「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑151-160件 / 全1474件

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シオン(紫苑)

  • シオン(紫苑)は、日本、中国、朝鮮、シベリアなどに分布するキク科の多年草。秋に咲く風情のある薄紫色の花は、中国から薬草として渡来し、観賞用としても平安時代から栽培され、愛されてきました。現在は自生しているものは激減し、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。 シオン(紫苑)は、宿根アスターの一種です。性質はとても強く、草丈は2m近くになります。放任で育ち地下茎で増えるため、好みの環境に植えれば次第に群生します。

アルストロメリア

  • アルストロメリアは、南アフリカ原産の球根植物。湿地帯、森林、砂漠など様々な場所に60種類ほど自生し、種類によって生育環境が違い、矮性から高性まで草丈も様々です。 豊富な花色や抜群の日持ちの良さから切り花としての流通量が多く、通年出回っています。育種が盛んで新品種が続々と作られ、アルストロメリアの特徴である斑点がないものも登場しています。 アルストロメリアの葉は、茎から新芽を伸ばし、根元の所で反転して育ちます。茎の先端に複数の花がつき、花弁にはスポットと呼ばれる斑点があります。  

ヘレニウム

  • ヘレニウムは、初夏から秋に色鮮やかな花が咲く北アメリカ原産のキク科の多年草。さまざまな種類があり、品種によって初夏から咲き始めるものと晩夏から咲き始めるものがあります。 咲き始めは平べったい花芯部分が、咲き進むにしたがって半球状に盛り上がってくることが和名の「団子菊(ダンゴギク)」の由来です。 耐寒性、耐暑性ともに強く、やせ地でも育つほど丈夫な草花です。種類によって多年草と一年草がありますが、多年草は一度植え付ければほぼ放任で育ちます。多花性で色鮮やかな花色は、夏から秋の庭で華やかな存在になります。草丈が高くなるものは横にも張るので、庭や花壇、ボーダーガーデンなどの地植えが向いています。

リューココリーネ

  • リューココリーネはユリ科の球根の花で、秋に球根を植え付けると5月~6月に星形の美しい花が開花します。名前の由来は、ギリシャ語の「leukos―白い」、「kotyne―こん棒」から来ていて、花の中心部分の仮雄蕊(かゆうずい)と呼ばれる部分がこん棒に例えられたことからきています。 透明感のある涼しげな花は切り花として人気があり、2月~3月が流通のピークです。花にはほのかな甘い香りがあり、香りは品種によって若干違い、バニラの香り、スパイシーな香りなどがあります。

カワラナデシコ(河原撫子)

  • カワラナデシコ(河原撫子)は、日本にも自生している多年草。本州、四国、九州に分布しています。7月~10月頃に、花びらの先に細かい刻みがある花を咲かせます。花色は白、ピンク、淡紅紫色、濃紅紫色などがあります。茎の上部でいくつか枝分かれし、その先に花を咲かせ、カーネーションのように長めのガクがついています。葉は細くて長く、茎を巻き込むようにつき葉柄はなく、草丈は30~80cm程度です。 そもそもナデシコという名前は、撫でるように可愛い花という意味から付けられています。カワラナデシコ(河原撫子)は、生息している場所が主に河原であるためその名が付けられました。同属で中国原産のカラナデシコ(唐撫子)と区別するために、ヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれることもあります。 カワラナデシコ(河原撫子)は、古くから園芸植物として栽培されてきた「古典園芸植物」の一種です。江戸時代には品種改良されたものも出回っていたようです。カワラナデシコ(河原撫子)は万葉集に数多く詠まれたほか、枕草子や小林一茶などの俳句にも登場するなど古くから親しまれてきました。 カワラナデシコ(河原撫子)の漢方としての名前は「瞿麦(くばく)」といいます。「瞿麦」はカワラナデシコ(河原撫子)の開花中の全草を指します。生薬では開花中の地上部を乾燥させたものを使います。 ナデシコは、秋の七草のひとつにも数えられます。秋の七草は、万葉集に詠まれた「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」がもとになっていますが、「撫子の花」は、カワラナデシコ(河原撫子)のことだと言われています。

フウセントウワタ

  • フウセントウワタは、南アフリカ原産のキョウチクトウ科の多年草。霜が降りない地域であれば露地で越冬可能ですが、日本では主に一年草として扱われています。 初夏に白い花が咲いたあとに、夏から秋にかけて緑の風船のようなユニークな果実が実り、切り花やドライフラワーとして利用されています。

シンビジウム

  • シンビジウムは、ラン科シンビジウム属のランです。原産地では樹に着生したり、根元に地生したりしています。シンビジウムが最初に発見されヨーロッパに紹介された18世紀後半以降、インドからイギリスへ各種のシンビジウムが送られ、たくさんの交配種が作出されました。花茎が直立するタイプや弓状になるタイプ、下垂するタイプとあり、また花の大きさも10cm以上の大型種から3cm程度の小型種まであります。 日本には明治以降に入り、贈答用の鉢花として人気があります。花の観賞期間が長く、コチョウランと並ぶ人気の洋ランで、切り花でも出回っています。

ヒオウギ(檜扇)

  • ヒオウギは、アヤメ科アヤメ属の多年草。日本を始め、中国や朝鮮半島に自生しています。以前はヒオウギ1種のみのヒオウギ属に分類されていましたが、DNA系統解析によりアヤメ属とされました。それに伴って学名も Belamcanda chinensis から、Iris domestica に変更されました。 ヒオウギ(檜扇)という名は、宮中で官位のある人が用いた「檜」の薄板を重ねて作った扇(檜扇)に由来しています。何枚も重なり合って並ぶ厚みのある葉が、檜扇を開いたときの様子に似ていることから付けられたといわれています。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花の花材として親しまれてきました。 ヒオウギの花は日中に咲き夕方に閉じてしまう一日花ですが、花期の間は次々と咲き続けます。花の特徴は他のアヤメの仲間と異なり、花径5~6cm、オレンジ色に赤色の斑点のある6枚の花びらを大きく広げるように咲かせます。英名の「Leopard flower」は、この花びらの斑点が由来とされています。7月~8月の暑い夏の盛りに草丈100~120cmほどの茎の先に色鮮やかな花を咲かせる姿は見事です。 花が咲いた後、大きなさやの袋ができ、それが熟すと割れて中から黒い種子が出てきます。種子はしばらく落ちずに残るので、花材としてよく使われます。種子がブラックベリーに似ていることから「black berry lily(ブラックベリー・リリー)」と呼ばれることもあります。

クロコスミア(ヒメヒオウギスイセン)

  • クロコスミア(ヒメヒオウギスイセン)は、夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる南アフリカ原産の球根植物。日本には観賞植物として渡来し、現在は野生化したものがよく見られます。強健で乾燥に強く、丈夫で増えやすい植物です。冬は休眠しますが、植えっぱなしで管理でき、ほとんど手がかかりません。 近年、植物分類が変わり、旧学名のモントブレチア、新学名のクロコスミア、和名のヒメヒオウギスイセンなど、複数の名前で呼ばれています。

酔芙蓉(スイフヨウ)

  • 酔芙蓉(スイフヨウ)は芙蓉(フヨウ)の園芸品種で、朝は白、午後になるにつれてピンクに変化する花色がお酒に酔った人のようであることから酔芙蓉と名付けられました。名付け親は、NHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルになった植物学者、牧野富太郎博士です。 酔芙蓉(スイフヨウ)の花が咲き始めるのは早くて7月後半。主には8月~10月が開花時期です。ひとつひとつの花は一日花で夕方にはしぼみますが、夏から秋にかけて休みなく次から次へと開花します。ピンクの色みは、淡い色から時間の経過とともに赤みを増し、夕方近くになると濃いピンクへと変化します。 自然樹形で育てると放射状に株立ちに生長します。手のひらのような形の大きな葉、伸びやかに広がる枝から優しい雰囲気の大輪の白やピンクの花が咲く姿はとても目を引きます。

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