イランイラン
- イランイランは、バンレイシ科イランイランノキ属の常緑高木。東南アジアからオーストラリアなどの南半球の熱帯で自生していますが、正確な原産地は不明とされています。イランイランという名前で広く認識されていますが、標準和名はイランイランノキです。イランイランとは、フィリピンのタガログ語で「花の中の花」という意味、種小名の odorata は、香りが良いという意味です。名前の通り、甘く濃厚な香りの花を咲かせます。精油が抽出される他、香水の原料としても有名です。 イランイランは、熱帯地域では10m以上まで大きくなる木です。花は咲き始めはグリーン、開花してからグリーンのまま5~8cmほどまで大きくなり、最後に黄色く変化します。花の香りは、黄色く色づいてから強く香るようになるのが特徴です。あまり言及されませんが、花びらの先がくるりとカールしている様子も美しい花です。寒さに弱いため、日本では主に温室で栽培されています。また、家庭で育てやすい矮性種のチャボイランイランも流通しています。 イランイランは、日当たりや室内の環境によって差がありますが、5月~10月の暖かい時期に開花します。1年を通して日当たりが良く、冬も10℃を下回らないような環境で管理するようにしてください。