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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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レモンバーム

  • レモンバームは、シソ科の多年草のハーブ。レモンに似たさわやかな香りがあり、ハーブティーや料理の香りづけ、精油、ポプリなど幅広く利用されています。精油名はメリッサの名で流通し、抽出するのに多くの葉が必要なので大変高価な精油のひとつです。 蜜源植物であるレモンバームは、初夏に小さな白い花が開花します。学名Melissaは、ギリシャ語でミツバチを指すmelittenaが語源となっています。 レモンバームの葉の色は明るい緑色なので、庭や花壇に植栽すると明るい雰囲気になります。性質がとても強く、初心者でも簡単に育てることができます。葉がある期間は、適度に剪定を繰り返しながら栽培すると、しっかりとした株に仕立てられ、収穫量も多くなります。  

ハハコグサ(母子草)

  • ハハコグサは、キク科ハハコグサ属の一年草。春になると、野原や花壇、道路脇など、身近な場所で見かける野草です。ハハコグサは、全草に軟毛があり、全体的にくすんだ銀葉という印象の野草です。春に黄色のつぶつぶとした花を咲かせます。ハハコグサには花びらがないので、花らしく見えず、あまり目立たない印象ですが、よく見るとこの花はフランネルのような質感で、軟毛のある葉茎と合わせて、フェルトで作った手芸作品のようなかわいらしさがあります。 ハハコグサは、「ごぎょう」や「おぎょう」と呼ばれ、春の七草の一つに数えられます。漢字で書くと「御行」、細かいことですが、正式には「おぎょう」であって「ごぎょう」は間違った読み方だそうです。ハハコグサという名前の由来については、「ほうこぐさ」という昔からの呼び名が変化したものだという説、古くの記述に「母子草」とあったという説、葉の軟毛が「ほほけだっているから」という説など、諸説あります。 春の七草として七草粥に入れるほか、昔は草餅の材料にも使用されていました。そのため、地方によっては「餅草」という名前でも呼ばれます。今でこそ、あまり目立たない野草のように扱われていますが、古くには食用や薬草として利用される有用植物だったようです。

ハコベ(はこべら)

  • ハコベは、ナデシコ科ハコベ属の越年草。世界中におよそ120種が分布していて、日本で一般的にハコベと呼ばれているのは、コハコベ、ミドリハコベ、ウシハコベの3種です。どれも農耕とともに世界中に広まったとされている帰化植物です。 日本には古くから自生していたようで、「はこべら」とも呼ばれ、春の七草の一つに数えられるほか、万葉集にも「波久倍良(はくべら)」という名で登場しています。畑や野原など、身近な場所に自生している野草で、食用や薬草にされるなど、私たちの生活のなかで有用植物として扱われてきました。ハコベは、秋に芽吹き、冬はグリーンの葉を出して越冬し、春に花が咲く越年草なので、冬の貴重な食糧の一つだったようです。1月7日に食べる七草粥のほか、おひたしや汁の実にしたり、ハコベの葉と塩で作ったハコベ塩で歯を磨いたり、鳥の餌にしたりと利用されてきました。英名の Chickweed も小鳥の餌という意味です。 ハコベの花が咲くのは2月~5月頃、その後も初夏までちらほらと花を見かけますが、花の盛りは春です。色は白、直径5~6mmの小さな花です。地面を這うように横に茎を伸ばしていくので、草丈は低く見えますが、長い茎は50cmほどまで広がっていることもあります。先が割れた5枚の花びらを広げる姿が星を連想させることから、星という意味の Stellaria という学名がつけられています。また、ハコベという名前は、万葉集の「波久倍良(はくべら)」が「はこべら」に訛り、さらにハコベに変化したのが由来だといわれていますが、諸説あるので定かではありません。

キャットミント(ネペタ)

  • キャットミント(ネペタ)は、ミントに似た清涼感のある香りがするシソ科の宿根草です。ハーブとして料理や薬草として利用されてきたのは、キャットニップ(Nepeta cataria)と呼ばれる種類です。 とても丈夫で開花期間が長いため、夏から秋にかけての花壇や寄せ植えに活躍し、鑑賞用に改良されたキャットミントが多数流通しています。横に広がるように生長するのでグランドカバーとしても利用されています。

スティパ

  • スティパは、イネ科ナセラ属の常緑から半常緑の多年草で、アルゼンチンやチリ、メキシコなどの乾燥地に自生しています。学名は Nassella tenuissima ですが、シノニムの Stipa tenuissima も有名で、「スティパ」という名前で流通しています。 明るいグリーンの葉と、柔らかな穂が風に揺れる姿が美しく、また乾燥にも強いので、庭を彩るグラス類として人気があります。スティパ・エンジェルヘアーや、ポニーテールといった品種が人気があります。 春から秋まで楽しめる穂は、弓のようなカーブを描きます。学名の Nassella は、ラテン語の「首の細い釣り針」に由来します。種小名の tenuissima は、ラテン語で「最も細い」という意味です。

ツキヌキニンドウ

  • ツキヌキニンドウは、スイカズラ科スイカズラ属の常緑、あるいは半常緑のつる植物です。花の下の1~2対の葉が合着し、茎が葉の間を突き抜けているように見えるのが名前の由来です。忍冬はスイカズラの和名で、冬でもグリーンの葉が残るので、冬を耐え忍ぶという意味で忍冬と言います。 ツキヌキニンドウは、茎の先に細い筒状の花が3個セットで咲きます。さらに反対側にもう3個1セットで花を咲かせるので、合計6個の花が咲いているように見えます。花の色は赤に近いオレンジ色、筒状の花の先は5つに裂けるように開いていて、その内側は黄味を帯びたオレンジ色なので、とても鮮やかな印象を受けます。花には香りはありません。近縁種に、日本原産のスイカズラ( Lonicera japonica )、ヨーロッパ原産で香りの良い花を咲かせるニオイニンドウ( Lonicera periclymenum )、エトルスカ・ハニーサックル( Lonicera etrusca )や、これらの園芸種などがあります。

ヒメジョオン

  • ヒメジョオンは、キク科エリゲロン属の越年草です。北アメリカ原産で、観賞用として日本に渡来したものが、雑草化して全国のいたるところで自生しています。よく見るとマーガレットを小さくしたような、かわいらしい花を咲かせます。草丈30~60cm程度、茎の先端に直径2cmくらいの花を咲かせます。花色は白か淡いピンク、花びらは細く、花の中心は黄色です。よく似た花にハルジオンがありますが、ハルジオンが春に咲き始めるのに対して、ヒメジョオンは少し遅く、初夏から咲き始めます。また、葉の基部は茎を抱かないし、茎の中には白い隋が詰まっているところが違います。見てすぐにわかる違いは、ハルジオンのつぼみはうなだれるように下を向いていますが、ヒメジョオンのつぼみは上を向いているところです。 ヒメジョオンは漢字で姫女苑と書き、「女苑」という中国名を持つ花と似ているというのが名前の由来です。ハルジオンは漢字で春紫苑と書き、秋に咲く紫苑に似ているが春に咲くからというのが命名の由来です。どちらも命名者は、植物学者の牧野富太郎博士。どうしてこんなにややこしい名づけをしたのかについては、今でも話題に上るほどです。 ヒメジョオンは、強健で繁殖力が強い花です。畑、花壇、空き地、道路脇、アスファルトの割れ目からも目を出し、咲いています。農作物や他の日本在来種に影響を及ぼすとして、要注意外来生物に指定されています。ヒメジョオンは根が長く、途中で折れてしまうこともしばしば。見つけたら、大きくなる前に駆除することをおすすめします。

カンザキアヤメ

  • カンザキアヤメは、アヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。冬の寒い時期に、淡い紫や紫、白の花を咲かせるアヤメの種類です。一般的なアヤメは春に開花し、冬は地上部を枯らして休眠しますが、カンザキアヤメは冬に開花し、一年中緑の葉を絶やしません。 地下に塊根を持つのが特徴で、葉は長さ60cm程度、幅は細く、先がとがっていて、はじめは上に向かって伸びますが、やがて反り返るように横に伸びていき、地面に着くこともあります。花径は高さ30~40cmほどで、その先に5~8cmの芳香のある花を咲かせます。外側の3枚の花びらの基部は黄色い筋が入っており、内側の3枚の花びらの基部にわずかに赤い筋が見られます。地下の塊根にしっかりと花芽を蓄えているので、1シーズンにたくさんの花を楽しむことができます。  

ナズナ(タラスピ)

  • ナズナ(タラスピ)は、アブラナ科の越年草です。ナズナは、中国からタラスピはヨーロッパから渡ってきたと考えられていて、帰化植物として日本の山野に自生しています。ナズナ(タラスピ)と呼ばれる植物には数種類あり、日本に自生しているものは、ナズナ属(Capsella)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)などがあります。 身近な場所で見かけるものは草丈10~20cm程度ですが、原産地では60cm程度まで大きくなるものもあります。最近は切り花として輸入のナズナ(タラスピ)が出回るようになりました。輸入のナズナ(タラスピ)は、日本で見かけるグンバイナズナよりも草丈が高く、50~60cm程度の長さがあります。切り花として流通する際には、タラスピという学名で呼ばれることが多いようです。 越年草とは、秋に芽吹いて、グリーンの葉を出したまま越冬し、春に開花して枯死していくサイクルの植物のことです。一、二年草といういい方もします。冬でも葉を絶やさないナズナ(タラスピ)は、邪気を払う、霊力を秘めた植物だと信じらていました。春の七草にも数えられ、七草粥に入れて食べるのもナズナ(タラスピ)の霊力の恩恵にあずかろうとする意味があります。また、漢方では、乾燥させたものを斉(さい)という生薬として利用します。

サザンカ(山茶花)

  • サザンカ(山茶花)は、ツバキ科ツバキ属の常緑低木。本州から沖縄まで自生している日本固有種で、学名の種小名である sasanqua は、和名に由来しています。サザンカ(山茶花)の花が咲く時期は10月~4月、秋から春まで長く咲き続けます。耐寒性が強く常緑で、日向から半日陰まで植え付け可能、花付きも良く、あまり手がかからないなどの理由から、昔から庭木として利用されてきました。 サザンカ(山茶花)は、花や葉の特徴がツバキによく似ているため、間違えられることの多い花木ですが、花びらやしべ類の付き方、葉の特徴などに違いがあります。サザンカ(山茶花)の花びらは1枚ずつ平たく広がるように開き、ツバキのようにつながっていません。雄しべは、ツバキのように筒状にならず、1本ずつ付いています。サザンカ(山茶花)の葉はツバキに比べて小さく厚みがあり、葉の縁にはギザギザとした鋸歯があり、細毛が生えています。 また、ツバキの花は、花首からぽとりと落ちるのに対し、サザンカ(山茶花) は、花びらが1枚ずつ散っていく様子も違います。  

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