記事カテゴリ

Special

「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

151-160件 / 全1554件

LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

ミヤコワスレ(都忘れ)

  • ミヤコワスレ(都忘れ)は、ミヤマヨメナの園芸品種です。江戸時代から栽培され、茶花としても愛されてきた、歴史のある花です。今でも、庭植えや鉢植え、切り花として流通しています。 草丈は、20~70cm程度、小ぶりな品種は鉢植えに、高性種は花壇の彩りや切り花として人気があります。花の直径は3~4cm、花色は濃い紫から淡い紫、ピンク、白などがあります。青みがかった深い紫色の花は、小さいながらに存在感があり、庭の中でよく目立ちます。 ミヤコワスレ(都忘れ)は、日当たりが良い方が花をたくさん咲かせますが、夏の直射日光が少し苦手です。花が咲き終わった頃から、直射日光を避けられるような、落葉樹の下に植えるか、鉢植えは移動させるようにして管理しましょう。

ビワ(枇杷)

  • ビワ(枇杷)は、バラ科ビワ属の常緑高木です。冬に白くて小さな花を咲かせ、初夏にオレンジ色の甘い果実を実らせます。あまり手がかからず、家庭で育てやすい果樹として人気があります。中国から渡来し、古くから愛されてきました。ビワ(枇杷)が果樹として栽培されるようになったのは、江戸末期からだと言われています。現在日本で多く栽培されている「田中」と「茂木」の2品種は、このころに渡来したビワ(枇杷)の実生変異種だと考えられています。同じく江戸時代には、ビワ(枇杷)の葉から作られた枇杷葉湯が、夏バテに効果があるということで庶民の間で大流行したそうです。 ビワ(枇杷)は、皮のように厚く固い葉を持ち、枝の先端にオレンジ色の軟毛のある果実を複数実らせます。果皮をむくと、みずみずしく柔らかい果肉のなかに黒く大きな種子が入っています。学名 Eriobotrya は、ギリシャ語の「erion(羊毛)」と「botorys(ブドウの房)」に由来し、ビワ(枇杷)の果実の表面に軟毛があること、ブドウのように複数の果実を実らせることを表しています。 ビワ(枇杷)は常緑樹ですが、厳寒期に花が咲くこともあって、寒害を受けやすいのが特徴です-2℃を下回ると被害が出やすくなるので、寒冷地での栽培は不向きな果樹です。また、樹高が高くなる木なので、幼木の頃から剪定をして、あまり大きくならないように育てます。

スミレ(菫)

  • スミレとは、スミレ科スミレ属の多年草。世界の温帯に400種類が存在していると言われています。そのなかでも56種類が自生する日本はスミレ王国です。 スミレという名前は、スミレ科スミレ属の総称のように使われていますが、本来は「スミレ」と名付けられたViola mandshuricaのことを指します。mandshuricaとは中国を意味する言葉ですが、日本原産です。日本の風土に馴染んでいるため、非常に育てやすい植物です。 スミレの花は形が特徴的で、後部が突き出して細長い袋状となっており、ここが蜜を分泌する蜜房となっています。スミレという名前の由来は、花を横から見た姿が大工が使う墨入れ(墨壺)に似ているからだといわれています。 スミレは、野山や森以外に街中でも見られます。アスファルトの隙間から花を咲かせているのを見かけるほど強健な草花です。典型的な虫媒花で、その花の蜜を求めてやってきた昆虫の体に付着した花粉が、次の花に移動して授粉にいたるという仕組みです。けれど、実際にはこの方法で結実することは少ないと言われています。春の開花期を過ぎた夏から秋、環境がよければ冬でも、閉鎖花といって蕾の段階で自家受精して結実します。スミレが花を咲かせていないのに、種を作っているのを見かけるのはこのためです。

クリサンセマム・ムルチコーレ

  • クリサンセマム・ムルチコーレは、春から初夏にかけて明るい黄色の花を咲かせるキク科の一年草。丸い花弁の小さな花は可愛らしい雰囲気で、這うように横に広がりながら生長し、ワンシーズンでたくさんの花が開花します。 以前はクリサンセマム属に分類されていたので「クリサンセマム・ムルチコーレ」と呼ばれていますが、現在はコリオステフス属に再分類され、「ムルチコーレ」と呼ばれることも多いようです。 一株でたくさんの花が開花し、横に広がるように生長する性質なので、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットの材料として使われています。

ロシアンセージ

  • ロシアンセージは、シソ科の多年草。名前にセージとついていますが、ペロブスキア属の植物でセージの仲間ではありません。こんもりとブッシュ状に繁り、長い花穂を立ち上げ、ラベンダー色の花が夏から秋にかけて長期間開花します。 繊細な切れ込みのシルバーグリーンの葉とラベンダー色の色合いが涼し気な雰囲気です。草姿がラベンダーのようにも見えることから、サマーラベンダーの別名があります。 耐寒性、耐暑性とも強く、ちょうどラベンダーの花が見ごろを過ぎるころから秋にかけての長期間、穂状の花を無数に咲かせます。かなり大型になりますが、最近は草丈を抑えた小型の品種も登場しています。

レタス

  • レタスは、アブラナ科の代表のキャベツと形は似ていますが、じつはキク科の野菜です。 先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。 和名は「チシャ」と言い、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。 レタスは、古代エジプト時代にはすでに食されていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後、アメリカから伝わってきました。 レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、花芽が形成されてとう立ちします。

セントポーリア

  • セントポーリアは、熱帯アフリカの高山地帯に自生する小型の多年草。まるでビロードのような触り心地の肉厚な葉と短い茎が特徴的です。別名ではアフリカスミレと呼ばれることがありますが、その名のとおりスミレに似た上品な花を咲かせます。 品種改良が進み、花色や草姿、花の形、葉の形などで分けると1万5千種類にもなるといわれています。花色は単色だけでなく、花弁に濃淡がついたり斑点が入るものなど様々です。花の大きさも小輪から大輪まであり、咲き方も一重咲き、八重咲き、フリル咲き、ベル咲き、スター咲きなど様々です。 セントポーリアが好む生育環境は、人が心地よいと感じる環境だとされているため、一年中室内の明るい場所で管理します。室内で育てるので、暑さや寒さに左右されず、日中でも夜でも手入れを楽しむことができます。また、姿形がコンパクトなので室内でもそれほど場所をとらずに様々な品種を育てることができることも愛好家が多い理由です。

ユーパトリウム

  • ユーパトリウムは、キク科ヒヨドリバナ属の園芸種の総称です。日本を含む東アジアと北アメリカに自生している多年草で、紫や白の優しい雰囲気の花を咲かせます。草丈は1~1.5m程度、よく枝分かれし、こんもりとブッシュ状に茂ります。開花期間は、初夏から秋までと長いのが魅力。暑い季節に風を感じるような涼しげな花を楽しめます。 葉色が褐色のユーパトリウム・チョコレートは、カラーリーフとしても人気があります。日本の秋の七草の一つとして有名なフジバカマも、ユーパトリウムの仲間です。 ユーパトリウムは、アジアや欧米でも薬草として利用されてきた歴史のある植物です。属名 Eupatorium の由来は、薬草としての効果を見つけたといわれる、古代の国ポントスの王ミトリダテス・エウパトルにちなみます。

オオイヌノフグリ

  • オオイヌノフグリは、春に小さな青い花を咲かせるヨーロッパ原産のオオバコ科の一年草。春の野草の中では、いち早く2月頃から咲き始めます。ひとつひとつの花はとても小さくかわいらしい花ですが、地面一面に青い花が広がる様子はとても美しい光景です。 かわいらしい花とは裏腹に丈夫で繁殖力が強く、日当たりの良い庭や空き地、畑など、いたるところで見かけます。ひとつひとつの花は一日花で翌日にはしぼんでしまいますが、花後に実ができ、熟すとはじけて種が飛び、次第に広がって群生します。

トマト

  • 夏野菜の代表ともいえるトマト。現在様々な品種が改良され青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いトマトの品種もあります。トマトは緑黄色野菜の1つで、トマトの栄養に含まれるクエン酸は疲労回復効果があり、その他にもリコピン、グルタミン酸など栄養も豊富で、健康や美容にも効果があることも人気の理由です。調理方法も生のままいただくサラダから、煮込み料理、ソース、スイーツなど様々な料理に使えます。 このトマト、じつは植物学者たちの調査によりトマトの原種は大玉トマトではなく、チェリートマト(ミニトマト)ということが分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 トマトは原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。この野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるのは、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、ミニトマトやトマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていました。 トマトの赤い実は毒性はありませんが、じつはトマトの苗自体には「トマチン」という有毒物質が含まれています。花・葉・茎・未熟な青い実などに多く含まれているため、それらは食べることができません。トマトの実は完熟するとトマチンの含有量が急に少なくなり、ほとんどなくなるため食べることができます。最近、おしゃれな緑色のトマトが出回っていますが、緑色に熟している品種であれば食べられます。

もっと楽しむ

メルマガ会員募集中

  1. 旬の園芸作業やおすすめの植物情報をお届け
  2. 季節の植物情報やプレゼント企画の先行お知らせ
  3. お気に入り記事や植物図鑑を登録してすぐに見つけられる
  4. Q&Aでみんなに質問したり回答を投稿できる

メールアドレスと
パスワードだけで登録完了

会員登録画面へ進む

LOVEGREEN QA 質問してみる 小さな相談でも皆で解決!

LOVEGREEN 公式アカウントをフォロー!

TOP