- フユザクラは、バラ科サクラ属の落葉高木。標準和名はコバザクラですが、フユザクラという名前で広く知られています。フユザクラという名前の由来は、11月~12月の冬と、4月に花を咲かせるから。コバザクラの由来は、ソメイヨシノに比べて葉が小ぶりであることによります。フユザクラという名前は、ジュウガツザクラやコブクザクラのような、冬に咲くサクラの総称として使用されることもあります。 フユザクラは、自然交雑種で、片親はマメザクラ、もう片親についてはヤマザクラという説とサトザクラという説があります。樹高5~7m程度、葉は5~6cmで縁に鋸歯があります。花は5枚の花びらの一重咲き、花色は白か淡いピンクで、花径2~3cmと小ぶりです。冬に咲く花は、春一気に満開にならず、下の方の枝からぽつぽつと開花します。花が咲いている様子を遠くから見ると、枝に雪が舞っているようなはかなげな印象を受けます。春になると、枝いっぱいにたくさんの花を咲かせます。