イベリス・センペルヴィレンス 草花 イベリス・センペルヴィレンスは、春に白の小花を咲かせるアブラナ科の多年草です。草丈が低く、こんもりとした株姿で、花壇の縁取りやグランドカバーとして利用されています。 性質が丈夫で、日当たりさえ確保できれば植えっぱなしで管理でき、株は次第に大株に生長します。葉は一年を通して常緑なので、葉だけの状態でも観賞価値があります。
ユウゲショウ 草花 ユウゲショウは、アカバナ科の多年草の帰化植物。日本には観賞用植物として入ってきたものが野生化し、関東以西に広く分布しています。夕方に咲くことが名前の由来とされていますが、実際には昼間から咲く一日花です。夏から秋にかけて、明るいピンク色の花が次々と開花し、めしべの先が十字状になる特徴があり、白花もあります。多年草ですが種でも繁殖し、日当たりの良い道端、河原、野原、空き地などいたるところで見かけます。
バージニアストック 草花 バージニアストックは、地中海沿岸が原産の草花です。一重のストックに似た花の形が名前の由来ですが、属性が違うため別の植物です。温暖地では秋に種をまくと春に開花、寒冷地では初夏に種をまくと秋に開花します。 ストックのように穂状にはならず、茎の頂点にほんのりと香りのある小花が開花します。よく枝分かれして咲き進むにしたがって花色が変わるため、一株で紫~ピンク~白の複数の花色が楽しめ、花壇や寄せ植えのカラーハーモニーを豊かにしてくれます。
オンファロデス 草花 オンファロデスは、日本に自生する瑠璃草や山瑠璃草をはじめ、30種近くがヨーロッパやアジアに分布するムラサキ科の草花で、種類によって多年草と一年草があります。春から初夏にワスレナグサに似た、青や白の花が開花します。 オンファロデス・リニフォリアの種 種の形がとてもユニークで、中央がくぼんだ形をしています。学名のOmphalodesは、古代ギリシア語のomphalos(へそ)、eidos(形や外観)にちなみ、へそのような種の形に由来します。
アスパラ菜(オータムポエム) 野菜 アスパラ菜は、とう立ちした花芽と茎葉を食べる菜花の一種。中国野菜の寒さに強い紅菜苔(コウサイタイ)と暑さに強い菜心(サイシン)をもとに育成された新しい野菜です。茎はアスパラの風味に似ていることが名前の由来で、オータムポエムはサカタのタネが販売している品種名です。 秋まきだと、種まき後50~60日で主茎が収穫できます。その後は、次々と伸びてくる脇の茎を、蕾のうちか花が1~2つ咲いたタイミングで収穫します。小松菜やほうれん草は株ごと収穫するのが一般的ですが、アスパラ菜は生育旺盛で栽培も簡単、少量ずつ長期間収穫できるので家庭菜園向きの野菜です。
コロニラ・バレンティナ 庭木常緑 コロニラ・バレンティナは、南ヨーロッパ原産のマメ科の常緑低木。春に黄色いマメ科らしい花がつる先に開花します。小さく仕立てた苗が多く出回っているため草花のように見えますが、翌年以降は株元が次第に木質化し、最終的に1m程度まで生長します。 園芸店で「コロニラ」の名で出回るのは、黄色い斑が美しい「コロニラ バレンティナ バリエガータ」が多く、カラーリーフとして扱われています。
ツルハナシノブ(フロックス・ストロニフェラ) 草花 ツルハナシノブ(フロックス・ストロニフェラ)は這性フロックスの一種で、春から初夏に薄紫や白、ピンクの花が開花する宿根草です。ランナーを伸ばして横に広がり、伸びたランナーも土に接地した部分から根が伸びます。 同じ季節に咲く這性フロックスの仲間のディバリカタ種は生長が穏やかですが、ストロニフェラ種は生長スピードが速く、地面に接地して這うように伸びる性質を生かし、グランドカバー、生垣や斜面の土止めなどにも利用できます。開花時は花のカーペットのようになり、足元一面を華やかに彩ります。 和名ではツルハナシノブと呼ばれますが、ハナシノブ(ポレモニウムPolemonium)は分類的には別の植物です。
カンナ 球根 カンナは、熱帯原産のカンナ科の多年草(球根植物)。大きな葉の間から茎を伸ばし、赤や黄色、オレンジなどの色鮮やかな花が夏から秋にかけて長期間開花します。草丈は、40~50cm程度の矮性種から2mを越す大型種まであります。 花とともに大きな葉は存在感抜群で、最近は銅葉や斑入りなど、カラーリーフとして楽しめる品種も流通しています。 気温が上がれば上がるほど生育が活発になります。年々暑くなる日本の夏にも負けることなく長期間開花する花と大ぶりで目を引く葉は、夏の庭や花壇で存在感を放ちます。
セリンセ・マヨール 草花 セリンセ・マヨールは、春から初夏に筒形の花がうつむきがちに開花するムラサキ科の一年草。最近は切り花としても人気のある花です。和名ではキバナルリソウと呼ばれるのは野生種の花の色に由来していますが、日本で流通量が多いのは紫色の品種です。属名のCerintheは、ギリシャ語の蝋と花が合わさった言葉で、ミツバチが巣作りの蝋を採りに集まることに由来します。英名では、ミツバチがこの花によく集まることからHoneywortやBlue Honeywortと呼ばれています。 花茎を無数に伸ばし、春から初夏にかけてたくさんの花が開花します。環境にあうと横幅40~50cm程度になりますが、小さな花のため隣を圧迫するようなことはなく、色々な植物と組み合わせがしやすい草花です。