魔法のように色が変わるハーブティー!バタフライピーティーの作り方と楽しみ方
金子三保子
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澄んだ濃いブルーの花が目を引くバタフライピーはマメ科のハーブ。天然の染料としても使われるバタフライピーは、お茶にしてもとてもきれいな青いお茶になります。バタフライピーティーの作り方と楽しみ方をご紹介します。
目次
バタフライピーとは?
- 植物名:バタフライピー
- 学名:Clitoria ternatea
- 科名:マメ科
- 属名:チョウマメ属
- 和名:チョウマメ
- 別名:クリトリア
- 分類:多年草(日本では一年草扱い)
- 原産地:東南アジア
バタフライピーの特徴
バタフライピーは、マメ科のつる性の草花です。原産地では多年草扱いですが、冬の寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。バタフライピーは暑さにはとても強く、真夏でもつるをぐんぐんと生長させ、たくさんの花を咲かせます。夏の青空の中での澄んだ青い花はとてもきれいです。
バタフライピーの花はエディブルフラワーとして料理やお茶に利用されています。花はフレッシュでもドライでも利用することができ、若いさやは、食べることができます。
園芸素材としてのバタフライピーは、つる性を利用してグリーンカーテンの素材としても人気です。
原産地のひとつであるタイでは、バタフライピーはアンチエイジングや眼精疲労を始めとした様々な効用のあるハーブとして古くから利用されていて、バタフライピーは自然の染料としての他、お茶やシャンプーやボディークリームなどのコスメの原料にも使われています。
一方、日本でバタフライピーの認知度が一気に上がったのはここ最近のこと。青いお茶の見栄えで一気に人気になりました。最近はコンビニからもバタフライピーをブレンドしたバタフライピーティーが売られているのを見かけます。
それではバタフライピーの花を使ったハーブティーの作り方と楽しみ方をご紹介します。
バタフライピーの収穫
バタフライピーはフレッシュでも生でも利用できます。バタフライピーの花の販売は主に乾燥したドライハーブとして流通しています。フレッシュとしての流通は一日花なこともあり、ごくごくわずかかもしれません。
バタフライピーは根付いてしまえば育てるのは簡単です。育てたバタフライピーの花でハーブティーを作る時の収穫のポイントはひとつ。
バタフライピーは一日花なので午前中に花を収穫しましょう。夕方近くになると花がしぼんでしまいます。
バタフライピーティーの作り方(ハーブとのブレンドティー)
バタフライピーだけでもお茶として楽しめますが、味がさほどないので、単体での場合ははちみつや柑橘系のジャムなどで甘みを加えたり、炭酸水などで割って飲むのが一般的です。
糖分を加えたくない方におすすめなのは「レモングラス」、「レモンバーム」、「レモンバーベナ」などのレモンの香りのするハーブや「ミント」などとのブレンドティー。
ハーブとバタフライピーのブレンドハーブティーの作り方
今回は複数の種類のハーブとバタフライピーのブレンドハーブティーの作り方をご紹介します。味はブレンドするハーブの味になります。好きなハーブを組み合わせてみてください。
用意するもの(300ml・2人分)
- バタフライピーの花3~6個、ブレンドするハーブ(今回はレモングラス、レモンバームを使用。お好みで。)
- ティーポット
- お湯300ml
- 茶こし
1.ティーポットにブレンドするハーブを入れます。レモングラスは葉が長いので、細かくカットしましょう。
バタフライピーの花を入れたら熱湯を注ぎます。ポットを揺らしたりせず、自然に青い色が出てくるまで2~3分待ちましょう。自然の色とは思えないような……とてもきれいな青い色がじわじわと出てきます。
お茶が色づきだすと、バタフライピーの花はどんどん青い色が抜けてきます。
夏はアイスバタフライピーティーもおすすめ。
こちらはバタフライピーの花、1つだけのブレンドハーブティーの色。淡い水色です。花が多いほど青の色が濃くなります。
バタフライピーティーの色の不思議
バタフライピーの花の青には、アントシアニンという天然の青い色素が含まれています。出来上がったお茶にレモンなどの柑橘系の汁を垂らすと、アントシアニンが柑橘類のクエン酸と化学反応して、青から紫色に変化する性質があります。
実際に今回はライムをしぼり入れてみます!
ライムのしぼり汁が下に沈み、少しずつ下から色が変わってきました。
1分後。とても美しい紫色に変化しました。魔法みたいでおもてなしに使えますね。
左がライム入り、右がライムを入れる前のバタフライピーティーです。
炭酸と混ぜるのもおすすめです。炭酸も元々の色から紫色に変化しますよ。
*バタフライピーは妊娠中、生理中の方は飲まない方がよいハーブです。また、お薬を服用中の方やアレルギーをお持ちの方は、ハーブ類を飲食に使う時は、その都度かかりつけのお医者さんに確認してからの方が安心です。
バタフライピーティーのアレンジ
バタフライピーティーのアイスキューブ
バタフライピーティーを製氷皿に入れて冷凍庫に入れるだけ!こんなにきれいなアイスキューブが出来ますよ。
炭酸水に入れたら、炭酸の色がほんのりと紫色に変化しました。色彩から涼を感じるコーディネートになります。シンプルにミネラルウォーターに入れてもよいですね。夏のおもてなしにぴったりです。
▼バタフライピーティーのアイスキューブの作り方
バタフライピーを育てたい!
バタフライピーは初夏から秋にかけての一年草です。(原産地では多年草扱い)
苗の流通は、ゴールデンウィークの頃から。最近はグリーンカーテン素材としても楽しまれています。花も素敵ですが、葉の色が明るい緑なので、フェンスやトレリスに這わせると明るい空間になります。5月ごろに植え付けると、7月半ばくらいから花の開花が始まります。一日花なので、毎朝収穫して、フレッシュとして使うか、陰干しで乾燥させてドライにして保存します。
▼バタフライピーの詳しい育て方はこちらをどうぞ
人工着色料かと思ってしまうほどの青い色が出るバタフライピーティー。これが天然の色だなんて驚きです。一度実験気分で楽しんでみませんか。
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