた茎を株元でカットして脇芽を伸ばすと踊りハボタン(葉牡丹)ができます。

サンダーソニア

  • サンダーソニアは南アフリカ原産の球根植物です。春に球根を植え付けて、6月~7月頃にオレンジや黄色の小さなランタンのようなユニークな形をした花を吊り下げるように咲かせます。草丈は50~70cmほどで、笹に似た細い葉をもちます。 生花のアレンジメントに使いやすくて人気があり、一年を通じて切り花が出回っています。提灯のような花の形から「チャイニーズランタン」や「提灯百合(チョウチンユリ)」と呼ばれることがあり、英名ではクリスマスベルとも呼ばれます。 サンダーソニアの球根には有毒成分であるアルカロイドが含まれるため、子供やペットが間違って口に入れてしまわないよう注意が必要です。

ラナンキュラス ラックス

  • ラナンキュラス ラックスは、宮崎県の綾園芸さんが異種間交配によって作出した新しいラナンキュラスです。ラックスという名は、ワックスをかけたようなキラキラした花弁から、ラナンキュラス+ワックスを合わせて「ラックス」と名付けられました。現在は「ラックスシリーズ」として、毎年のように新品種が増えています。 花は一重~半八重で、1本の茎が分枝してスプレー咲きになるので、たくさんの花が楽しめます。耐寒性、耐病性に優れ、庭や花壇に地植えすると、水はけなどの環境があえば宿根草のように植えっぱなしで翌年開花するのも大きな特徴のひとつです。 一般的なラナンキュラスより背丈が高く多花性のため、庭や花壇に植え付けると目を引く存在になります。花の日持ちも良く、つぼみのうちにカットしても、すべての花がきれいに咲くため、切り花でも人気があります。

ストロベリーキャンドル(クリムゾンクローバー)

  • ストロベリーキャンドル(クリムゾンクローバー)はクローバーの仲間で、4月~6月に赤い花を咲かせます。本来は多年草ですが、暑さには弱いため日本では一年草として扱われています。 名前の通りいちごを逆さにしたようなかわいらしい形で、苗もののほか、切り花としても流通しています。ストロベリーキャンドル(クリムゾンクローバー)は、花畑に使われるワイルドフラワーのミックスの種にも入っていることもあります。

ツルボ

  • ツルボは、日本各地に分布するキジカクシ科の耐寒性多年草(球根植物)。日当たりの良い山野、畑のあぜ道、河原の土手などの丈の高い草が生えないような場所に自生しています。 日本に自生している植物のため、丈夫で繁殖力旺盛で植えっぱなしで管理できます。夏と冬は休眠し、春に出た葉は夏に枯れ、8月~9月に再び葉が出て株元から花穂を立ち上げ薄紫色の穂状の花が開花します。野草なので派手さはありませんがかわいらしい花は群生すると見栄えがします。 別名の参内傘(サンダイガサ)の名前の由来は、花の形が公卿が参内する際に従者がさしかけた長柄の傘をたたんだ形に似ていることにちなみます。古くから薬草として球根をすりつぶしたものを、神経痛、腰痛、膝痛、やけど、切り傷などの患部に貼る湿布薬として使われてきました。ただし、根の部分には毒性があります。

マリーゴールド

  • マリーゴールドはキク科の非耐寒性一年草。暑さに強く寒さに弱い性質の、基本的に丈夫で育てやすい植物です。5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。 大きく分けて、フレンチとアフリカンの系統に分けられます。その他には、メキシカンの系統もあります。 フレンチマリーゴールド 開花期は5月~7月、9月~11月。一重咲き、八重咲き、クレスト咲きがあります。花色は黄、オレンジ、赤、複色などで、草丈は20~30cmほど。 暑さには強いものの、猛暑にはあまり強くないため真夏に花が咲きにくくなります。 アフリカンマリーゴールド 開花期は5月~11月。ボール咲き・大輪のものが多いです。花色は黄、オレンジ、白などで、草丈は30~100cmほど。猛暑にはフレンチ系より強い特徴があります。 メキシカンマリーゴールド 開花期は5月~10月。一重咲きで小さな花をたくさんつけるものが多く見られます。花色は黄、オレンジなどで、葉は細く、たくさん茂ります。草丈は40cmほど。

パンジー、ビオラ

  • パンジー、ビオラはスミレ科の一年草。本来の開花時期は春ですが、10月ごろから苗の流通が始まります。上手に育てれば半年以上も開花し続け、冬から春のガーデニングには欠かせない草花のひとつです。 左:パンジー 右:ビオラ パンジーとビオラの違いは、見た目の大きさで判断できます。パンジーの小輪は4~5cm、中輪は5~7cm、大輪は7cm以上。中には10cm以上の超大輪種もあります。ビオラは小輪は2~3cm、中輪は3~4cm程度が多く、小指の爪サイズの極小輪種もあります。また、ビオラはパンジーに比べて多花性の特徴があります。 近年、種苗会社や個人育種家による育種が盛んで、色や咲き方が多彩で魅力的な新品種が次々と作出されています。パンジーの名前はフランス語のpensée(思考、思想)に由来し、少しうつむきがちに咲く花が物思いにふける人の顔に似ていることにちなみますが、品種改良が進み、顔に見える斑(ブロッチ)がない無地のものもあります。   ほとんどを網羅していると言われるほどカラーバリエーションが豊富なパンジーとビオラ。最近はひとつの花の中に複数の色が存在する複色カラーが多く、明るく華やかな色からシックで大人っぽいものまで、多種多様な雰囲気を演出することができます。

キンギョソウ(金魚草)

  • キンギョソウ(金魚草)は地中海沿岸地方原産の宿根草ですが、夏の暑さや蒸れに弱いため、日本では耐寒性~半耐寒性の一年草として扱われることが多い花です。近年では、夏越ししやすいように品種改良され、宿根草として翌年も楽しめるタイプも出てきています。 花穂を大きく伸ばして金魚に似た色鮮やかな花を咲かせることからキンギョソウ(金魚草)という名前がつきました。また、ドラゴンの口にも見えることから別名ではスナップドラゴンとも呼ばれます。旧分類ではゴマノハグサ科でしたが、オオバコ科に分類されるようになりました。最近ではペンステモン咲きや八重咲きの品種も人気があります。花期は主に4月~6月頃ですが、四季咲き品種もあります。 キンギョソウ(金魚草)の花色は、白、黄、桃、赤、紅紫、橙、複色など豊富にあります。また、花の色だけでなく、最近ではダークカラーの葉や斑入り葉のキンギョソウ(金魚草)も登場し、カラーリーフとしても楽しめる品種も増えています。 草丈は20cm~1mほどで品種によって異なります。切り花用の高性種や、後方に配置すれば奥行き感のある花壇を演出できる中高性種、草丈20cmほどで寄せ植えや花壇の手前に向く矮性種(わいせいしゅ)など用途に応じて使い分けます。

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)

  • ジュズサンゴは、白い花のあとに小さな赤い実をつけるヤマゴボウ科の北米南部から南米原産の非耐寒性常緑多年草(亜低木)です。半つる性で這うように横に広がりながら生長します。ジュズサンゴの名前は、実が数珠のように連なることに由来します。 寒さに弱いため日本では一年草扱いされますが、暖地では越冬し、前年の茎は木質化していきます。こぼれ種でも増えるほど性質は強健で、熱帯地域では雑草化するほどです。 ジュズサンゴの実の色は、赤の他、黄、ピンク、白などの品種もあります。開花期間が長く、実の観賞価値があるため生花として流通しています。

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