- サザンカ(山茶花)は、ツバキ科ツバキ属の常緑低木。本州から沖縄まで自生している日本固有種で、学名の種小名である sasanqua は、和名に由来しています。サザンカ(山茶花)の花が咲く時期は10月~4月、秋から春まで長く咲き続けます。耐寒性が強く常緑で、日向から半日陰まで植え付け可能、花付きも良く、あまり手がかからないなどの理由から、昔から庭木として利用されてきました。 サザンカ(山茶花)は、花や葉の特徴がツバキによく似ているため、間違えられることの多い花木ですが、花びらやしべ類の付き方、葉の特徴などに違いがあります。サザンカ(山茶花)の花びらは1枚ずつ平たく広がるように開き、ツバキのようにつながっていません。雄しべは、ツバキのように筒状にならず、1本ずつ付いています。サザンカ(山茶花)の葉はツバキに比べて小さく厚みがあり、葉の縁にはギザギザとした鋸歯があり、細毛が生えています。 また、ツバキの花は、花首からぽとりと落ちるのに対し、サザンカ(山茶花) は、花びらが1枚ずつ散っていく様子も違います。