ヨモギ(蓬)
- ヨモギは、キク科ヨモギ属の多年草。世界中に400種以上が確認されており、日本には30種ほどが分布しています。ヨモギは、昔から私たちの生活で役立ってきた有用植物で、食用やお灸のモグサ、他にも生薬、止血や虫刺されなどに利用されてきました。西洋でも魔除けや浄化、害虫忌避など、古今東西で食用や薬用、まじないや魔除けとして利用されてきたハーブです。葉茎に独特の芳香があり、早春に出てくる新芽は草餅や天ぷらなどにして食べられます。 ヨモギは、日当たりの良い野原や河原に自生します。風媒花で、虫に頼るのではなく風で花粉を飛ばすからなのか、風通しの良い開けた場所で見かけます。葉は大きく切れ込みの入ったフォルムで、長さ5~12cm、幅4~8cm程度、葉裏には白い綿毛が密集しているのが特徴で、この葉裏の毛を集めてモグサが作られます。花色は淡い黄緑~黄色、円錐形に小花が集まって咲きます。荒地でも育つような強健な植物で、地下茎で増えていきます。