キク
- キクは、皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。奈良時代に中国から不老長寿の薬草として渡来しました。その後、江戸時代に入ってから、花の美しさが評価され、盛んに品種改良されるようになりました。こうしたキクを「古典菊」と呼び、「江戸菊」「嵯峨菊」「美濃菊」など地名を冠してカテゴリー分けされています。スプレーギク、ピンポンマムなど、イギリスを中心に欧米で生み出された小輪でたくさんの花をつけるキクは「洋菊」と呼ばれています。 キクは、非常に種類が多く、咲き方や花びらのフォルムは様々。野花を思わせるような小菊から、一重咲きや八重咲き、大輪、中輪、小輪、スプレー咲き、色も伝統的な白や黄色にはじまり、赤、紫、茶、ピンク、オレンジ、複数の色を合わせたものなど数多くの品種があります。古典菊、洋菊どちらも丈夫で育てやすいのが特徴。品評会を目指すもよし、色とりどりの寄せ植えにしてもよし、様々な楽しみ方ができます。 キクは観賞するだけでなく、不老長寿の力を持つ薬草として重宝されてきました。9月9日の重陽の節句にはキクの花を愛で、花びらを浮かべた酒を飲み、花を包んだ布で体をふいて、無病息災や若返りを祈願したそうです。今でも重陽の節句には、キクの花を愛でる習慣が残っています。