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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。

クレピス(桃色タンポポ)

  • クレピス(桃色タンポポ)は、ヨーロッパ原産のキク科フタマタンポポ属の一年草。日本には大正時代に園芸植物として渡来しました。花や葉の雰囲気が似ているため桃色タンポポの別名がありますが、属性が違うので分類上はタンポポではありません。 春にロゼット状の株元から多くの花茎を立ち上げ、優しいピンク色の花を咲かせます。多くの花を咲かせることから、千本蒲公英(センボンタンポポ)という別名があります。

ヒメウズ

  • ヒメウズは、キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草。本州の関東以西の道端、山林などで見られる、小さな白い花を咲かせる野草です。早春に鋸歯のある小さな葉と細い茎を地上に出して、その先に数個の花を咲かせます。花の後にできる実は2~4つの袋に分かれ、熟すと弾けて種子を周囲に飛ばします。種子を飛ばし終わると、夏前には地上部が枯れてなくなります。 名前の由来は、トリカブト(鳥頭)に似ているけど、小さいのでヒメウズ(姫鳥頭)とされています。ヒメウズの花をよく見ると、トリカブトというよりもオダマキに似ています。属名の Semiaquilegia も、オダマキに似ているけど別であるという意味です。ヒメウズの花の特徴は、花径5mm程度、色は白で、うつむくように咲く花の基部にコブのような距があります。距はとても小さいので、よく見ないとわかりません。オダマキの花は、反り返るようなはっきりとした距があるという点がヒメウズとの違いです。ヒメウズは、オダマキによく似ていますが、オダマキ属には分類されておらず、1属1種の花です。 ヒメウズは、茎が細く、花も小さく色も白という、非常に地味な見た目のためか、あまり注目されませんが、よく見ると非常にかわいらしい姿をした春の野草です。

フキ(蕗)

  • フキ(蕗)は数少ない日本原産の山菜で、日本全国の山野に自生しているキク科フキ属の多年草。毎年同じ場所で収穫を楽しめる日本古来の山菜です。 フキ(蕗)は、地下茎で広がり、地上へ細長い葉柄(ようへい)を伸ばして、その先に丸いフォルムの大きな葉を展開させます。私たちがいつも食べている茎のように見える部分は、葉柄といって葉と地下茎をつなぐ柄(え)のような部分です。フキ(蕗)の地下茎は有毒なので、食べないようにしてください。 早春に葉よりも先に顔を出すフキノトウは、フキ(蕗)のつぼみです。雌花と雄花に分かれていて、雄花は黄色で咲き終わると枯れていきますが、雌花は白い花の後に茎が伸び、タンポポの綿毛のような種子を飛ばします。ただし、栽培種のフキ(蕗)は、種子では増えません。 北海道の足寄町に自生するラワンブキは、高さ2~3mにも達する大きさが有名で、群生地は人気の観光スポットにもなっています。

ワイルドストロベリー

  • ワイルドストロベリーは、バラ科の常緑多年草のハーブです。イチゴの野生種なので性質がとても丈夫な植物で、地植え、寄せ植え、ハンギングなど、様々な用途で利用されています。葉の色は明るい若緑色で、形もかわいらしいため、花や実がない時期でもリーフプランツとしても人気があります。  

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)

  • ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草。高温多湿が苦手なので、日本では一年草として扱われています。ただし、梅雨~夏を越すことができれば、二年草、もしくは多年草となることもあります。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、オレンジ系、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンクなど豊富な花色があるとともに、一重の他、八重咲種など咲き方も多様で、新品種が次々と登場しています。   ワイルドフラワーのミックスの種などにも入っていることがあり、公園や公共スペースなどの広い空間の花畑に使われることがあります。青い空とオレンジ色のコントラストは美しく、群生させるととても見事です。

サンシュユ(山茱萸)

  • サンシュユ(山茱萸)は、春に黄色い小さな花を咲かせ、株全体を鮮やかな黄色に染めるミズキ科の落葉高木。春に咲く花木類の中では比較的開花が早く、周囲の木々が芽吹く前か芽吹きだした頃が開花時期のため、黄色に染まった木はとても目を引きます。花は、黄色い小花が30個ほど集まって直径2~3cmくらいの小さな花序を形成します。 春一番に黄金色の花を咲かせることから「春黄金花(ハルコガネバナ)」とも呼ばれています。   秋にグミの実に似た真っ赤な実をつけ、その実が珊瑚のように見えるため「秋珊瑚(アキサンゴ)」の別名もあります。 サンシュユ(山茱萸)は中国と朝鮮半島が原産で、江戸時代の中頃に薬用植物として日本に渡来したと言われています。写真のように花の季節に前年の赤い実が残っていることもあります。赤い実は、滋養強壮などの生薬として広く使われてきました。   日本では黄色の小花、赤い実、薄茶色の幹肌が好まれ、観賞用の花木として庭木や公園樹木、切り花に多く用いられています。花のあとに芽吹く葉も美しく見ごたえがあります。

菜の花(ナバナ)

  • 菜の花(ナバナ)は、つぼみや花茎、若葉の部分を食する、ほろ苦い味が特徴的なアブラナ科の野菜です。 菜の花は、「菜花」「花菜」と呼ばれることもあります。というのも、アブラナ科の黄色い花を一般的に菜の花(ナバナ)といいますが、菜の花(ナバナ)と呼ばれるもののなかには観賞用、菜種油の原料となるナタネ、食用の菜の花(ナバナ)などがあり、品種がそれぞれ異なります。 菜の花(ナバナ)は、開花する前のつぼみの状態で収穫するほうが苦味が少なく、柔らかいため美味しく食べることができますが、採り遅れて花が咲いてしまっても、黄色い菜の花(ナバナ)は観賞用としても十分楽しむことができます。 菜の花(ナバナ)は、大変耐寒性に優れています。日当たりの良い環境で育てることで、冬も枯れずに生育します。

コスミレ

  • コスミレは、スミレ科スミレ属の多年草。学名の種小名に japonica とありますが、日本在来種ではあれど、固有種ではないようです。また、漢字で書くと小菫、小ぶりなスミレという意味のようですが、スミレ( viola mandshurica )と比べてもそれほど小さくはありません。 コスミレは、早春から咲き始める早咲きのスミレで、林の縁や公園の明るい半日陰で見かけます。花色の濃淡や、葉裏の色、花びらの毛の有無など、個体差が多く見られる品種です。草丈5~10cm程度、茎の先に紫色から淡い紫色の花を1つ咲かせます。花は直径2cm程度、下の花びらに縞模様が確認できます。葉は先端がとがらず、基部がハート型のようにくぼんだ卵型、裏が紫色がかっているのが特徴です。

ヨモギ(蓬)

  • ヨモギは、キク科ヨモギ属の多年草。世界中に400種以上が確認されており、日本には30種ほどが分布しています。ヨモギは、昔から私たちの生活で役立ってきた有用植物で、食用やお灸のモグサ、他にも生薬、止血や虫刺されなどに利用されてきました。西洋でも魔除けや浄化、害虫忌避など、古今東西で食用や薬用、まじないや魔除けとして利用されてきたハーブです。葉茎に独特の芳香があり、早春に出てくる新芽は草餅や天ぷらなどにして食べられます。 ヨモギは、日当たりの良い野原や河原に自生します。風媒花で、虫に頼るのではなく風で花粉を飛ばすからなのか、風通しの良い開けた場所で見かけます。葉は大きく切れ込みの入ったフォルムで、長さ5~12cm、幅4~8cm程度、葉裏には白い綿毛が密集しているのが特徴で、この葉裏の毛を集めてモグサが作られます。花色は淡い黄緑~黄色、円錐形に小花が集まって咲きます。荒地でも育つような強健な植物で、地下茎で増えていきます。

カスマグサ

  • カスマグサは、マメ科ソラマメ属のつる性越年草です。田畑の畔や野原、道端、空き地など、開けた日当たりの良い場所で見かけます。カラスノエンドウやスズメノエンドウの近縁種で、カラスノエンドウよりも小さく、スズメノエンドウよりは大きい、ちょうど2種の中間くらいのサイズです。カスマグサという名前は、この2種の頭文字を取って、その間(ま)のサイズだからということに由来します。冗談のようですが、本当の話です。 カスマグサは草丈20~60cm程度、葉は羽状複葉、葉の先から巻きひげを出して周囲に巻きつくように伸びていきます。4月~6月に、上の花びらに縞模様が入った、直径5mm程度の小さな淡紫色の花を咲かせます。花の後には、7~15mm程度のさやができ、中には小さな豆が通常4粒入っています。豆は熟すと茶色くなり弾けます。 カスマグサは、それほど強健ではないのか、カラスノエンドウやスズメノエンドウに比べて見かける機会は少ないようです。それでも、開けた日当たりの良い草地で、ずっと下を向いて歩いていると見られることがあります。スズメノエンドウが生えているような場所があれば、同じような環境を好むカスマグサに出会えるかもしれません。

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