ロシアンセージとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ロシアンセージ
- 学名
Perovskia atriplicifolia
- 別名・流通名
- ペロフスキア、ペロブスキア、サマーラベンダー
- 科名
- シソ科
- 属名
- ペロブスキア属
- 原産地
- パキスタン、アフガニスタン
ロシアンセージの特徴
ロシアンセージは、シソ科の多年草。名前にセージとついていますが、ペロブスキア属の植物でセージの仲間ではありません。こんもりとブッシュ状に繁り、長い花穂を立ち上げ、ラベンダー色の花が夏から秋にかけて長期間開花します。
繊細な切れ込みのシルバーグリーンの葉とラベンダー色の色合いが涼し気な雰囲気です。草姿がラベンダーのようにも見えることから、サマーラベンダーの別名があります。
耐寒性、耐暑性とも強く、ちょうどラベンダーの花が見ごろを過ぎるころから秋にかけての長期間、穂状の花を無数に咲かせます。かなり大型になりますが、最近は草丈を抑えた小型の品種も登場しています。
ロシアンセージの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40~150cm(品種による) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青~淡紫 |
開花時期 | 7月~10月 |
ロシアンセージの種類
ロシアンセージ・リトルスパイヤー
小型種で草丈は40~60cm前後なので、鉢植え栽培にも向いています。
ロシアンセージ・デニムレース
一般的なロシアンセージよりは小型で、草丈80cm前後。枝が強くて倒れにくい特徴があります。
ロシアンセージの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花期 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
ロシアンセージの栽培環境
日当たり・置き場所
ロシアンセージは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土壌を好みます。
鉢植えのロシアンセージは、市販のハーブの土で栽培可能です。
ロシアンセージの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は降雨に任せますが、土が乾燥している場合は適時与えましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土なら無肥料でも育ちます。
生育が思わしくないようなら、春と秋や切り戻し後などに緩効性肥料を与えましょう。
病害虫
目立った病害虫の被害はありません。
ロシアンセージの詳しい育て方
選び方
株元が蒸れていない葉の色がきれいな苗を選びましょう。ロシアンセージはとても大きくなりますが、最近は草丈を抑えた品種もあります。環境によって品種を選びましょう。
植え付け
植え付けは、真夏と真冬を避けた春か秋の暖かい日に行います。植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。
ロシアンセージは、数年後にはとても株が大きくなります。植え付けの際は、数年後の生長の姿をイメージして、他の植物との間隔をあけて植え付けましょう。
仕立て方
ロシアンセージが倒れるのを防止するには?
背丈が伸びてきたら、早めに支柱を立てると倒伏防止になります。また、新芽が芽吹いてきた初夏ごろに摘心をすると、脇芽が増えて背丈を抑えることができます。
摘芯(摘心)・摘果
初夏ごろ摘心をすると、脇芽が増えて花数が多くなるとともに背丈も抑えられます。
剪定・切り戻し
花が終わったら、数節を残して株元で切り戻しをしましょう。旺盛に伸びるので、年に数回切り戻しを行うと姿の良い見た目を保ちます。
木質化
株元が生長とともに木質化してきます。剪定する際は、芽の上をカットするようにしましょう。木質化している部分を切りすぎると芽が出ないことがあります。
植え替え・鉢替え
ロシアンセージの植え替えは、1~2年に1度、1~2回り大きな鉢に植え替えます。
植え替えは、真夏と真冬を避けた春か秋の暖かい日に行いましょう。植え替え後はたっぷりと水を与えます。
花
ロシアンセージは花の少ない夏にラベンダー色の涼し気な花を咲かせ、秋まで長く開花します。終わった花穂はカットしましょう。
冬越し
冬は落葉し、地上部が枯れたようになって越冬します。冬前に3節程度残して地際で刈り込むとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ロシアンセージは、挿し木で増やすことができます。