ペパーミントとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ペパーミント
学名

Mentha piperita

英名
Peppermint
科名
シソ科
属名
ハッカ属
原産地
ヨーロッパ

ペパーミントの特徴

ペパーミントは古来から薬草や薬味として使用され、花を蒸留して精油を抽出し、香料として使うなどして愛用されてきた植物です。ニホンハッカに比べると、メントール含有量は50~60%と低めですが、それでも強いメントールの香りを楽しむことができます。清涼感が強く、ピリッとした刺激のある香りが特徴。ガムやお菓子、肉や魚の臭み消し、料理の香りづけ、ハーブティー、歯磨き粉、化粧品などに用いられます。

ペパーミントは、暗緑色の葉と茎をしたブラックペパーミントと、葉と茎が普通の緑色をしたホワイトペパーミントと呼ばれるものがあります。どちらかというと、ブラックペパーミントの方が香りが強いと言われています。

ペパーミントは非常に繁殖力が強いので、地植えにする場合は植える場所に注意が必要です。寄せ植えに使う際は、ペパーミントだけポットのまま植えるなど工夫するとよいでしょう。

ペパーミントの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 20cm~1m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白、ピンク
開花時期 7月~9月

▼ミントの花言葉はこちら

ペパーミントの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花
収穫

ペパーミントの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。日光が足りないと、葉色や香りが悪くなります。真夏は半日陰くらいになる場所がよいでしょう。

用土

ある程度保水力のある用土が最適です。

鉢植えは、市販のハーブ用の土を使うとよいでしょう。

ペパーミントの育て方のポイント

水やり

鉢植えの場合は、株元の土が乾きそうになったら水やりします。乾燥に弱いので、特に夏は土が乾ききってしまわないように気を付けましょう。

地植えの場合は、根付いたら水やりは必要ありませんが、雨が降らない日が何日も続く場合は水やりをしましょう。

肥料

肥料はそれほど必要としません。与えるのであれば、春と秋に少量施しましょう。

病害虫

乾燥が続くと、ハダニの被害にあうことがあります。また、初夏や秋にアオムシなどに食害されることがあります。早期発見すれば被害が最小限に防げるので、水やりをしながら葉をチェックする習慣をつけましょう。

ペパーミントの詳しい育て方

選び方

葉の色が鮮やかで、茎がしっかりしたものを選びましょう。ひょろひょろと徒長していたり、株元がぐらついているものは良い苗ではありません。

種まき

種まきの適期は春。気温が安定してきた4月頃にまくと発芽しやすくなります。9月~10月の秋まきも可能ですが、苗が小さいうちに冬越しをすることになるので、春がおすすめです。種まき専用の土を使うとよいでしょう。

ミントは種が交雑しやすいハーブです。育てている苗から種を採ることもできますが、その種が元の株と同じ香りでないこともあります。同じミントがもう一株欲しい場合は、挿し木や水挿しなどで増やすことをおすすめします。

植え付け

植え付けは、春と秋が適期です。

地植えの場合は、夏に半日陰になるような場所を選んで植え付けます。事前に植える場所を耕して、腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。

剪定・切り戻し

株の蒸れを防ぐために、梅雨入り前から梅雨の間に、切り戻し剪定をして風通しの良い株にしましょう。冬前に剪定する際は、地際でカットします。

剪定した所から枝分かれするため、たくさんの葉を収穫することができます。ただし、花を見るために育てている場合は、剪定をすると花芽を切ることになるので注意しましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は春か秋です。一回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

7月~9月頃に開花します。開花期は香りが強くなります。

収穫

葉の収穫は4月~10月頃が適期です。

夏越し

梅雨を迎える前に剪定をすると、蒸れを防ぐことができます。夏は半日陰程度の風通しが良い場所で育てましょう。

冬越し

冬前に地際で剪定します。冬の間は地上部分はなくなりますが、春になると株元から芽吹きます。鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら水やりをしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ミントは挿し木や株分け、種まきで増やせます。育てている苗から種を採ることもできますが、その種が元の株と同じ香りでないこともあります。確実に同じ香りのものを増やしたい場合は挿し木、株分け、水挿しで増やしましょう。

挿し木
挿し木に使う部分は茎の頭10cm程度で切り、土に入る部分の葉は取り除きます。しばらく水に浸けて水を吸わせてから新しい土に挿します。

水挿し
ミントを水に浸けて発根させる方法です。水に浸かる部分の葉は必ず取って、最低2~3節は水に浸かるようにして花瓶やコップに入れておきます。これは、葉っぱが水に浸かっていると、水が腐りやすくなるためです。また、根が出るのは節からなので、節のある部分が水に浸かっていることが根を出すためのポイントです。発根したら鉢やポットに植え替え、しばらくは直射日光の当たらない、風通しの良い日陰で管理すると新しい芽が出てきます。芽が出てきたら通常の管理場所に移しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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