フキ(蕗)
- フキ(蕗)は数少ない日本原産の山菜で、日本全国の山野に自生しているキク科フキ属の多年草。毎年同じ場所で収穫を楽しめる日本古来の山菜です。 フキ(蕗)は、地下茎で広がり、地上へ細長い葉柄(ようへい)を伸ばして、その先に丸いフォルムの大きな葉を展開させます。私たちがいつも食べている茎のように見える部分は、葉柄といって葉と地下茎をつなぐ柄(え)のような部分です。フキ(蕗)の地下茎は有毒なので、食べないようにしてください。 早春に葉よりも先に顔を出すフキノトウは、フキ(蕗)のつぼみです。雌花と雄花に分かれていて、雄花は黄色で咲き終わると枯れていきますが、雌花は白い花の後に茎が伸び、タンポポの綿毛のような種子を飛ばします。ただし、栽培種のフキ(蕗)は、種子では増えません。 北海道の足寄町に自生するラワンブキは、高さ2~3mにも達する大きさが有名で、群生地は人気の観光スポットにもなっています。