ホヤ・リネアリスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ホヤ・リネアリス
- 学名
Hoya linearis
- 科名
- キョウチクトウ科(ガガイモ科)
- 属名
- ホヤ属
- 原産地
- ネパール~中国雲南省北西部、インドシナ半島
ホヤ・リネアリスの特徴
※2020年3月現在、新分類法APG第3版で従来のガガイモ科はキョウチクトウ科に含められることになっています。
ホヤ・リネアリスは、吊り鉢で仕立てられることの多いホヤの中でも、棒状で多肉質な葉を真っすぐに垂らす姿が魅力的な種類です。
その繊細そうな見た目とは裏腹に、非常に丈夫で乾燥にも強く、気温に気を付けさえすればどんどん新しい葉を出しながら長く伸びていきます。
モダンで個性的な姿をしており耐陰性も強いため、インテリアグリーンとして非常に人気があります。
ホヤ・リネアリスの詳細情報
園芸分類 | 多肉植物、ホヤ |
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草丈・樹高 | 150cm以上 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | 白 |
ホヤ・リネアリスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え | ||||||||||||
肥料 |
ホヤ・リネアリスの栽培環境
日当たり・置き場所
半日陰を好みます。直射日光が長時間当たるような場所では葉焼けしてしまいますので、レース越しの日光が当たる場所や朝日が短時間差し込むような窓辺に置きましょう。
またホヤ・リネアリスは乾燥には強い植物ですが、エアコンの風が直接当たるような場所では乾燥しすぎて葉が傷んでしまいます。
暖かい時期に屋外で栽培する場合は、強い風に吹かれて蔓がちぎれてしまわないよう、吊るす場所は慎重に選びましょう。
温度
ホヤ・リネアリスにとって最適な気温は20~25℃です。
低温にはやや弱いため、冬期は5℃以下にならないような屋内で育てます。冬の窓辺は夜間に急激に温度が下がりますので、加温していないのであれば夜間だけでも窓辺から離れた位置に吊るします。
用土
ホヤ・リネアリスは水はけの悪い土を使うと根が酸欠状態となり、根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、出来るだけ水はけの良い土を使いましょう。
また、水苔での栽培も可能です。
ホヤ・リネアリスの育て方のポイント
水やり
暖かい時期は用土の表面が乾いてきたら鉢底から溢れるくらいにたっぷりと水やりをします。
寒くなってきて生長が緩慢になってくると根から吸い上げる水分の量も減るため、水やりの回数を少なめにします。土が完全に乾ききる前後くらいを目安にするといいでしょう。
また、空中湿度が高い環境を好みますので、ハダニやカイガラムシ等の害虫の予防も兼ねて定期的に霧吹き等で葉水をするようにします。
肥料
基本的に肥料は無くても育ちますが、与えた方が生長がはやくなります。
冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
ホヤ・リネアリスの詳しい育て方
選び方
ホヤを買う時は必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々ホヤが弱ってしまったり、最悪の場合、他の植物へ付着してしまう可能性があります。
また、その中でも多肉質な葉に張りがあり変色していない株を選びましょう。
仕立て方
長く垂れさがるので吊り鉢で仕立てるのが一般的です。
植え替え・鉢替え
ホヤは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。そのため、環境にもよりますが2~3年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替え時期は4~7月頃が最適です。
夏越し
屋外の場合、猛暑日には日陰に移動してください。30%~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと鉢の中の水分が高温になり、蒸れて根が傷んでしまいます。
冬越し
気温が低くなったら生長が緩慢になるので、水やりを土が完全に乾燥してから行うようにしてください。
霜が降りると枯れてきてしまうので、肌寒くなったら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。
ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
5月~9月に挿し木で増やせます。枝を2節ほど切って、バーミキュライトや鹿沼土、水苔などの清潔な用土にさしてください。日陰で乾かさないように管理すると1ヶ月位で根が出てきますので、その後鉢に普通の用土で植え付けます。