クレオメ
- クレオメは、蝶が舞っているような花を咲かせる非耐寒性一年草。太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが特徴的です。クレオメの花ひとつひとつの寿命は短いですが、毎日先端に向かって咲き進み、新しい花が開くので長い間楽しむことができます。暑さに強く、こぼれ種でも増え、丈夫で育てやすい草花です。 クレオメの花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、クレオメの和名は「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」とつけられています。「酔蝶花(スイチョウカ)」とも呼ばれるのは、クレオメの花が蕾のときは濃いピンク色で、咲き進むにつれてだんだん白っぽく変化する様子を酔った蝶に見立てたことにちなみます。 英名「Spider flower」は「蜘蛛の花」を意味し、長い雄しべが細く長い蜘蛛の足に似ていることが由来です。 従来のクレオメは、トゲがあること、茎に触るとべたべたしたり独特な香りが気になること、こぼれ種で繁殖しすぎるなどの気になる点があったのですが、最近はマイナス面を改良した園芸品種も登場しています。