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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

オドリコソウ

  • オドリコソウは、シソ科オドリコソウ属の多年草です。日本在来種で、全国の山林や茂みなどの明るい半日陰に自生しています。4月~5月頃に30~50cmまで茎を伸ばし、葉と花が交互になるような形で花を咲かせます。花色は白やピンクなど、葉は先が尖ったスペード型で鋸歯があり、茎は角ばっているのが特徴です。花はシソ科特有の唇形花で、上唇がふっくらと大きく、下唇は下に反り返って2裂しています。この花のフォルムを横から見ると、編み笠をかぶった踊り子が連想させるというのが名前の由来です。 今ではあまり見かけなくなったオドリコソウですが、山野草として流通があり、まだまだ根強いファンがいることがわかります。

ツルウメモドキ

  • ツルウメモドキは、ニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性落葉木本です。小笠原諸島を除く日本全土の山野に自生しています。雌雄異株で、葉は卵型、5月~6月に黄緑色の目立たない小花を咲かせ、秋に結実します。ツルウメモドキの雄花は、直径8mm程度の黄緑色で黄色のおしべがあり、雌花はそれより少し小ぶりです。果実は、10月頃熟すと3片に割れ、中からオレンジ色に近い赤色の種子が見えるようになります。落葉時期が早く、葉がなくなったあとも果実が枝に残るので、枝いっぱいに果実が実っている姿は目を奪われるような華やかさです。この赤い果実とたわんだつる性の枝が美しく、生け花やフラワーアレンジメントの花材として人気があります。 放っておくと10m以上にまで枝を伸ばしますが、適宜剪定を行ってサイズを管理することができます。盆栽仕立てにしたツルウメモドキも流通しています。

常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)

  • 常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)は、アジサイの近縁種で、温暖地では常緑で越冬します。アジサイの開花時期と同じころ、球状についた粒々のつぼみが開くと星型の清楚な雰囲気の花が開花します。 常山アジサイ(ジョウザンアジサイ)は、花を切らずにおいておくと秋にできる青くて美しい実も魅力のひとつです。ただし翌年の花のためには、花後の剪定が必要な花木です。

キレンゲショウマ

  • キレンゲショウマは、アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草、1属1種の東アジア固有種です。山野の明るい半日陰の湿地を好んで自生します。草丈60~120cm程の大型の多年草で、葉は10~20cmと大きく、浅く切れ込みの入った手のひらのようなフォルムをしています。開花時期は8月~9月、黄色く花びらに厚みのある花を茎の先にうつむくように咲かせます。 キレンゲショウマという名前は、黄色の花を咲かせることと、レンゲショウマに似ていることから名付けられました。ただし、レンゲショウマはキンポウゲ科ですが、キレンゲショウマはアジサイ科です。東京大学の初代植物学教授であった矢田部良吉氏が愛媛県で発見し、学名に Kirengeshoma と名付けました。その後は朝鮮半島や中国大陸でも分布が確認されています。

サンザシ(山査子)

  • サンザシは、中国原産のバラ科の落葉低木です。サンザシとは、厳密には Crataegus cuneata を指しますが、セイヨウサンザシも含めた総称としても使用されています。 サンザシは、5月~6月に小さくかわいらしい花を咲かせ、9月~10月に直径1~1.5cmくらいの赤い果実を実らせます。樹高2m程度、枝に3~8mmの小さなトゲがあり、葉は3~7cmの楕円形で縁に鋸歯、花色は白やピンクなど、咲き方は一重咲きから八重咲まであります。日本には江戸時代に薬用植物として渡来しましたが、花や実の観賞を楽しむ庭木として広く栽培されています。比較的小さな頃から花実を付けるので、盆栽としても人気があります。サンザシという名前の由来は、中国名の「山査」の実を生薬にしたことから「山査子」となったそうです。 セイヨウサンザシは、ヨーロッパから北アフリカ原産の品種で、八重咲きや枝垂れ咲き、濃いピンクの花をさかせるものなど、多くの園芸品種が作出されています。イギリスでは、5月に咲く花として Mayflower(メイフラワー)や、Hawthorn(ホーソーン)という名前で呼ばれます。thorn とはトゲという意味で、サンザシの特徴にちなみます。 サンザシの果実は、酸味が強く生食に不向きなため、ジャムや果実酒などに加工されて流通しています。中国には、サンザシを加工したお菓子があります。枝にトゲがあるので、手入れの際には手袋を着用するようにしましょう。

サンゴジュ

  • サンゴジュは、ガマズミ科ガマズミ属の、関東以西に自生する日本在来種の常緑高木です。以前はレンプクソウ科とされていましたが、分類体系の見直しによりガマズミ科へ変更されました。つやのある濃いグリーンの葉と、夏に真赤な果実をブドウのように下垂させて実らせる姿が印象的な庭木です。樹形6~10m程度ですが、まれに20m程まで大きくなることもあります。葉は楕円形で10~20cmと大きく、表面には光沢があります。初夏に白い小花を枝の先にたくさん咲かせ、夏に真赤な果実を実らせ、やがて熟すと黒ずんでいきます。 サンゴジュという和名は、真赤な果実を紅珊瑚に見立てたことが由来となっています。また、アワブキという別名もあり、こちらはサンゴジュの木を燃やすと泡が噴き出てくることによります。泡が噴き出るというのはサンゴジュが水分を多く含んでいるから、つまり耐火性が非常に高い木ということで、防火樹として建物の周りや公園などに多く植えられています。

シダレザクラ(枝垂桜)

  • シダレザクラは、枝垂れる枝にたくさんの花を咲かせるバラ科サクラ属の落葉高木です。イトザクラ(糸桜)とも言い、エドヒガンの枝が枝垂れる変種を元にした栽培品種です。広義には枝垂れるサクラの品種すべてをシダレザクラと呼びますが、狭義のシダレザクラとは、Cerasus itosakura のことです。イトザクラという名前は、枝垂れた枝から次々と脇枝を伸ばす様子が、細い糸が垂れているようだからというのが由来とされています。 シダレザクラは、ソメイヨシノより少し早い、3月後半から咲き始めます。枝を大きく枝垂れさせるのが特徴で、花の大きさはソメイヨシノよりも少し小ぶりで直径3cm程度、花の後に葉が展開されるので、咲いているときは花が降ってくるような美しい姿を楽しむことができます。花色は白、薄紅色から濃いピンク、咲き方は一重咲きから八重咲きまであります。シダレザクラの中でも花色が濃いものをベニシダレ、八重咲きをヤエシダレ、濃いピンクで八重咲きのものをヤエベニシダレと呼びます。 シダレザクラの葉は、長さ3~4cmの楕円形で先がとがり、縁には鋸歯があります。夏の間はグリーンの葉を茂らせ、秋には黄色く紅葉します。花の後にあまり目立たない小さな果実が実り、色づき始めは赤、熟すにつれて黒くなっていきます。シダレザクラのサクランボに毒性はありませんが、おいしくないので食用にはしません。 シダレザクラは種からも発芽しますが、親と同じように枝垂れる株は少ししか出てこないので、エドヒガンの幹にシダレザクラを接ぎ木をして作られています。

ヤマシャクヤク(山芍薬)

  • ヤマシャクヤク(山芍薬)は、日本の山地に自生するボタン科ボタン属の多年草です。名前の由来は、山に咲くシャクヤク(芍薬)だからという特徴にちなんでいます。 ヤマシャクヤク(山芍薬)は、草丈30~40cm、葉は楕円形で、4月~5月に直径5cm程の一重の白い花を咲かせます。花は園芸種のシャクヤク(芍薬)に比べて小ぶりで、楚々とした風情があり、山野草として人気があります。晩夏から秋に果実を実らせ、熟すと裂開し、鮮やかな朱色と光沢のある黒の種を覗かせます。その姿は、楚々とした風情の花からは想像もできないほど鮮烈で、茶花にも使用されます。晩春の花も、晩夏の果実も美しい山野草です。 ピンク色の花を咲かせるベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)は、日本以外の中国やシベリアにも分布している同属別種です。白花を咲かせるヤマシャクヤク(山芍薬)に比べて開花時期が遅く、強健で育てやすい品種です。ただし、海外ではこの2つを同一種として扱っているところもあるようです。

アオハダ

  • アオハダは、モチノキ科モチノキ属の日本在来種の落葉高木です。アオハダの特徴は、「短枝(たんし)」と呼ばれるその年の新梢がわかりやすく出ているところ。落葉期に観察すると、長い枝から短い枝がたくさん出ている様子がわかります。短枝は若く、勢いがあり充実しているので、長く伸びた枝よりも花や実がよく付きます。 アオハダは、ほっそりとした幹と横に枝を伸ばす自然樹形が美しく、育てやすいことから、庭木として人気があります。雌雄異株で、樹高15m程度、葉は明るいグリーンの楕円形または卵形で3~7cm、縁にわずかに鋸歯があります。5月~6月に、直径5~7mmの小花をまとまって咲かせ、晩夏に果実が実ります。果実は直径7mm程度の球形で、まだ葉がグリーンのうちから真赤に色づく様子が美しく、見ていてあきません。熟した果実は秋にかけて枝に残ります。 アオハダから採れる木材は白く美しいことから、こけし細工や寄木細工に使用されます。他にも新芽は食用に、乾燥させた葉は、茶の代用品とされていたこともあるそうです。アオハダという名前は、薄い樹皮が容易にはがれて、中の緑色の内皮が見えることに由来しています。

ナヨクサフジ

  • ナヨクサフジは、ヨーロッパ原産のマメ科ソラマメ属の一年草です。昔に飼料として輸入されたものが帰化し、全国で見られるようになりました。ナヨクサフジという名前の由来は、日本在来種のクサフジに似ていることによります。ナヨクサフジとクサフジの違いは、開花時期がナヨクサフジの方が少し早いことと、クサフジはであるのに対してナヨクサフジは一年草だというところです。 ナヨクサフジは、晩夏に種をまき、秋に発芽して越冬し、春に花を咲かせます。フジの花を思い起こすような紫色の花と、周囲のものに絡みつく草姿が美しく、群生している様子は紫色の海のようです。一見たおやかで可憐な花ですが、とても強健で、痩せ地でもよく育ちます。根に根粒菌を共生させて土壌を肥沃にするので、緑肥として見直されており、ヘアリーベッチという名前で種が流通しています。

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