クリスマスローズとは|花の特徴、名前の由来と花言葉、種類、おしゃれな寄せ植え
とまつあつこ
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クリスマスローズは、冬から早春に咲くキンポウゲ科の耐寒性多年草。クリスマスローズの花の特徴や性質、名前の由来、花言葉、種類やおしゃれな寄せ植えをご紹介します。
目次
クリスマスローズとは|花の特徴と性質
クリスマスローズは、まだ花が少ない寒い時期に開花する常緑の多年草です。ややうつむきがちな花姿はとても上品で美しく「冬の貴婦人」という愛称がぴったりです。
花びらに見える部分は本当は「ガク片」です。本来の花びらは退化して蜜腺となり、雄しべの周りにあります。花が咲き終わってもガクの部分は落ちることがないので、「ガク(学)が落ちない。」=縁起が良い花として「合格の花」とも呼ばれています。ちょうど受験シーズンに咲くので、健気に咲いている姿を見ると毎年受験生を応援しているみたいにも感じます。
クリスマスローズは明るい日陰や半日陰を好むため、シェードガーデンや、夏は日陰で冬は日が当たる落葉樹の下などに植えるとよく育ちます。地植えでも鉢植えでも育てることができ、一年中常緑で寒さに強く、お手入れもそれほど難しくないので初心者にもおすすめです。
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クリスマスローズの名前の由来と花言葉
クリスマスローズという名は、原種のヘレボルス・ニゲルがクリスマスの時期に咲くバラに似た花であることから付けられたと言われています。
クリスマスローズの花言葉は、「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」。古くから原種のクリスマスローズの香りは人の心を癒やす効果があると言われていたことや、騎士たちが戦場に向かう時に自分を忘れないで欲しいという気持ちを込めて、恋人にクリスマスローズの花を贈ったとことからそのような花言葉が付けられたそうです。
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クリスマスローズの種類
クリスマスローズの原種は20種類ほどあると言われています。クリスマスローズは展示会が開催されるなど愛好家も多く、全国各地のクリスマスローズの有名生産者、育種家がこだわりの品種を栽培しています。
花(ガク)の色は白、ピンク、緑、紫、黄、黒、アプリコットなど豊富にあり、スポットやブロッチが入るタイプ、ピンクや紫の縁取りがあるタイプ、咲き方も一重咲きや八重咲きなど多種多様に存在します。
オフホワイトのシンプルな一重咲きです。咲きはじめは純白でピュアなイメージで、花が終わってガクだけが残るとおしゃれなグリーン色に変化していきます。
淡いピンク色のアネモネ咲き。よく見ると内側の小さな花弁にも濃いピンク色の縁取りが入っていてとても愛らしいです。
シックな紫色に濃い紫のスポットが入っているタイプ。花びらに見えるガクの中心に向かってスプレーを吹き付けたような斑点があります。
淡いグリーン色に紫色のスポットが入っている八重咲きのタイプ。
淡い黄色に紫色のブロッチが入るタイプ。ブロッチは、花の中心から斑点が固まって広い面積に入ります。
原種系のクリスマスローズ・ボッコネイ。ほのかにフルーティーな甘い香りがします。
▼クリスマスローズ・ボッコネイについてはこちら
原種系のクリスマスローズ・アーグティフォリウス。有茎種のクリスマスローズで、複数の茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせるのが特徴です。
▼クリスマスローズ・アーグティフォリウスについてはこちら
クリスマスローズ・ブラックスワン。マットブラックの八重咲き品種です。花が大きく豪華で、気温が低いほど黒が濃くなって光沢を帯びます。
▼クリスマスローズ・ブラックスワンについてはこちら
白い花弁に赤紫色の縁取りが入っています。そのような覆輪のことをピコティといいますが、クリスマスローズの覆輪は絹糸のように繊細であることから「糸ピコティ」ともよばれます。
クリスマスローズを使ったおしゃれな寄せ植え
クリスマスローズは、和風洋風どちらの雰囲気にも合う花です。
「ナチュラルテイストに」「華やかに」「シックに」「クリスマス用」「お正月のウェルカムコンテナ」など、テーマを決めると他にどんな草花を合わせたらよいかイメージしやすいです。色をたくさん使いすぎると、ごちゃごちゃして美しさが半減することが多いので、色数は少なめにして色の濃淡をつけるとおしゃれに仕上がります。
雪どけの季節に咲く花たちの寄せ植え
クリスマスローズとムスカリを使った雪どけの季節に咲く花たちの寄せ植え
少しうつむいたクリスマスローズと可愛らしい球根のムスカリが印象的。森の中からそっと切り取ってきたようなナチュラルで可愛い寄せ植えです。冬から春へと移り変わる季節に彩りを添えます。
寄せ植えに使っている草花
和風テイストの大人かっこいい寄せ植え
クリスマスローズにコデマリやクモマグサなどを合わせて、和風のお庭にも合う雰囲気に仕上げました。黒の器を使って大人っぽいかっこよさを演出しています。
寄せ植えに使っている草花
3ポットで作る寄せ植え
オフホワイトのクリスマスローズと淡い赤紫色のクリスマスローズに、暖かみのある赤系のパンジーを合わせました。クリスマスローズは花が終わった後もガクが残ってガクの色の変化を楽しめるので、冬から春まで長い期間楽しめる寄せ植えです。
寄せ植えに使っている草花
- クリスマスローズ2種
- パンジー
クリスマスローズを育てよう♪
クリスマスローズは、他の花がまだ咲かない寒い季節に毎年美しい花を咲かせてくれる多年草です。原種や園芸品種など、色も咲き方もバリエーションが豊富にあるのできっとお気に入りを見つけられるのでは。お庭で育てたら花が咲いたときに切り花として室内に飾って楽しむこともできます。丈夫で育て方もそれほど難しくないので、ぜひ育ててみてくださいね。
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