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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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カタバミ

  • カタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草。道端、空き地、アスファルトの裂け目など、身近な場所で見かける野草です。カタバミはシュウ酸を含んでいるので、噛むと酸味があります。酢漿草(すいもぐさ)という別名は、この特徴から名付けられました。また、Oxalis という属名も、酸っぱいという意味のギリシャ語に由来します。 カタバミは、地下に膨らんだ根を持ち、茎を横にほふくさせるようにして広がっていきます。葉は、ハート形の3枚の小葉、日照に反応して、閉じたり開いたりします。おもしろいのは、真夏などの強い直射日光が当たるときも葉を閉じ、半日陰になる時間になると再び開くという点です。花色は黄色、花びらが5枚で花径1cm程度の小さな花を咲かせます。日光に反応して開花するので、夜間の他、雨の日や曇りの日など日照条件の悪い時は閉じています。花の後にできる種は、長さ1.5~2cm程度の先が尖ったオクラのようなフォルムで、熟すと弾けて種子が数m先まで飛び散ります。横にほふくした茎と遠くに種子を飛ばす力で、繁殖していくのが特徴です。この繁殖力の強さから子孫繁栄の象徴とされ、武家の家紋に使用されるようになりました。反面、繁殖力が強く、また根がふくらんでいるためか引き抜きにくいというのが難点で、自宅の庭で繁茂すると厄介な野草として知られています。 カタバミの仲間には、ピンクの花を咲かせるイモカタバミやムラサキカタバミ、大きな黄色の花のオオキバナカタバミなどがあります。

ウメモドキ

  • ウメモドキは、モチノキ科モチノキ属の落葉低木です。山中のやや湿った場所を好む日本在来種で、茂みのような樹形をしています。ウメモドキという名前は、葉がウメに似ていることに由来します。 ウメモドキは、樹高2~3m、葉は長さ3~8cmの卵型で、縁に鋸歯と表面に短毛があります。5月~7月に葉脇に直径4~5mmの小さな花をまばらに咲かせ、9月~10月に直径5~10mmの赤い果実を実らせます。ウメモドキの花は、淡紫色、花びらは4~5枚で、果実に比べると地味であまり目立ちません。果実は、鮮やかな赤色で球形、落葉した後も枝に残る様子が鮮やかで美しく、果実が大きく観賞価値の高い園芸種があるほか、切り花としても流通しています。赤く熟れた美しい果実は、私たちの目を楽しませてくれるだけでなく、秋から冬の鳥たちの大切な食糧にもなります。

ゴデチア

  • ゴデチアは、北アメリカ原産のアカバナ科の一年草。初夏に発色の良い鮮やかなカップ形の花が開花し、高性種は切り花としても流通しています。花色が豊富で矮性種から高性種まであり、庭や花壇、鉢植えなどに利用されています。

クサイチゴ

  • クサイチゴは、バラ科キイチゴ属の落葉低木です。日本在来種の野生のキイチゴで、本州から九州まで自生しています。クサイチゴは、低木といっても樹高20~50cm程度ととても小さく草本類のような趣きがあり、名前の由来も草のように見えることにちなみます。 クサイチゴの繁殖方法は、栄養繁殖といって種子から発芽して増えるだけでなく地下茎でも広がって増えるのが特徴で、山野の明るい半日陰や草地で群生している姿を見かけます。全体に細かいトゲがあり、花の近くは3枚葉、他の枝は羽状複葉といって、枝の両側に小葉を展開する鳥の羽のようなフォルムをしています。3月~5月に5枚の花びらの白い花を咲かせ、5月~6月に真赤に熟す果実は甘く、生食できます。小さなつぶつぶとした実をボールのように集合させた果実の中に小さな種がたくさん入っていて、口に入れるとプチプチとした食感を楽しめます。

カクレミノ

  • カクレミノは、ウコギ科カクレミノ属の常緑低木~高木。カクレミノという名前の由来は、身に着けると姿が消えるという伝説上の宝物「隠れ蓑」に葉のフォルムが似ているからだとされています。 カクレミノの葉は、長さ8~12cm程度、若い枝や木の葉は3~5裂し、成木になると楕円形、葉の表面にはっきりとした3本の葉脈が走っています。葉の寿命は1年半~2年で、2年目の秋になると黄色くなって落葉します。7月~8月に枝の先からボールのようなフォルムの集合花を咲かせ、果実は10月~11月に黒く熟します。樹高3~8mと小ぶりで、枝が暴れないので剪定の手間がかからず、常緑で葉の密度が高いこと、耐陰性が強いことなどから、目隠しや日陰のお庭で好まれます。また、神前の供物の下敷きにカクレミノの葉を使用する地域もあることなどから、神社の植栽として見かけることの多い樹木です。

ウド(独活)

  • ウドは、ウコギ科タラノキ属の日本原産の多年草。山地や谷沿いの少し湿った土地を好んで自生します。地下に肉厚な根茎を持ち、地上部は草丈1~3m程度、葉は大きめの小葉が集まって50~100cmほどの羽根状になり、8月~9月にヤツデに似た花を咲かせ、秋には黒い果実を実らせます。食用にするのは、新芽、茎、葉、蕾、花です。 古くは自生するものを採って食べていましたが、17世紀頃から幼茎に土をかぶせて茎を長く育てるようになり、現在では光が当たらない地下室などで育てる軟白栽培(軟化栽培)で出荷されるものが主流になっています。 栽培されたウドは白くて品の良い淡白な味ですが、野生のウドは、短毛が密集していて風味が強く独特な苦みがあります。どちらも酢味噌和えやキンピラ、天ぷら、サラダなどにして食感を楽しむ春の味覚です。また、山ウドという名で流通しているウドは、ほとんどが露地で盛り土をして育てた緑化ウドで、野生のウドではありません。ただ、栽培されたウドと野生のウドは見た目や味に違いがあるものの、品種は同じです。 ウドは放っておくと夏には大きく育ち、茎が太くなって食用にはできません。「ウドの大木」という言葉は、大きくなって食用にできないウドに例えて、役に立たない様子を表現する言葉です。

ゴンズイ

  • ゴンズイは、ミツバウツギ科ミツバウツギ属、日本在来種の落葉高木です。以前はミツバウツギ科ゴンズイ属の1属1種とされていましたが、分類体系の見直しによりミツバウツギ属になりました。ゴンズイという名前の由来は、魚のゴンズイと同じように役に立たないから、熊野権現の護符を立てる際に使う牛王杖(ごおうづえ)がなまったもの、実の美しさから天人五衰の五衰を連想するからなど、諸説ありますが、どれも判然としません。 ゴンズイは、樹高3~6mで、関東以西の山林に自生している他、公園や庭園に植栽されています。葉は奇数羽状複葉といって、茎の両側に鳥の羽を思わせるように葉がついているフォルムをしています。花が咲くのは5月~6月、円錐形の房状に黄みがかった白い花を咲かせます。8月~11月に実る実は、赤く肉厚で、熟すと果皮が反り返って光沢のある黒い種子が見えるようになります。この種子はしばらく果皮に付いたまま枝に残るので、ちょっと独特な景色を見られます。 魚のゴンズイと同じように役に立たないから、といわれていますが、緑化樹として植栽されていたり、かつては新芽を食用にしたり、中国では薬として利用されたりしていました。まったくの役立たずの樹木というわけではないようです。

オトコヨウゾメ

  • オトコヨウゾメは、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木です。日本在来種で、本州、四国、九州に分布し、日本海側には自生していません。 オトコヨウゾメは、4月~5月に白い小花を咲かせ、10月~11月に真赤な果実を実らせます。華奢な樹形が印象的で、葉は長さ4~9cmの楕円形、葉脈がはっきりとしていて、縁には粗い鋸歯があります。花色は白、花径5~9mmの小花を一対の葉の間から散房状に、少し下垂するように咲かせます。がく、花柄が赤く色づくことや、葉裏の葉脈に沿って長い毛が生えているのが特徴です。また、葉が枯れてくると黒ずんでくるというのが、他のガマズミの仲間には見られない点です。 オトコヨウゾメという名前の由来は、諸説あり定かではありません。オトコヨウゾメはガマズミ科で、食用にはできないことから、ガマズミを表すヨウゾメ(莢迷)に、食用にならないものや、地味なものを表すオトコ(男)を繋げて名付けられたのではないか、といわれています。  

オドリコソウ

  • オドリコソウは、シソ科オドリコソウ属の多年草です。日本在来種で、全国の山林や茂みなどの明るい半日陰に自生しています。4月~5月頃に30~50cmまで茎を伸ばし、葉と花が交互になるような形で花を咲かせます。花色は白やピンクなど、葉は先が尖ったスペード型で鋸歯があり、茎は角ばっているのが特徴です。花はシソ科特有の唇形花で、上唇がふっくらと大きく、下唇は下に反り返って2裂しています。この花のフォルムを横から見ると、編み笠をかぶった踊り子が連想させるというのが名前の由来です。 今ではあまり見かけなくなったオドリコソウですが、山野草として流通があり、まだまだ根強いファンがいることがわかります。

ツルウメモドキ

  • ツルウメモドキは、ニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性落葉木本です。小笠原諸島を除く日本全土の山野に自生しています。雌雄異株で、葉は卵型、5月~6月に黄緑色の目立たない小花を咲かせ、秋に結実します。ツルウメモドキの雄花は、直径8mm程度の黄緑色で黄色のおしべがあり、雌花はそれより少し小ぶりです。果実は、10月頃熟すと3片に割れ、中からオレンジ色に近い赤色の種子が見えるようになります。落葉時期が早く、葉がなくなったあとも果実が枝に残るので、枝いっぱいに果実が実っている姿は目を奪われるような華やかさです。この赤い果実とたわんだつる性の枝が美しく、生け花やフラワーアレンジメントの花材として人気があります。 放っておくと10m以上にまで枝を伸ばしますが、適宜剪定を行ってサイズを管理することができます。盆栽仕立てにしたツルウメモドキも流通しています。

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