ナズナ(タラスピ)
- ナズナ(タラスピ)は、アブラナ科の越年草です。ナズナは、中国からタラスピはヨーロッパから渡ってきたと考えられていて、帰化植物として日本の山野に自生しています。ナズナ(タラスピ)と呼ばれる植物には数種類あり、日本に自生しているものは、ナズナ属(Capsella)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)などがあります。 身近な場所で見かけるものは草丈10~20cm程度ですが、原産地では60cm程度まで大きくなるものもあります。最近は切り花として輸入のナズナ(タラスピ)が出回るようになりました。輸入のナズナ(タラスピ)は、日本で見かけるグンバイナズナよりも草丈が高く、50~60cm程度の長さがあります。切り花として流通する際には、タラスピという学名で呼ばれることが多いようです。 越年草とは、秋に芽吹いて、グリーンの葉を出したまま越冬し、春に開花して枯死していくサイクルの植物のことです。一、二年草といういい方もします。冬でも葉を絶やさないナズナ(タラスピ)は、邪気を払う、霊力を秘めた植物だと信じらていました。春の七草にも数えられ、七草粥に入れて食べるのもナズナ(タラスピ)の霊力の恩恵にあずかろうとする意味があります。また、漢方では、乾燥させたものを斉(さい)という生薬として利用します。


































