ブドウ
- ブドウは、ブドウ科ブドウ属のつる性落葉木本。房状の果汁の多い甘い果実が魅力で、生食、ワインなどの酒類、レーズンなど、幅広く食用として利用されています。日本全国で栽培されている育てやすい果樹です。冬には落葉して休眠するので、窓の近くにブドウ棚を作れば、夏は日差しを遮るグーンカーテンになり、晩夏から秋には果実の収穫を楽しめ、冬は明るい日差しが入る、四季を通して楽しめるようになります。 ブドウの歴史は古く、古代エジプトで栽培されていたことが確認できているほか、ギリシャでも食用や酒にされていたことがわかっています。ブドウの原産地は中央アジアで、その後ヨーロッパへと広まっていったとされ、日本には中国経由で渡来したと考えられています。 現在のブドウの栽培種は、大きく分けて、ヨーロッパブドウとアメリカブドウ、またその交雑種の3つです。ヨーロッパブドウは乾燥に強い反面、寒さと湿気に弱く、アメリカではうまく育たなかったことから、アメリカに自生する品種から作成されたのがアメリカブドウです。アメリカブドウは、寒さと多湿、病害虫の被害に強いのが特徴。また、双方を掛け合わせた、育てやすい改良品種もたくさんあります。