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ハナキリン(花キリン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ハナキリン
  • ハナキリン(花麒麟)は花がきれいな観葉植物です。丈夫で育てやすいハナキリン(花麒麟)の開花時期や育て方などをご紹介します。
  • ハナキリン
植物名
ハナキリン(花キリン)
学名

Euphorbia milii

英名
Christ Plant、crown of thorns、Kiss me quick
和名
花麒麟
科名
トウダイグサ科
属名
ユーフォルビア属
原産地
マダガスカル

ハナキリン(花キリン)の特徴

ハナキリン(花キリン)は、トウダイグサ科ユーフォルビア属のマダガスカル原産の植物です。幹や枝には長いトゲがあり、若いうちは比較的柔らかく、次第に硬くなっていきます。花に見える部分は苞で、実際の花は中心部分にあります。開花期が長く、生長期の期間中はほぼ毎日開花していることがあります。

砂漠などの水が少なく厳しい環境に適応できるほど丈夫な植物ですが、耐寒性があり、関東以南の温暖な地域であれば屋外でも越冬可能です。

ハナキリン(花キリン)の詳細情報

園芸分類 多肉植物、ユーフォルビア
耐寒性 普通
耐暑性 強い
耐陰性 弱い
花色 赤、ピンク、白、黄、緑など
開花時期 3月~12月

ハナキリン(花キリン)の種類・品種

ハナキリン(花キリン)

ハナキリン(花キリン)は種類が多く、よく見かけるものは「スプレンデンス」と呼ばれる品種です。淡いピンクではなく濃い赤の花をつけるものは「ブレオニー」と呼ばれ、その他、ピンク、白、黄、緑などカラーバリエーションが豊富です。また斑入り品種や大型の品種もあります。

トゲがあるのが特徴のハナキリン(花キリン)ですが、近縁にトゲナシハナキリン(刺なし花麒麟)があります。名前の通りトゲがなく、ハナキリン(花キリン)よりも小さく丸い光沢のある葉をしています。

ハナキリン(花キリン)の樹液

ハナキリン(花キリン)を剪定する時に気を付けないといけないことがあります。それはハナキリン(花キリン)から出る樹液です。乳白色で粘り気があり、独特の臭いがします。皮膚などに付着すると体質によってはかぶれてしまうことがあるため、室剪定する際はゴム手袋を装着し、ごみ袋を持って素早く処理できる準備をしてください。

ハナキリン(花キリン)の花言葉

 

 

ハナキリン(花キリン)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
開花
収穫
肥料

ハナキリン(花キリン)の栽培環境

日当たり・置き場所

ハナキリン(花キリン)は、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。

用土

水はけの良い土を好みます。市販の多肉植物用の土か、山野草用の土を使用するとよいでしょう。自分で配合する場合は硬質赤玉土を基本にして鹿沼土やパーライトなどを合わせるとよいでしょう。

ハナキリン(花キリン)の育て方のポイント

水やり

ハナキリン(花キリン)は、乾燥に強く水の与えすぎは徒長につながります。生長期は土の表面が乾燥したら水やりをするようにし、冬の葉が落ちている休眠期は1週間に1度軽く水やりをする程度で問題ありません。

肥料

植え替え時に元肥を少量混ぜ込むか、生長期に月に1度肥料を与える程度で十分です。

病害虫

稀にワタムシという3mm程度の害虫が付着します。排せつ物からすす病を発生させてしまうので、葉裏についていることを確認したらこそぎ落としましょう。また、アブラムシカイガラムシにも注意しましょう。

 

ハナキリン(花キリン)の詳しい育て方

選び方

ハナキリン(花キリン)は、花つきの株が流通しています。ハリ艶があり、花芽がたくさんついたものを選ぶとよいでしょう。

種まき

大きめのプランターを用意しましょう。底は深くなくても大丈夫です。用土を敷き詰め、種を均等にばらまきます。水をたっぷり与えて発芽と生育を見守りましょう。本葉が出てきたら植え替えの合図です。

植え付け

地植えよりも鉢植え栽培の方が適しています。少し大きめの鉢に植え付けましょう。植え付け後は、経過を見守るためにしばらくは室内で管理するとよいでしょう。

剪定・切り戻し

花が咲き終わったら花殻を摘みましょう。丈夫な植物なので、多少短く切ったとしても、新芽が出てバランスの良い姿になります。切り口から出る白い乳液には有毒成分が含まれており、触れるとかぶれてしまうことがあるので、ゴム手袋をして作業すると安心です。

植え替え・鉢替え

2~3年に一度植え替えをするとよいでしょう。根が回っている場合は一回り大きいサイズの鉢を使用してください。

ハナキリン

ユーフォルビア特有のサイアチア(杯状花序)をした花を咲かせます。花びらのように見える部分は苞とよばれるもので、その内側の部分が花になります。

収穫

一つのシードポットから大体3つほど種を収穫できます。

冬越し

葉が落ちたら休眠期に入った合図なので水を控えめにします。

寒冷地では冬は室内の日当たりが良い場所で管理しが適当です。暖かい地域であれば屋外で越冬が可能です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことが出来ます。挿し木の方法は簡単です。挿し木に適切な良く育った枝を見極め、根元の方からカットします。斜めにカットすると、その後の水あげがしやすいです。

1時間ほど水に挿し穂を浸し、樹液を抜き出します。準備した鉢(用土入り)に枝が入る程度の穴をあけ、三分の一程挿し、水をやりながら発根を待ちましょう。

1~2か月ほど経たないと安定しませんが、成功率は高いです。不安な方は多めに挿し木をしておくとよいでしょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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