流れるように咲く白い花!ユキヤナギ(雪柳)の魅力と育て方
金子三保子
このライターの記事一覧
ユキヤナギ(雪柳)は、ソメイヨシノの開花が終わるころに開花する常緑低木。ユキヤナギ(雪柳)の魅力は、何といっても枝垂れるように枝一面に咲く花の姿。ユキヤナギ(雪柳)の魅力と育て方をご紹介します。
目次
- ユキヤナギ(雪柳)とは?
- ユキヤナギ(雪柳)の植え付け
- ユキヤナギ(雪柳)の花の時期
- ユキヤナギ(雪柳)の剪定と仕立て方
- ユキヤナギ(雪柳)の種類
- ユキヤナギ(雪柳)は自然に育てるとこんなに大きくなる!
ユキヤナギ(雪柳)とは?
科・属 | バラ科・シモツケ属 |
和名 | ユキヤナギ(雪柳) |
英名 | Thunberg’s meadowsweet |
学名 | Spiraea thunbergii |
原産地 | 中国 |
開花期 | 4月 |
ユキヤナギ(雪柳)は、春に枝一面に白い花が咲く落葉性低木。丈は1~2mで、土質を選ばずやせ地でも育つ、とても丈夫な植物です。管理が楽なので、公園などでもよく見かけます。
ユキヤナギ(雪柳)の名前の由来は、枝垂れような枝ぶりが柳に似ていて、その枝に雪のように真っ白な小花が咲く姿が雪を連想させることから名前がつきました。
ユキヤナギ(雪柳)の植え付け
ユキヤナギ(雪柳)の植え付け場所
ユキヤナギ(雪柳)は、あまり土を選ばない植物です。数年すると横幅が大きくなるため、地植えで育てるのが一般的です。植える環境は、日当たりと風通しが良い場所。日当たりは、花つきに影響します。
ユキヤナギ(雪柳)の植え付け
ユキヤナギ(雪柳)は丈夫な植物なので、梅雨や真夏の時期を避ければいつでも植え付けをすることは可能ですが、植え付け適時は落葉中の冬です。何年もすると株が大きくなるので、植え付ける時は隣の植物との間隔をあけるようにします。
ユキヤナギ(雪柳)の花の時期
ユキヤナギ(雪柳)の花は、4月に開花します。ひとつひとつの花はとても小さなかわいらしい花ですが、枝垂れるように生長するユキヤナギ(雪柳)の枝一面に花が咲く光景は「雪柳」という名前がぴったり。
ユキヤナギ(雪柳)の花は切り花としても愛され、正月明けくらいから豊富に流通しています。
ユキヤナギ(雪柳)の剪定と仕立て方
ユキヤナギ(雪柳)の剪定は、主な剪定は開花後から5月中旬までに行います。さらに開花前の1月から2月にかけて、もし枯れ枝があれば、追加で剪定を行います。
ユキヤナギ(雪柳)を自然樹形で管理したい場合は、枝先で剪定をすると、そこから枝分かれするため、せっかくの美しく枝垂れるように咲くユキヤナギ(雪柳)の良さが出せません。ユキヤナギ(雪柳)独特の流れるような枝ぶりを生かしたい場合は、不要な枝は根元から剪定するのがが美しい樹形に仕立てるコツです。
刈り込みに堪える庭木なので、刈り込んで生垣として仕立てることもできます。大きくしたくない場合は、毎年、花の後に剪定をすると、低めの丈で管理することもできます。
ユキヤナギ(雪柳)の種類
ユキヤナギ(雪柳)と言えば、名前の由来の白が一般的ですが、最近は淡いピンクや葉が明るい黄金葉のユキヤナギ(雪柳)など、新種も登場しています。
ユキヤナギ(雪柳)の品種
「オウゴン」
花は白ですが、葉が黄金色(ライムグリーン)のユキヤナギ(雪柳)。明るいグリーンなので、花のない時期もカラーリーフ的な使い方ができます。
「蒲田早生」
大きな花をたくさん咲かせる品種のユキヤナギ(雪柳)。生け花用に使われています。通常のユキヤナギ(雪柳)より株自体は少し小さめです。
「フジノ・ピンク」「フジノピンキー」
蕾が濃いピンクで、花弁の外側がピンク色のユキヤナギ(雪柳)。開花すると白っぽくなる上品な色合いが魅力。
ユキヤナギ(雪柳)は自然に育てるとこんなに大きくなる!
ユキヤナギ(雪柳)は低木ですが、放任で自然に伸ばしていくと2m近くの丈になります。丈と同じく横幅も2m近くなるので、隣との植物との間隔は植え付け時から広めにとったほうが無難です。
写真のように自然樹形で伸ばしていくと、開花の時はそれはそれは見事です!一方、あまり大きくしたくない方は、毎年剪定すれば低めで楽しむこともできます。
小さくてかわいい花とは裏腹に丈夫で生育旺盛、病気にも強いユキヤナギ(雪柳)。植えっぱなしで育つ庭木を探している方にはおすすめです。
▼ユキヤナギ(雪柳)の関連記事
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「流れるように咲く白い花!ユキヤナギ(雪柳)の魅力と育て方」の記事をみんなにも教えてあげよう♪