とっても長持ち!「パイナップルリリー(ユーコミス)」の生け方
金子三保子
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最近、独特の形が人気のパイナップルリリー(ユーコミス)。花の姿がパイナップルのように見えることから、英名でパイナップルリリーという名前がついています。
パイナップルリリーはフォルムが面白く一輪でも存在感が感じられることや、夏らしい雰囲気でインテリアショップなどのディスプレイでも見かける最近人気のある夏の切り花です。
目次
- パイナップルリリー(ユーコミス)の特徴
- 切り花としてのパイナップルリリー(ユーコミス)
- パイナップリリー(ユーコミス)のいろいろな品種
- パイナップルリリー(ユーコミス)の苞葉
- パイナップルリリー(ユーコミス)の生け方
パイナップルリリー(ユーコミス)の特徴
パイナップリリーは、南アフリカ原産の球根植物(多年草)です。パイナップルリリーの品種はいくつもあり、背丈の高いものは80cmくらいのものから、矮性種まであります。
パイナップルリリーの園芸上での開花時期は、7月~8月。背丈が高い品種のパイナップルリリーが、広い空間で開花する様子は存在感があってとても見事。庭で育てると下葉も大きくて存在感があるので、庭のフォーカルポイント的植物としても最近とても人気があります。背丈のある品種をはじめ、矮性種(丈の低い種類)もあるので庭の広さに応じた花丈を選ぶことができます。
パイナップルみたいな形!花は下から徐々に開花します。
切り花としてのパイナップルリリー(ユーコミス)
パイナップルリリーは独特なフォルムが素敵で、最近切り花としてもとっても人気です。パイナップルリリー(ユーコミス)の開花時期は7~8月ですが、切り花としての出回りも初夏のころから夏の間、出回っています。
このパイナップルリリー、形も素敵で人気ですが、何しろ日持ちが抜群にいいのです!
ちなみに今回撮影に使ったパイナップルリリーは、かれこれ3週間経過しましたが、まだ元気。夏の花でこれだけ日持ちのする花ってすごいですよね。瞬間的な装花の他、長く姿を保ってほしいようなショップディスプレイにも使われるのも納得です。
穂状の花が下の方から開いてきます。ひとつひとつの花もかわいいです。
つぼみと開花してからの色の変化も素敵。
パイナップリリー(ユーコミス)のいろいろな品種
園芸上だと10品種以上あるパイナップリリーですが、切り花としてよく見かけるのは上の写真のシックな色あいのタイプと、下のグリーン色のタイプが一番多く出回っています。
パイナップルリリーの切り花の花のサイズは、背丈のあるタイプと矮性のタイプの両方出回っているので、大きなアレンジから小さなアレンジまで用途に合わせて選べます。
パイナップルリリー(ユーコミス)の苞葉
パイナップルリリー(ユーコミス)の素敵だなと思う部分は、花だけでなく花の頂点の部分。専門用語でいうと「苞葉(ほうよう)」と呼ばれる葉っぱになります。この苞葉のフォルムが素敵なので、パイナップルリリーは上から見ても美しい花です。
切り花では葉がついていない花茎のみで入荷してきますが、パイナップルリリーは園芸上では葉っぱも存在感があって素敵な植物です。葉の色は緑をはじめシックな銅葉もあり、花茎よりも背丈のある葉もあるので、とても葉が目立つ植物です。機会があったらガーデンなどで土に植わっているパイナップリリーを見てみてください。
パイナップルリリー(ユーコミス)の苞葉
パイナップルリリー(ユーコミス)の生け方
生けるときの注意ポイント
1.お水は浅めに
パイナップルリリー(ユーコミス)は、花瓶に入れる水の量は浅めにします。パイナップルリリーは、太くてみずみずしい茎なので、深い水に生けると茎の途中が腐ってしまったりすることを避けるのが浅水で生けることの目的です。夏場なので毎日水を替えて清潔に保つことが大切ですが、無理なら切り花用の延命剤を利用しましょう。
2.花瓶は花の重さにあったものをセレクト
1輪でもかなりの重さがあります。水の量が少ないので、軽すぎる花瓶に生けると、花の重さに耐えかねて花瓶がひっくり返るという惨事に・・・。花の重さに見合った重さや安定感のある花瓶を選ぶようにします。
浅水で生けましょう。
パイナップルリリーは花持ちが大変よいので夏におすすめの切り花です!ぜひ花屋さんで見つけてみてください。
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