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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

ニチニチソウ

  • ニチニチソウは、初夏~秋の長期間開花するキョウチクトウ科の非耐寒性一年草。本来は多年草ですが、日本だと露地では越冬できないため、一年草として扱われるのが一般的です。ひとつひとつの花は3~5日の寿命ですが、新しい花を次々と咲かせ、毎日花が絶えないことから「日々草」と呼ばれています。 多湿に弱い性質がありますが、基本的には丈夫で真夏でも花を休むことなく開花し続けます。咲き終わった花が自然に落ちて新しい花が開花するので、花がら取りの作業が必要ありません。ただし、落ちた花は定期的に処分したほうが病害虫の心配が少なくなります。 ニチニチソウは、種類が豊富な草花です。ピンク、白、赤、紫、グリーンなど色幅が豊富で、最近は複色カラーのものもあります。また、一重咲きのほか、八重咲きや花弁の縁がフリルのように波打つフリンジ咲き、小輪種など、咲き方も豊富で毎年新品種が作出されています。

オジギソウ

  • オジギソウはマメ科の多年草。耐寒性が弱いため、日本では一年草として扱われていますが、沖縄や九州など、越冬して自生しているような地域もあります。葉に触れると、閉じて下を向く様子がおじぎをしているように見えるので、オジギソウと名付けられました。 オジギソウは、草丈30~50cm、暑さに強く、夏に大きく生育し、花を咲かせます。花はピンク色で、丸くふわふわとしたフォルムをしています。花の後にできる実は金平糖のようなフォルムで、サヤの中に種が入っています。葉は小葉が鳥の羽のように集まった羽状複葉で、指で触れたり、刺激を与えると閉じるという特徴があります。 オジギソウがおじぎをする理由は、動物や虫の食害から葉を守ったり、風や雨で弱るのを防いだり、夏の暑さに耐えるため、光合成の必要がない夜にできるだけ熱や水分の蒸発を防ぐなどの目的のためだといわれています。

フウセンカズラ

  • フウセンカズラは、ムクロジ科のつる性一年草。風船のようにふくらんだ実が印象的で、かわいらしい植物です。 フウセンカズラは熱帯地域原産なので、暑い夏に旺盛に生育します。つるを伸ばして周囲に絡みつきながら、草丈2~3mほどまで伸びていきます。7月~9月に小さな白い花を咲かせ、その後、直径3cm程度の風船のような実を付けます。次々と花を咲かせながら、実になっていくので、8月には、1つの株で花と実の両方を楽しむことができます。 茶色く熟した風船のような実を裂くと、中に黒地にベージュのハート模様の種が入っています。この種のかわいらしさも魅力の1つです。種は、翌年の種まきの時期まで、通気性の良い冷暗所で保存しておきましょう。 フウセンカズラは、明るいグリーンの葉が涼しげで、生育旺盛なことから、グリーンカーテンとしても人気があります。

オニユリ

  • オニユリは原種のユリのひとつで、耐寒性、耐暑性に優れることから、日本の至る所で野生化しています。オニユリの背丈は100~200cm程度、オレンジ色の花には斑点があり、花弁はそっくり返ったような印象的な見た目をしています。発色の良い花は、夏の野山でよく目立ちます。 オニユリの特徴的なところと言えば、むかごができることです。むかごは、葉の上にひとつずつでき、これをまくと3~4年で開花します。見た目がとても似ているコオニユリには、むかごはできません。 また、オニユリの球根は「ユリ根」と呼ばれ、薬用や食用にもされています。ユリ根はオニユリ、コオニユリ、ヤマユリの鱗茎のことをいいますが、最近流通しているのはコオニユリがほとんどのようです。

  • 葛は、日本の山野及び街中の公園や空き地などで見かけるつる性の多年草、読み方は「くず」です。秋の七草の一つに数えられています。薬用や食用に利用される傍ら、繁殖力が強く、駆除が困難な雑草としても扱われている、身近な野草です。 葛は、赤紫色のフジに似た花を咲かせます。大きさは1~2cm程度のマメ科特有の蝶形花が集まって咲き、ぶどうジュースのような甘い香りがあります。色鮮やかで香りの良い花を咲かせますが、葉が大きく、よく茂るので、葉に隠れて見えないこともあります。空き地や河原など、身近な場所に茂っているのに、花の記憶がないという人も多いのではないでしょうか。 葛のつるは太く丈夫で、3枚の小葉からなる大きな葉を茂らせます。葉や茎に産毛のような細かい毛があります。土中に太い根を伸ばし、山芋のような塊根を形成するのも特徴です。根は太く長いので駆除が困難と厄介がられることもありますが、実は良質なでんぷん質が豊富で、食用や薬用にされる有用植物です。葛の根からは、葛根湯(かっこんとう)や葛湯(くずゆ)などの生薬が作られています。他にも、葛粉(くずこ)、葛餅(くずもち)、葛切り(くずきり)などの和菓子の原料にもされています。 葛の葉の裏の色は白っぽく、風に吹かれて葉裏が見えることから裏見草(ウラミグサ)と呼ばれ、「恨み」とかけて枕詞に使用されます。

彼岸花

  • 彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物。秋になると、田畑の畔、神社や寺院の参道、身近な道路の脇などで、燃えるような真赤な花を連ねるように咲かせます。彼岸花は地下に鱗茎を持ち、分球で増えるので、密に群生しています。遠くから見ると、たくさんの真赤な花がかがり火のように咲いている様子が幻想的です。 彼岸花は、秋になると30~50cmの花茎を真直ぐに伸ばし、その先に数個の花を放射状に咲かせます。花一つ一つを見ると、花びらは細く縁が少し波打っていて、先端が反り返り、しべ類が飛び出すような独特のフォルムをしています。彼岸花の特徴は、花が咲き終わってから葉が出てくるところです。花が咲いていた場所に濃いグリーンの細い線のような葉を伸ばします。この頃には花は枯れてなくなっているので、多くの人はそれが彼岸花の葉だと気づかないようです。 彼岸花に白い花は咲く? 彼岸花は、基本的に真赤な花を咲かせますが、まれに白花もあります。真赤な彼岸花が群生している中で、ポツンと白い花が咲いているようなケースは非常に稀な突然変異です。 白といっても白に近い淡い黄色の花は、シロバナマンジュシャゲと呼ばれる彼岸花とショウキズイセンの交雑種です。シロバナマンジュシャゲも彼岸花と同じころに開花し、群生します。シロバナマンジュシャゲからは多くの園芸品種が作出されていて、白の他にピンクや、黄色の花を咲かせるものなどがあります。 彼岸花は種子を作らない? 彼岸花は、その昔に中国から渡来したと考えられています。中国では種子を作るものが確認されていますが、日本に分布している彼岸花は、種子を作ることはなく分球で増えていきます。 彼岸花には毒がある? 彼岸花は、地下の鱗茎に有毒のアルカロイドを含みます。墓地や田畑周辺で彼岸花を見かけるのは、昔はこの毒でネズミなどから大切な穀物や遺体を守るために植えられていたそうです。 彼岸花の名前や別名の由来 彼岸花にはたくさんの別名があります。彼岸花という名前は、秋の彼岸近くに開花することから名付けられました。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名は、仏教で天界に咲くと伝えられている花に由来します。死人花(しびとばな)という別名は、この花が墓地や寺院の近くに多いからです。火事花(かじばな)という別名は、赤い花を炎に見立て、家に持ち込むと火事になると言って忌み嫌ったことが由来だそうです。 彼岸花とリコリスの違いは? 彼岸花は Lycoris radiata のこと、リコリスとはヒガンバナ属の学名 Lycoris をカタカナ読みしたものです。ヒガンバナ科の植物は園芸品種が多く、切り花や鉢植えで愛され、リコリスという名前で流通しています。園芸品種には、黄色やピンクなど、明るい色の花を咲かせる品種もあります。

月見草

  • 月見草は、アカバナ科マツヨイグサ属の一年草、あるいは二年草。メキシコ原産で、日本でも自生するようになった帰化植物です。繁殖力が弱かったのか、身近な場所ではあまり野生化していません。 月見草は、夜に開花し朝には萎れる一日花です。夏の夜に色は白、花びらは4枚の花を咲かせ、朝になって萎れる頃にピンクに変化します。 文豪太宰治の「富嶽百景」に「富士には月見草がよく似合ふ」という一節があります。ただし、その後に「黄金色の月見草の花ひとつ」と書いてあることから、この月見草はマツヨイグサのことだったのではないかと推測できます。      

スイレン

  • スイレンは、世界各地の熱帯、亜熱帯、温帯に約40種類分布する水生草本で、地下茎または塊茎をもっています。花や葉は、水面に浮いているように見えますが、長い葉柄を持ち、水中の地下茎まで続いています。 スイレンには熱帯性と温帯性があり、多くは熱帯地域に自生する熱帯スイレンです。熱帯スイレンには昼咲きと夜咲きがあり、花は水中から続く長い花柄を持ち、水面から高く伸びた先に咲きます。葉は広い楕円形で、切れ込みが深いのが特徴。耐寒が弱く、冬でも最低15度以上の温度と水深30cm以上の水槽が必要になります。一方、温帯スイレンの花は昼咲きのみで水面に浮くように咲きます。葉は円形で切れ込みが浅く、花と同じように水面に浮くように出ています。また、品種が少なく、5~6種ほどしかありません。

マツヨイグサ

  • マツヨイグサは、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草。宵(日が暮れてから)を待って開花するので「待宵草」というのが和名の由来です。夜に明るい黄色の花を咲かせ、翌朝にはオレンジ色に色を変えて萎れていく一日花です。 マツヨイグサの特徴は、草丈30cm~1m程度、花径は3~4cm、色は黄色、花びらは4枚です。南アメリカ原産で、江戸時代に日本に渡来し、各地で自生するようになった帰化植物です。他に近縁種のオオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、コマツヨイグサなども自生しています。  

キク

  • キクは、皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。奈良時代に中国から不老長寿の薬草として渡来しました。その後、江戸時代に入ってから、花の美しさが評価され、盛んに品種改良されるようになりました。こうしたキクを「古典菊」と呼び、「江戸菊」「嵯峨菊」「美濃菊」など地名を冠してカテゴリー分けされています。スプレーギク、ピンポンマムなど、イギリスを中心に欧米で生み出された小輪でたくさんの花をつけるキクは「洋菊」と呼ばれています。 キクは、非常に種類が多く、咲き方や花びらのフォルムは様々。野花を思わせるような小菊から、一重咲きや八重咲き、大輪、中輪、小輪、スプレー咲き、色も伝統的な白や黄色にはじまり、赤、紫、茶、ピンク、オレンジ、複数の色を合わせたものなど数多くの品種があります。古典菊、洋菊どちらも丈夫で育てやすいのが特徴。品評会を目指すもよし、色とりどりの寄せ植えにしてもよし、様々な楽しみ方ができます。 キクは観賞するだけでなく、不老長寿の力を持つ薬草として重宝されてきました。9月9日の重陽の節句にはキクの花を愛で、花びらを浮かべた酒を飲み、花を包んだ布で体をふいて、無病息災や若返りを祈願したそうです。今でも重陽の節句には、キクの花を愛でる習慣が残っています。

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