コモンセージとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
コモンセージ
学名

Salvia officinalis

英名
Common Sage
和名
ヤクヨウサルビア
科名
シソ科
属名
サルビア属
原産地
ヨーロッパ

コモンセージの特徴

コモンセージは、ヨーロッパ地中海原産のシソ科の多年草、または常緑低木。セージには多くの種類があり、食用と観賞用に分けられますが、料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに使われるセージといえば主に「コモンセージ」Salvia officinalisです。コモンセージは、古代ギリシャ・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され、長寿のハーブの呼び名もあります。

コモンセージは、初夏に咲く青紫色の花や常緑のシルバーグリーンの葉が美しいことから、食用だけでなく観賞用としても用いられます。葉は肉厚で全体に白い毛が生えていて、このシルバーがかった薄緑色の美しい葉色はセージグリーンと呼ばれています。葉は、ミントに似た清涼感のある爽やかな香りがします。

コモンセージの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 青紫
開花時期 5月~7月

セージの花言葉

 

コモンセージの効能

コモンセージ セージ ハーブ

ハーブのセージは、抗菌作用や消化を促進する働きなど薬効成分が豊富で、うがい薬として利用されたり、神経と消化器官の強壮薬として用いられるなど、古くから長寿のハーブとしてたたえられてきました。

すっきりとした香りがあり、油っぽい料理を爽やかにする効果があるほか、肉や魚料理の臭み消しや香りづけに使われます。抗菌作用があることで、腸詰製品(ソーセージ)を作るときに欠かせないハーブとされていて、ソーセージの語源にもなっています。

コモンセージの使い方

セージ コモンセージ

フレッシュハーブとして若い葉を食用に使ったり、花は料理の彩りにエディブルフラワーとして使うことができます。葉を乾燥させて料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどによく使われます。ドライフラワーとして飾ったり、ポプリや入浴剤にも用いられます。精油をアロマテラピーなどに使うこともできます。

コモンセージを使うときに注意すること

コモンセージは、ツヨンというメントールのような香気を持つ成分が含まれているため、てんかん症状がある場合や妊娠中の利用は控えることが注意事項としてあげられています。授乳中の方や小さなお子さんも注意が必要です。

 

コモンセージの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
種まき
植え付け
植え替え

コモンセージの栽培環境

日当たり・置き場所

日当りと風通しの良い場所で育てましょう。

用土

コモンセージは多湿を嫌うので、水はけの良い土が適しています。

酸性の土壌が苦手なため、地植えの場合は事前に苦土石灰をまいて土壌の酸度を調整しておきましょう。

鉢植えの場合は、市販のハーブ用の土や草花用の培養土でも問題なく育ちます。

コモンセージの育て方のポイント

水やり

コモンセージは多湿が苦手なので、やや乾燥気味に育てます。

地植えの場合は、しっかり根付いてからの水やりは雨にまかせて問題ありません。夏に雨が降らず、日照りが続くときは水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをします。

肥料

コモンセージは、肥料をそれほど必要としません。

植え付けるときに元肥を入れ、地植えの場合は特に追肥をしなくても育ちます。

花をたくさん咲かせたり株を充実させたいときや鉢植えの場合は、春と秋に適量追肥しましょう。

病害虫

コモンセージは病害虫の害の少ないハーブです。

うどんこ病にかかったり、根腐れをしたり、ハダニが発生することがあります。ハダニの予防は、葉の裏に霧吹きをスプレーするのが有効です。

コモンセージの詳しい育て方

選び方

シルバーグリーンの葉が美しく、病害虫の無いしっかりした株を選びましょう。

セージをハーブとして使うときは、食用に使える品種であることや農薬使用の有無などを確認できると安心です。

種まき

コモンセージの種まきは、春は3月~4月、秋は9月~10月が適期です。

植え付け

春か秋が植え付けの適期です。

剪定・切り戻し

梅雨の時期は蒸れやすいため、収穫を兼ねて剪定してもよいでしょう。風通しが良くなることで病害虫の発生を予防できます。

花の開花後には全体的に株を切り戻します。その他、株の姿が乱れてきたら切り戻しをしましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は春か秋です。

生育旺盛のため、鉢植えの場合は1~2年ごとに植え替えが必要です。一回りか二回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。 

代表的な多年草セージ

5月~7月に青紫色の穂状の花が開花します。

コモンセージの花は、料理の飾り付けなど、エディブルフラワーとして食べることができます。

収穫

コモンセージの葉は、春から秋まで随時収穫ができます。

夏越し

梅雨から夏に株元が蒸れるのを避けるため、梅雨の時期に収穫を兼ねて剪定したり、開花後に全体的に切り戻してすっきりとした姿にすると、病害虫の害のない美しい姿を保つことができます。

冬越し

コモンセージは寒さに強いため、特別な冬越し対策の必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

コモンセージは、挿し木や水挿しで増やすことができます。時期は、春から初夏と秋が適しています。

水挿しには、若くて元気な茎を剪定して使います。水に挿すときに水に浸かる部分の下葉は取りましょう。葉がついたまま水に入れると水が腐って発根しづらくなります。水に挿して直射日光の当たらない風通しの良い部屋に置いてしばらくすると発根します。

挿し木は、水挿しと同様に若くて元気な茎を剪定して下葉を処理し、1~2時間水あげをした後、湿らせたバーミキュライトなどに茎を挿し、風通しの良い日陰に置いて土が乾燥しないよう定期的に水やりを続けていると発根します。

発根したコモンセージは根を傷めないように鉢上げをしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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