ベビーリーフの育て方|畑で栽培した記録(収穫まで約30日)

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戸松敦子

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ベビーリーフを畑で育てた様子(元肥と畑の土の準備、種まき、虫対策、収穫など)をレポートします!

撮影協力/アグリス成城

目次

ベビーリーフとは

ベビーリーフ

ベビーリーフって何?

ベビーリーフは、直訳すると「赤ちゃんの葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。

ベビーリーフの葉色は濃い緑、ライム色、銅葉色など様々で、葉の形も丸葉・ギザギザ形・縮れ葉など色々あり、バランス良く混ざった状態で野菜売り場に並んでいるのをよく見かけます。ベビーリーフに使う葉野菜の種類に決まりは無く、コマツナ、ホウレンソウ、ミズナ、スイスチャード、ロケット、エンダイブ、ターサイ、レタス、ビートなどが使われます。

ベビーリーフを用いると、彩の良いおしゃれなサラダが簡単にできるので便利です。若葉のうちに摘み取るベビーリーフは、葉がやわらかくて美味しいだけではなく、小さい葉の中に栄養素がぎっしり凝縮されています。

栽培時期はいつ?プランターでも育てられる?

ベビーリーフは種まきをしてから短期間で収穫できる野菜で、真夏と真冬以外ほぼ1年中栽培可能です。作業も簡単なので初心者の方から栽培を楽しめます。プランターでも気軽に育てられますが、畑で育てるとさらに生長のスピードが速く、ダイナミックに育ちます。

▼ベビーリーフをプランターで育てた記事はこちら

 

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ベビーリーフの育て方|畑で栽培した記録

元肥と畑の土の準備

土づくり

種まきをする前に、土を耕す作業が必要です。畑の土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに植え付けができます。

耕した際にでこぼこになった土は、レーキなどで平らに整えます。畑作業する時に通り道になる場所を掘って畝を作り、再び軽く整地しましょう。

 

肥料

私が借りている菜園では、スタッフの方が年に一度、土のメンテナンスを行ってくれるので、自分で石灰や堆肥の混ぜ込みはせず、菜園指定の有機元肥を混ぜ込んですぐに植え付けることができます。そのあたりは貸菜園によって規則が異なるので、石灰などを混ぜ込む場合は事前に管理者に確認しましょう。

種まき

ベビーリーフ

3月15日

畑の7種の野菜(コマツナ、京水菜、べかな、セリフォン、赤大葉高菜、ロケット、体菜)がミックスされた種をまきます。

約1m×1mの場所に、種をばらまきの方法でまき、土を薄くかぶせました。

 

ベビーリーフ

3月15日

種をまいた後、不織布をかぶせてたっぷり水やりをしました。発芽までは、土が乾ききらないように適宜水やりをします。

不織布をかぶせておくことで、虫に食べられることなく、きれいなベビーリーフに生長します。また、春や秋の朝晩冷える時期に種をまく時には、保温効果があって発芽しやすくなります。

 

ベビーリーフ

4月2日

種まきから2週間以上たったのですが、寒の戻りがあったり、嵐のように雨風が激しい日があったからか、ようやく芽が出た様子です。

嵐で種が流れたのか、発芽できなかった種があったせいか、まばらな感じで発芽したので、発芽していない部分に再び種をまいて不織布をかけて水やりしました。

 

ベビーリーフ

4月12日

種まきから4週間後の様子です。不織布の上から見ても、しっかり育っているのがわかります。

 

ベビーリーフ

4月12日

不織布をはずしてみると、市販のベビーリーフくらいのサイズまで育っていました!

株を抜かずに生長点を残してハサミでカットして収穫し、再び生長させる方法もありますが、今回は狭そうに育っているところを引き抜いて収穫することにしました。市販のベビーリーフの袋2つ分くらい収穫しました。

ちなみに、ハサミでカットして収穫をすると、もう一度生長させて小さな柔らかい葉を楽しめます。株を引き抜いて間引き収穫すると、抜かれなかった株はどんどん大きく生長していきます。

 

ベビーリーフ

4月19日

種まきから5週間後の様子です。不織布の中でとても窮屈そうに育っています。

 

ベビーリーフ

4月19日

市販のベビーリーフと比べるとだいぶ大きくなりました。一つ一つの葉がそれぞれ違う野菜だと主張するようにしっかり育ってきています。

 

ベビーリーフ

4月19日

今回も狭そうな部分を引き抜いて収穫。不織布をかけているので、葉が虫に食べられることなくとても美しいです。バケツいっぱいに採れました。

 

ベビーリーフ

4月23日

その4日後の様子です。もう窮屈そうなので、再び間引き収穫をしました。

 

ベビーリーフ

4月23日

またバケツいっぱいに収穫できました。サラダ、お浸し、オリーブオイル炒め、スープやみそ汁の具など色々な調理方法でモリモリ食べました。(^^)

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ベビーリーフを育てよう♪

ベビーリーフ

ベビーリーフの種をまいてから約30日で収穫がスタート。その後も間引き収穫を繰り返しています。ゴールデンウイーク頃に夏野菜を植え付けるので、それまで収穫したいと思います。次に畑に行くときにはまたサイズが大きくなっているんだろうなぁ。もはやベビーリーフではありませんね(笑)

不織布をかぶせて育てると、農薬などを使わずに美しいベビーリーフが育ちます。ぜひ試してみてくださいね。

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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