「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑421-430件 / 全1474件

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アキレア(セイヨウノコギリソウ)

  • アキレアは、初夏~秋にかけて茎の先端に小さな花が固まりのようになって開花するキク科ノコギリソウ属の多年草です。和名にノコギリの名があるのは、葉がノコギリの刃のようにギザギザした形状をしていることからです。 たくさんの種類がある中で、一般的にアキレアと呼ばれるものはセイヨウノコギリソウ(A. millefolium)で、ハーブのヤロウ(コモンヤロウ)もその仲間です。日本に自生しているノコギリソウ属の仲間は、ノコギリソウやエゾノコギリソウがありますが、ノコギリソウとセイヨウノコギリソウは、花は似ていますが葉に違いがあるので見分けることができます。 ハーブのヤロウの花色は白ですが、園芸種のアキレアはカラーバリエーションが豊富です。丈夫で開花期間が長いので夏の庭や花壇に利用されたり、切り花としても人気があります。地下茎で広がる性質ですが、最近の改良種は広がり方が穏やかな品種もあります。 1cmにもみたない小花が固まって咲き、遠くから見るとひとつの大きな花のように見えます。線の要素のある穂状の花やグラス類と面の要素のあるアキレアを組み合わせたり、豊富な花色を利用して色彩にこだわった庭を造るなど、組み合わせ次第でさまざまな役割をしてくれる草花です。

ぺラルゴニウム・シドイデス

  • ぺラルゴニウム・シドイデスは、シルバーグリーンの丸い葉とシックな花色が印象的な原種系ぺラルゴニウムの一種です。 丸い葉が密集する株元から花茎が伸び、茎の先が枝分かれして、赤紫色の小花が多数開花します。丈夫で開花期間が長く、早春~晩秋まで繰り返し開花します。シルバーグリーンの丸い葉は、カラーリーフとしても見ごたえがあるので寄せ植えに使うのもよいでしょう。

金木犀(キンモクセイ)

  • 金木犀(キンモクセイ)は、秋に甘い香りを漂わせながらオレンジ色の小花が開花するモクセイ科の常緑樹です。庭木としての他、公園や街路樹としても利用され、甘い香りのする花は秋の訪れを知らせてくれるような存在です。金木犀(キンモクセイ)のオレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。 金木犀(キンモクセイ)の名付け親は、植物学の父と呼ばれ、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎博士で、学名にもMakinoの名があります。また、遠くまで香りが届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていました。 金木犀(キンモクセイ)の花は食用にもなり、原産地・中国では花を砂糖漬けやシロップ、リキュールなどに利用します。中国茶の桂花茶(けいかちゃ)は、金木犀(キンモクセイ)の花を乾燥させたお茶です。

サルスベリ(百日紅)

  • サルスベリは、夏から秋まで長く開花するミソハギ科の落葉樹です。自然樹形でも形が整いやすく手入れが楽なので、庭木の他に公園や街路樹などでも人気があります。枝を大きく横に広げて、その先にたわわに花を咲かせ、花にも樹形にもボリュームがあり遠くからでも目立ちます。 サルスベリの花は非常に開花期が長く、真夏の暑い中でも休むことなく開花し続けます。ピンク濃淡、赤、白、紫、複色など花色が豊富で、銅葉など葉に特徴のある品種も登場しています。 サルスベリの特徴は木の肌にもあります。樹皮はザラザラしていますが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はつるつるしています。この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなのが「サルスベリ」の名前の由来です。

デイジー(デージー)

  • デイジーは、ヨーロッパおよび地中海沿岸が原産のヒナギク属の多年草。和名は雛菊(ヒナギク)です。学名のBellisには「可愛らしい」という意味があり、その学名のとおり直径5cmほどの可憐な花をつけます。一重咲きのものはマーガレットに似た白い花を咲かせます。現在では園芸品種が多く育成されており、ガーデニングでは八重咲きのころんとした花の品種が主流になっています。 本来は多年草ですが日本の夏の暑さに弱いため、11月~5月頃まで花を楽しめる秋まき一年草として栽培されています。晩秋から早春にかけてポット苗が流通します。花色は白、桃色、紅色、絞りの入ったものがあり、高さ10~20cm程度とコンパクトで花壇の縁取りや寄せ植え、鉢栽培に用いられます。 耐寒性はありますが、強い霜に直接当たると花が傷みます。苗を入手したらできるだけ早く植え付け、寒くなる前に根をよく張らせておきましょう。遅く植えた場合や寒冷地などでは、霜よけをした方が安心です。 デイジーは、光を受けたときに花が開いて黄色い花芯を見せる性質があります。そのような性質や、太陽のような花の形からデイズ・アイ(太陽の眼)と呼ばれ、デイジーという名が付けられたそうです。花が閉じている時と開いているときの印象が全然違うところも面白い特徴です。また、デイジーには「平和」「希望」という素敵な花言葉があります。

レモンバーベナ

  • レモンバーベナは、レモンの香りに似た爽やかな香りがするクマツヅラ科の落葉低木のハーブです。癖がなく、ハーブ初心者にも受け入れられやすい香りです。フランスでは「ベルベーヌ」の名前で親しまれ、食後に飲むハーブティーとして有名です。 レモンバーベナの葉は明るいライムグリーンの色をしているので、庭木としても周囲を明るくしてくれる存在です。耐寒性はありませんが、温暖地であれば日当たりの良い軒下で越冬可能です。寒さにさえ気を付ければ、基本的には大変丈夫なハーブです。近くを通るとほんのりとレモンの香りが漂い、日々の水やりなどの最中も爽やかな香りで楽しませてくれます。

ハイビスカス・トリオナム

  • ハイビスカス・トリオナムは、アオイ科フヨウ属の一年草です。本来は多年草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として扱われています。日本には江戸時代に鑑賞用として渡来し帰化植物となり、和名では銀銭花(ギンセンカ)と呼ばれています。 6月~10月にかけてクリーム色の花が次から次へと開花しますが、ひとつひとつの花は一日花です。クリーム色の花弁は中心が濃い紫色で、花弁の裏側もほんのりと紫がかっているものもあり、花色には個体差があります。花は昼過ぎには閉じてしまうことからFlower of an hourという英名もあります。

タイタンビカス

  • タイタンビカスは、赤塚植物園作出のアメリカフヨウとモミジアオイの交配選抜種の宿根性のハイビスカスです。圧倒的な存在感と驚異的な強さ、ハイビスカスのような花姿から「巨神タイタン」にちなんで、「タイタンビカス」と名づけられたそうです。 生育旺盛で日当たりさえ良ければ特に植える場所を選びません。ひとつひとつの花は一日花ですが、真夏も休むことなく7月~9月に大輪の華やかな花が次から次へと開花します。夏の青空の下で咲く大輪の花と草姿は圧巻の光景です。手入れが簡単でたくさんの花が開花するため、個人宅のほか、公園などにも植栽されています。 宿根草なので冬は地上部分はなくなりますが、一度植え付ければ毎年同じ株から開花します。年々品種が増え、花色、花の大きさのバリエーションも豊富になっています。草丈も2mを超えるものから50~60cmの矮性種もあるので、植える場所に応じて品種を選ぶとよいでしょう。

シュウメイギク(秋明菊)

  • シュウメイギクは、秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。名前に菊とありますが、学名からもわかるように菊ではありません。英名ではJapanese anemoneと呼ばれていますが、中国が原産となる帰化植物で野山に多く自生しています。秋の風情を感じる花は、欧米ではボーダーガーデンや日本風のガーデンには欠かせない植物となっています。 生育旺盛な宿根草で、年々大株になりたくさんの花が開花します。優し気な花の表情は風情があり、秋の落ち着いた光の中でたくさんの花が咲き誇る姿は目を引きます。半日陰程度の環境でも開花するため、シェードガーデンの素材としても利用されています。 花弁に見える部分はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。華道の素材としてや秋の茶花としても親しまれ、切り花として流通しています。

アネモネ・カナデンシス(メドウアネモネ)

  • アネモネ・カナデンシスは、キンポウゲ科の宿根草で原種のアネモネの一種です。 性質は強健で、地下茎で広がりながら群生し、春から初夏に白い花が開花します。この性質から広いスペースのグランドカバーにもなります。 一輪でも清楚でかわいらしい花ですが、群生させると足元一面に白い花が点在するように咲き、とても美しい光景になります。

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