【生育型別】花が咲く多肉植物12選 どんな花、咲いた後は?
LOVEGREEN編集部
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多肉植物も花が咲きます。日々見かける花とは一風変わった多肉植物の花は、育てているからこそ見られることもあります。普段見ている多肉植物は一体どんな花が咲くのでしょうか。ここでは多肉植物の生育型に分けてご紹介します。花が咲いた後はどうするのかも合わせてまとめました。
目次
多肉植物も花は咲く?
多肉植物は必ず花が咲くと限りませんが、咲く種類も多くあります。草花のように、次々に咲くというよりは生長期に花芽をつけて数日間咲きます。花の色、形は多肉植物の種類で異ります。「これが花なの?」と目を疑いたくなるような地味な花が咲いたり、菊のような花を咲かせたりと、株だけではなく花も個性豊かです。種類によっては、何年も育ち、大きい株にならないと開花しないものもあります。
春秋型の多肉植物の花
ポピュラーで人気の種類が多い春秋型。魅力的な花が咲くことも人気の理由かも?
エケベリア
株自体がお花のような姿のエケベリア。メキシコ・中米原産のベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物です。種類ごとに花の咲く時期は異なりますが、春〜秋が開花時期です。
ピンク、赤、オレンジの花が咲きます。咲き方もベルのようなシルエットで可愛らしいものもあれば、あまり主張も少なく控えめな花もあります。 カットして生けて飾っても楽しめます。
▼エケベリアの詳しい育て方
セダム
小ぶりでぷっくりとした小さい葉を連ねるセダム。ヨーロッパ、メキシコなど北半球だけではなく、日本原産の種類もあります。パッと見ではエケベリアのような見た目の「スアベオレンス」や「クラバツム」という種類もあります。星型で黄色、白、ピンクの花が咲きます。
▼セダムの詳しい育て方
クラッスラ
3~4cmの小型から数m近くにもなる大型種まであるクラッスラ。ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。生長期も春秋型だけではなく、種類によっては夏、冬型もあります。
こちらは金のなる木の花です。大体の種類は白、ピンクの花を咲かせます。セダムに似た星に似た花は、1つの茎に集まって咲きます。
▼クラッスラの詳しい育て方
センペルビウム
ラテン語で「semper」(常に)と「vivum」(生きています)が由来のセンペルビウム。「常に生きています」という名の通り、とても強い品種のため育てやすいです。
ヘリクリサムに似た感じの花びらがシャープな花が咲きます。
▼センペルビウムの詳しい育て方
夏型の多肉植物の花
かっこいい印象の種類が多い夏型の多肉植物は個性派揃いです。
アデニウム
アデニウムは主に砂漠などの乾燥地帯に分布している塊根植物です。「砂漠のバラ」という別名は、砂漠で美しい花を咲かせることが由来とされています。夏に鮮やかなディープピンクと白のグラデーションの華やかな花を咲かせます。種類によっては白い花が咲くアデニウムもあります。
▼アデニウムの詳しい育て方
グラキリス
マダガスカルが自生地のグラキリス。キョウチクトウ科パキポディウム属の塊根植物です。
どっしりとした株から、ひょろりと花芽が出てきては、シンプルで鮮やかな黄色い花が咲きます。
この花はグラキリスだけではなく「恵比寿大黒」などパキポディウム属の植物でも楽しむことができますが「バロニー」「ウィンゾリー」は赤花が咲きます。
▼グラキリスの詳しい育て方
ユーフォルビア
ユーフォルビアはトウダイグサ科ユーフォルビア属の植物です。塊根植物や、サボテンのような見た目をしたものなど、とにかく種類が多いです。黄色、白、赤、ベージュなど花色のバリエーションも豊富です。
花はどれも控えめな印象です。オベサの中央にご注目ください。小さいですが、花です。「え、これが花?」と言いたくなるかもしれません。
ユーフォルビア・ホリダの花は、目が出ているみたいです。
ユーフォルビア・ゴルゴニスの花は可愛らしい黄色の花が咲きます。
▼ユーフォルビア・オベサの詳しい育て方
▼ユーフォルビア・白角キリンの詳しい育て方
サンスベリア
観葉植物としても人気のサンスベリア。キジカクシ科(リュウゼツラン科)の植物です。サンスベリアも花が咲きます。写真はタイで見つけたサンスベリア。クリーム色っぽい花が集まって咲きます。
主な原産地はアフリカで、乾燥に強く肉厚な葉をしていることから多肉植物としても扱われています。
▼サンスベリアの詳しい育て方
アガベ
アガベはキジカクシ科の多肉植物で、メキシコを中心にアメリカ大陸全体に分布しています。ギザギザした鋭い「鋸歯(きょし)」で葉を縁取られている種類や、黄色や白の斑が入ったものなどがあります。
写真はアガベ・コロラータ。花の茎は太く、しっかりとしていました。
親株は花が咲くと枯れてしまいますが、花の後には種ができることもあります。枯れてしまっても新たな姿に生まれ変わるということですね。
▼アガベの詳しい育て方
冬型の多肉植物の花
ユニークな見た目のメセンとかっこいい塊根植物の花に注目。
コノフィツム
ふっくらまん丸の丸型、鞍型に、足袋のようなシルエットをした足袋型があるコノフィツム。そのままでもかわいらしい見た目をしていますが、その花もまたかわいいんです。
菊の花に似た花で、黄色、ピンク、白色などがあります。夜咲きの種類もあるので、お見逃しないように。
▼コノフィツムの詳しい育て方
リトープス
石のような不思議な見た目のリトープス。上部には「天窓」と呼ばれる部分から中に光を取り込んで光合成をしています。一年に一回春先に脱皮しながら少しずつ大きく生長していきます。中心の割れ目から花芽が出て開花します。黄色、白、ピンクの花が咲きます。
モンソニア
フウロソウ科モンソニア属の冬型の塊根植物です。モンソニアは以前は「サルコカウロン属」で分類されていました。南アフリカに自生し、薄紙のような柔らかな花びらの花が咲きます。色は白、ピンク、淡い黄色の花を楽しめます。鋭いトゲがある株に甘い雰囲気の花というギャップもまたグッとくるはず。
▼モンソニアの詳しい育て方
花が咲いた後はどうする?
種類ごとに対処は異なります。アガベやアエオニウムのように花が咲いた後に枯れてしまうこともあります。
多肉植物も交配することで種ができることがあります。種取りをしたい場合はそのまま花を残しますが、特にそうでない場合は早めにカットするほうが体力消耗を防げます。カットすると決めたらなるべく満開になる前に行ってください。エケベリアの花は生けて楽しむことができました。
ユーフォルビアのように花茎が短いものはそのままで。無理に花を取ろうとすると株を傷めることもあります。花キリンは花茎がベタつくので気になる方はグローブやピンセットを使って花をカットしてください。
切った後の茎は乾燥するとスルッと抜けますので無理して引っこ抜くようなことはしないように。
コノフィツムやリトープスは、終わった花をそのままにしておくと株にシミついくことがあります。早めに花がらつみをしてください。
多肉植物の花は他に咲く種類はあります。育てるからもそ楽しめる多肉植物の花。ぜひご自身の目で感じてみては。
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